2013年01月23日(水)
坪倉正治 (つぼくら・まさはる) 2013年1月21日 福島高校で放射線の講義をしました。南相馬市の番場さんのご紹介で放射線勉強会を福島駅前で行った際、福島高校の物理教諭の原先生にお会いし、そのご縁で実現しました。一学年300人強の生徒のうち、授業を選択してくれた20名ほどの高校1年生が対象でした。 話した内容は、このブログで紹介させていただいていることと大きく変わりません。3つのパートに分けて話をしました。 一つ目は、放射線とは何か、日常生活のどのような場所で使われてきたのか。そもそも震災前から、我々はどの程度被曝していたのか。そして、内部被曝と外部被曝の違いについて。 二つ目は、浜通りや中通りで行われている内部被曝検査、甲状腺検査やガラスバッジの結果について。その結果から様々な値は、大多数で非常に低く抑えられていること。しかしながら継続的な検査が必要なこと、南相馬ではどのような行動がハイリスクか、それに対する防護法、対処法について。 三つ目は、やや概念的ですが「被曝している」or「被曝していない」、「検出する」or「検出しない」、「1mSv以上」or「1mSv未満」といった白か黒かではないこと。そもそもリスクを考える際、0か1かという議論によってしまうことの危うさ。我々は放射線に加えて多くのリスクに囲まれて生きていること。そもそも健康とは何か? といったやや深遠なテーマにも触れました。 例えば、「検出限界以下となった地元産の野菜を食べたくない」。数値では分かっていても感情がついていかないという方は、まだ多くいらっしゃると思います。生徒の中でも何人かが同様の意見でした。 科学的な情報に対して継続的にアンテナをはることが、まず重要であること。しかしながら、放射線に限らず多くのリスクは、科学的な情報を得た上でもその先の判断が人によって異なること。お互いに意見を尊重し合い、(軋轢をうむだろうけれども)対話が必要であることを話しました。 多くの大人には当たり前のことばかりだと言われるかもしれませんが、私なりに彼らが今後強く健やかに生き抜いてくれるために必要だと思う情報を話した2時間でした。 非常に真剣に聞いてくれていました。リスクの話などは、伝わるか心配でしたが、情報を吸収し今後どのように考えて生活すべきかを高校生なりに懸命に考えていることが伝わってきて、私自身が感動してしまいました。自分たちが今まで受けてきた検査の結果よりも、検査で何をされていたのかという疑問を持っている生徒も多かったのが印象的でした。 放射線教育に関して、小中学生には指導要綱に盛り込まれ、色々な場所で試行錯誤が始まっている状況です。しかしながら、高校生に対しては行われていません。放射線被曝の問題は、健康や生き方の問題でもあります。 私の経験上、リスクの話しなどは小中学生に説明するのは厳しく、高校生ぐらいの段階が最も良いのではないかと思っています。授業を定期的に行うのはリソースや内容の面で難しいことは承知していますが、子供たちの今後のためにも是非行って欲しいと思っています。 今回の授業は、福島高校がスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に選ばれており、そのカリキュラムの一環として実現しました。また機会があればお手伝いさせていただきたいと思っています。原先生を始め、福島高校の先生方に心からお礼申し上げます。 仮設校舎での授業でした。奇しくもこの日は1月17日。神戸の震災当時、自分も今の彼らと同世代だったなぁと勝手に姿を重ねていました。 引用元 |
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☆鳩山由紀夫氏の訪中に記者を貼り付けて取材を続けた日本の大手マスコミは一社もない。彼らは韓国や中国の新聞の記事の日本訳を孫引きして『国賊』報道を作り上げた。 日頃偏向していると口を極めて批判している中韓の新聞からの引用とは、何と情けない。 せめて帰国した鳩山氏に直接インタビューしたらどうか。 しかしそんな記事もまだみつからない。 はなから鳩山ならこういうだろうというシナリオを書き、それに符合する都合のいい所だけをつまみ食いして記事を書く。 捏造記事そのものとしか言いようがないが、この流れを止めようとする意志はなさそうだ。御用新聞化することで経営を維持した戦前の新聞の経営者たちと全く同じなのが怖い。 下の記事は中国の新華社の記事。(画面クリックで拡大) 鳩山由紀夫氏訪中に対する誹謗と「国賊」発言の擁護 猪野亨 2013年01月22日 09:43 先日、私は、「鳩山由紀夫元首相の訪中 小野寺五典防衛相の「国賊」発言を批判する」というブログ意見を掲載したところ、様々なコメント(意見)が寄せられました。 (意見ともいえないネットウヨクの誹謗・中傷コメントも結構ありました。) その中には、鳩山氏の対応を支持するもの、鳩山氏の言動は支持できないが、防衛相という公的立場の人間が「国賊」という言葉を使うこと自体への批判がある一方、国賊を国賊と言って何が悪いというヒステリックな意見が少なくありませんでした。 