今日からきいていくのは、レオニダス・カヴァコスとアポロン・アンサンブルの「Bach: Violin Concertos」(Sony Classical 19658868932)です。アルバムは2023年の録音で、これから楽しむBWV1052Rのほか、BWV1041、BWV1042、BWV1056Rを収録。すべてヴァイオリン1挺のための協奏曲で、残念ですが2挺の協奏曲はふくまれていません。BWV1052Rは、チェンバロ協奏曲第1番(BWV1052)から再構成(復元)したもので、近年はピリオド、モダンともにきく機会が増えています。カヴァコスとアポロン・アンサンブル(6人編成)はピリオド楽器ではないものの、HIP(Historically Informed Performence、歴史的情報にもとづいた演奏実践)に配慮した演奏をきかせてくれます。なお、カヴァコスのヴァイオリンはウィルモット・ストラディヴァリウス(1734年)、弓はフランソワ・トゥルテの弓(1800年代初期)をモデルにしたものだということです。