三位一体節後第3日曜日にきくのは、フリッツ・ヴェルナーたちによる「わがうちに憂いは満ちぬ」(ERATO 2564 61402-2)です。このカンタータの初演は1714年6月17日(1713年12月とも)。バッハは何度か手を入れて上演をくりかえしており、第1部が6曲、第2部が5曲という構成で、新旧の楽章が入り混じっているとみられています。ヴェルナーの録音は1962年。管弦楽と合唱はいつものように、プフォルツハイム室内管弦楽団とハイルブロン・ハインリヒ・シュッツ合唱団で、第1部導入の沈鬱なシンフォニアのオーボエは、ルネ・ヴェールレが吹いています。