問題点は2つあるかと思います。 ① 尖閣に関する領土問題が存在しているのか否か。鳩山氏の発言は国策に反するのか。 ② 公的立場の者が「国賊」という発言は許されるのか。 まず、尖閣に関する領土問題が存在しているのかどうか、これは明らかに存在しているでしょう。中国との間で、頻繁に領海・領空侵犯問題が発生しているではないですか。 何故、このような現実を見ることなく、領土問題は存在しないという一言で片付けられるのかが不思議です。 領土問題など、日本(一国)の主張によって確定するものではありません。相手国があり、またそれを世界各国がどのような対応を取るかによって決まるものです。 軍事力をもって解決せよということが、本当に現実的な対応なのかどうかという問題です。 尖閣問題を解決するために「軍事力増強だ!」などという勇ましいというか、軍国主義思想丸出しの発言もありますが、本気で一戦を交えるつもりなのか、あるいは現実に血が流れてでもなどと思っているのでしょうか、そうだとしたら、それこそ非現実的な話です。 まあ、そのように声高に軍事力を叫ぶ人たちは率先して最前線に立つ気など全くないにも関わらず(後方にも立たないでしょうね。)、このような発言をすることには、非常に無責任さを感じるわけです。 中には、外交ははったりであり、軍事的に増強して威嚇することが大事だ(要は、一戦は交えないという意味なのでしょう。)、などという、さもわかったような意見もありますが、そのようなことで得られるものなどありません。それは所詮ははったりでしかなく、意味を持たせようとすれば際限のない軍拡競争が始まるだけです。 しかも、中国が核兵器を保有しているんだ、だから日本も核兵器を保有せよという主張になっていくのでしょうが、これが結局、何も生み出さないのは東西冷戦で、米ソ両国が軍事費の増大に耐えきれなくなったことをみても明らかなことです。 従って、軍事力増強では、何も解決できません。しかも、軍事費の増大によって日本の国力は著しく低下していくことでしょう。それこそ国家の破滅です。 正しくは、尖閣問題について領土問題が生じていることを正面から認め、世界各国に理解を得ていくことです。 ただし、今まで頑なに領土問題は存在しないという大前提で、その理解を得る努力を怠ってきたのですから、今さら手遅れ感もないわけでありません(千島列島や竹島のように。)。それを軍事力の増強でどうこうしようというのは、極めて滑稽な発想です。 また、鳩山由紀夫氏の言動を国の方針に反する、だから国賊だなどという批判も聞かれますが、明らかに的外れです。国賊という言い方そのものの問題点は後述しますが、国の方針に反する、という前提が正しいのかどうかの意見も述べずにただ国の方針に反するというだけでは、いかにも国家に服従しているだけの姿勢でしかありません。 国の方針は、もはや世界は通用しない「領土問題は存在しない」論。 米国の軍事力頼み、あるいは軍事力増強による対応によって解決できようはずもないことを自覚すべきです。 国の方針が間違っているのに、鳩山氏を非難するのは失当です。 「国賊」発言が問題なのは、先日のブログで述べたとおりであり、繰り返しませんが、「国賊に国賊と言って何が悪い」という意見にも、同様に危ういものがあります。 こういう人たちが、進んで全体主義国家の邁進のための提灯持ちになっていくのでしょう。 参照、とても参考になります。 「安倍総理総裁と「ネットラーユーゲント」の恐怖 弱者に逃げ込む権力者の卑怯」(Everyone says I love you !) なお、鳩山由紀夫氏は、南京大虐殺にも言及しましたが、コメント(意見)の中に南京大虐殺はなかったという主張には、恐れ入ります。 そのような南京大虐殺は幻だなどという主張は、もはや世界では通用しません。虐殺された人数についての争いはあったとしても、南京大虐殺それ自体を否定することは歴史の歪曲です。 政府見解は、少々、曖昧な表現ですが、南京大虐殺そのものを否定していません。当然のことです。 政府答弁 「千九百三十七年の旧日本軍による南京入城後、非戦闘員の殺害又は略奪行為等があったことは否定できないと考えている。」 (内閣衆質164第335号 平成18年6月22日) 鳩山由紀夫氏の言動に対し、鳩山叩きばかりが目につきますが、その論調は、どれをとってみても危ういものばかり、他方で、鳩山氏の言動はともかく、「国賊」発言をした小野寺五典防衛相を持ち上げられ、その発言の持つ問題点が取り上げられない状況に、日本の政治の大きな問題があります。 MSN産経ニュースも下の記事のように直接の取材をせずに引用記事を書いた。 中国各紙、好意的に報道 鳩山氏の南京大虐殺記念館訪問 2013.1.18 14:23 [中国] 鳩山元首相が「南京大虐殺記念館」を訪問した際の写真を1面に掲載した18日付中国各紙(共同) 18日付の中国各紙は鳩山由紀夫元首相が江蘇省南京市の「南京大虐殺記念館」を訪問した際の写真を1面に掲載、日中戦争時の旧日本軍の侵略行為について「おわび」したとして好意的に報じた。 