これからきくのは、ちょっとめずらしいヴァイオリン協奏曲で、BWV1055、つまりイ長調のチェンバロ協奏曲をもとに編曲したもの。BWV1055から原曲を復元した協奏曲というと、オーボエ・ダモーレ協奏曲とするのがふつうなので、ヴァイオリン協奏曲に編曲したものはめずらしいといえます。このCDに収録されているのはすべてソロ協奏曲で、オリジナルのBWV1041とBWV1042のほかは、BWV1056からの編曲とこの曲です。レイチェル・ポッジャーと共演するブレコン・バロックは、ヴァイオリン2部、ヴィオラ、チェロ、ヴィオローネ、チェンバロ、すべて1人という編成。
CD : CCS SA 30910(Channel Classics)