今週ここまできいてきたのは、ベルギーのピアノ奏者、トビー・セルメウスの「Bach's Piano Silbermann 1749」です。このCDは表題どおり、ゴットフリート・ジルバーマンの1749年製にもとづくフォルテピアノを弾いてのアルバムで、収録曲を順に楽しんできました。これからきくのはパルティータ第1番(BWV825)。ややくすんだ響きなですが、情感豊かなフォルテピアノはチェンバロとはまたちがった味があり、とても楽しめます。フォルテピアノはケルスティン・シュヴァルツの2013年製。録音は2020年です。なお、アルバム表題からすると、3声のリチェルカーレ(「音楽の捧げもの」)も収録されていそうですが、ざんねんながら同曲は収録されていません。
CD : KTC 1723(ETCETERA)