2010年は作曲家の記念日がけっこうかさなっています。ショパンやシューマン(ともに生誕200年)、マーラー(生誕150年)など。バッハとの関連にかぎったちょっとマイナイーなところでいうと、長男のフリーデマン・バッハ(生誕300年)、クーナウ(生誕350年)、グラウプナー(没後250年)、(マイナーとはいえないかもしれませんが)ペルゴレージ(生誕300年)など。音楽業界にとってはイベントだけは豊富な年ですね。
で、このあとしばらく時間があいたので、記念年の作曲家にちなんでなにかきこうと思ったのですが、ここはひとひねりしてモンテヴェルディの「聖母マリアの夕べの祈り」をきくことにしました。モンテヴェルディは、1567年に生まれて1643年に没したので、2010年とは無関係ですが、「夕べの祈り」をふくむ曲集が出版されたのが1610年。したがって、2010年は「夕べの祈り」出版400年ということになります。
演奏をどうしようかと考え、ファゾリスやガーディナーのDVDに手をかけたのですが、せっかくなので演奏団体も記念をむかえたものにしようと。それで選んだのがテュベリとアンサンブル・ラ・フェニーチェ(1990年結成)による演奏です。この演奏会はMEZZOで放送されたもので、メンバーにはコルネット奏者の上野訓子の顔もみえます。