京華時報は社説で鳩山氏の訪中を取り上げ、日中関係の改善に向け「日本は鳩山氏のような態度を取る必要がある」と指摘。鳩山氏に比べて安倍晋三首相の態度は「理性的ではない」とし、植民地支配と侵略を認めた「村山談話」を継承しつつも、新たな談話の作成を進める安倍内閣に警戒感を示した。 新京報は、鳩山氏が中国要人との会談で沖縄県・尖閣諸島について中国との「係争地」と発言したことを取り上げた学者の論評記事を掲載。「鳩山氏の見解は日本政府の言い方とは異なるが、客観的で現実的だ」と評価した。 韓国各紙も鳩山氏が記念館前で手を合わせる写真を掲載、中央日報は鳩山氏が「謝罪した」と伝えた。(共同) |
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01月22日 20時59分 除染作業にあたる作業員らに一部の業者が手当を適切に支払っていなかった問題で、福島県労連が22日、記者会見を開き、「悪質な労働環境を改善しなければ労働者や作業の質が落ちてしまう」として、国などに対し業者への指導を厳正に行うよう求めました。 原発事故にともなう除染を国が直轄で行っている地域では、作業を受注した企業が作業員に1日1万円の「特殊勤務手当」を支払うことが定められています。 しかし、厚生労働省などの実態調査でこれまでに下請け企業8社が不払いを認めたほか、NHKの取材に対し複数の作業員が手当を適切に受け取っていなかったことを明らかにしています。 この問題を受けて福島県労働組合総連合が22日福島県庁で記者会見を開き、県労連の斎藤富春議長が「悪質な労働環境が続けば労働者や作業の質が落ちてしまう」として、待遇の改善を訴えました。 そして、ほかにも作業員から保険に未加入で交通費も払われていないといった相談や、最低賃金ぎりぎりの給料しか支払われていないといった相談が、8件寄せられていることを明かしました。 福島県労連では労働基準監督署や環境省などに対し、労働環境の改善を業者に厳しく指導するよう求めていくことにしています。 |
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一部引用・・ 日銀法を改正して独立性を奪うことを選挙で公約した安倍氏の主張は、常軌を逸したものだった。政府が数値目標を日銀に強制することを「手段の独立性はあるが目標の独立性はない」などと弁護するのは誤りだ。バーナンキもいうように、FRBに与えられている目標は「物価の安定と雇用の最大化」というdual mandateであって数値目標ではない。 日銀は、このようなバカげた主張には、白川総裁が辞任するぐらいの覚悟で堂々と反論すべきだった。ところが日銀法の改正を避けるために選挙中に総裁が安倍氏を訪れてインフレ目標を約束し、「法改正で脅せば日銀は何でもいうことを聞く」という前例をつくってしまった。 おまけに2%というインフレ率はバブル期の平均より高く、実現不可能だ。そんな目標を設定したら、日銀は永遠にゼロ金利を続けるはめになるだろう。その結果おこるのは、ニューズウィークにも書いた通り、80年代と同じような資産バブルである。 全文はこちら |
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1月22日 21時29分 国の原子力規制委員会の専門家会議が「断層が活断層の可能性がある」という判断を示した福井県の敦賀原子力発電所について、事業者の日本原子力発電は、追加調査の現場を公開し、「『活断層だ』と判断したことは納得できない」と改めて主張しました。 敦賀原発では、2号機の北およそ350メートルにある断層の調査現場で、地層を円筒状にくり抜く「ボーリング調査」の様子が公開されました。 敦賀原発を巡っては、先月、国の原子力規制委員会の島崎邦彦委員と専門家の5人が現地を調査したうえで評価会合を開き、「断層は活断層で2号機の真下を走っている可能性がある」という判断を示しています。 日本原子力発電の担当者は、先月、島崎委員や専門家が「活断層の可能性がある」とした現場を指し示しながら説明し、「今の段階で『活断層だ』と判断したことは納得できない」と改めて主張したうえで、「追加のボーリング調査でデータを集め、活断層ではないことを示したい」と話しました。 日本原子力発電は、来月中に調査結果をまとめ、規制委員会に報告するとしています。 一方、規制委員会は、専門家会議が今月28日にもまとめる報告書を受けて結論を出す方針で、「運転再開を認めない」という最終判断をすると、去年の9月の発足以来初めて原発の運転を制限することになります。 敦賀原発2号機は、運転が再開できないと廃炉になる可能性もあり、規制委員会の判断が注目されています。 . |
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