今日は朝からなかなかよい天気。このあと外出するのですが、気温も低くはないようで、外はとても気持ちよさそうです。さて、外出まではまだ時間があるので、今日はゆっくりとバッハの時間をもて、なにをきくかを選択する時間もゆっくりあります。で、いろいろ考えて、今日は「マニフィカト ニ長調 BWV243」をきくことにしました。
変ホ長調稿(BWV243a)を改訂して成立したこのニ長調のマニフィカトは、変ホ長調稿をさらに彫琢した、きわだった美しさがあります。このマニフィカトをきくとき、いつも頭に浮かぶのは、第12曲の合唱の自筆総譜。2小節目から、「グローリア」とバスから湧きあがるように上声部にひきつがれていく筆致は、音楽がきこえてきそうなほど。
今日はこのマニフィカトを、パロットとタヴァナー・プレイヤーズのOVPPの演奏できくことにします。ソリスト5人のみによる第12曲の合唱も、力強さもあり、ポリフォニックな綾がみごとに表現されています。もっとも力強さといっても、音量的には力感不足なので、OVPPに慣れていないと、ちょっとものたらないと感じるかもしれません。
CD : CDC 7 54926 2(EMI CLASSICS)