これから楽しむのは、アリソン・バルサム(トランペット)とコルム・キャリー(オルガン)によるハ長調の協奏曲(EMI 5 58047 2)。原曲はチェンバロ協奏曲第4番で、編曲にさいしては、原調のイ長調からハ長調へ移調されています。チェンバロ協奏曲第4番は、オーボエ・ダモーレ協奏曲に復元されての演奏もよくきくことができますが、トランペットが主役になると印象がずいぶんちがいます。バルサム演奏はピカピカのとても輝かしいもの。ただし、両端楽章の輝かしさより、中間楽章のしなやかな表現のほうが、ここではききものかもしれません。