降誕節第2日にきくのは、リッカルド・シャイー指揮、ゲヴァントハウス管弦楽団、ドレスデン室内合唱団による「クリスマス・オラトリオ」(DECCA 478 2271)です。降誕節第1日と同じく、6曲のカンタータをとおして楽しみます。シャイーのバッハは、ピリオド奏法を取り入れ、現代のオーケストラに生かしたもので、このブログで紹介したラミン・バーラミのピアノ協奏曲とも共通するものがあります。第1曲のキビキビしたテンポには驚かされますし、ヴィブラートは抑制され、アーティキュレーションも練られたものです。独唱者は、キャロリン・サンプソン、ヴィープケ・レームクール、マルティン・ラットケ(福音史家)、ヴォルフラム・ラットケ、コンスタンティン・ヴォルフと、手堅い歌手をそろえています。録音は2020年1月7日と8日、ゲヴァントハウスでおこなわれており、ライブなので乱れはありますが、現代オーケストラによるよい演奏だと思います。