今日は、「平安と歓喜もて われはいく」で書いたように、マリアの潔めの祝日。それと同時に、パレストリーナの命日(没年1594年)でも。そのパレストリーナに、「ヌンク・ディミティス(今こそ汝のしもべを平安のうちに逝かせたまえ)」(シメオンのカンティクム)という二重合唱のモテトゥスがあります。この歌詞は「シメオンのカンティクム」といわれるように、シメオン老人のことばによっていて、多くの作曲家が音楽をつけています。
そういうわけなので、バッハのカンタータのあとに、パレストリーナの「ヌンク・ディミティス」もきいておきたいと思います。このモテトゥスには、タリス・スコラーズによる美しい演奏があります。「パレストリーナ没後 400年記念特別演奏会」のもようを収録したDVD「Live in Rome」(Gimell GIMDN 904)で、アンコールとして歌われたものです。なお、「Live in Rome」にはCD(Gimell CDGIM 994)もあります。