今週きいてきたのは、ヘルマン・シェルヘンとセント・ソリ・オーケストラの「Bach: Brandenburg Concertos Nos. 1-6」(Archipel Records ARPCD 0853)。このアルバムは1954年の録音で、収録順どおり第1番から順に楽しんできました。これからきくのは第6番。この協奏曲にはヴィオラ・ダ・ガンバが編成されていますが、ローベール・コーディエとジャン・ラミーの名が演奏者としてみられます。ひょっとすると、フレットのないガンバをチェロのように弓奏していたのかもしれません。さて、シェルヘンたちの演奏は、あたりまえながら、時代を感じさせるものです。とはいえ、全体としては楷書的ながらも、ちょっとしたくずしもあり、当時としてはモダンであったと推測されます。音のほうは「New HD Mastering」とあるように、70年前の録音という古さは感じさせず、じゅうぶん楽しむことができるかと。