そろそろ日付が替わろうかという夜更けにきくのは、いま本流できいているセルゲイ・マーロフによる「Paganini: 24 Capricci, Op. 1」(Solo Musica SM 382)です。ここでのマーロフの楽器はフェルディナンド・ガリアーノと、ヤマハの5弦エレクトリック・ヴァイオリン。ピリオド楽器による録音もありえたのでしょうが、もちいたのは前記のヴァイオリンです。エレクトリック・ヴァイオリンによるコラージュのような即興や、第5番の主題と変奏(ともにマローフ)もおもしろいのですが、ここではカプリースから何曲か選んで楽しむことにします。