ブランディーヌ・ラヌーのチェンバロできいてきた「フランス組曲」、今日が最後で、ホ長調の第6番です。このBWV817は、「フランス組曲」の中で「最後に成立したと思われる」(『バッハ事典』)大規模なもので、当世風舞曲もガヴォット、ポロネーズ、メヌエット、ブーレーと、この組曲のみ4曲です。
ところで、ラヌーは、ジェラール・レーヌとイル・セミナリオ・ムジカーレの来日公演に参加していたはずなので、その演奏をきいているはずなのに、まったく記憶がありません。独奏というわけではないので、しかたないのかもしれませんが、「フランス組曲」でのラヌーはじつに繊細で美しく、楽しめます。
CD : ZZT 020401.2(Zig Zag Territoires)