昨夜、アゴスティーノ・ステッファーニの二重唱をきいてから、BBC TVの「GREAT COMPOSERS」シリーズの「Bach」をみていました(KULTUR D4119)。1時間ほどの映像ですが、多彩な出演者が魅力のドキュメンタリーです。この手のドキュメンタリー常連といってもいい、トン・コープマンとクリストフ・ヴォルフが出演しています。
ほかにも、ピアノ奏者のジョアンナ・マグレガー、チャールズ・ローゼン、アンドラーシュ・シフ、ジャック・ルーシェ、オルガン奏者のピーター・ハーフォード、指揮者のマーク・ウィリアムズ、ジョン・エリオット・ガーディナー、研究者のロバート・マーシャル、作家のカレン・アームストロング、演出家のジョナサン・ミラーが、バッハを語っています。
みていて思うのは、コープマンだけではなく、だれもかれも饒舌で、バッハが好きだなあということ。ちょっと悪人顔(失礼)のチャールズ・ローゼンも、ヘンデルの「テオドーラ」とバッハの「マタイ」の終曲について、ピアノで実演しながら楽しそうに説明しています。また、マグレガーはなぜかチェンバロをひきつつ、熱く語っています。
演奏の中心はガーディナー指揮のイングリッシュ・バロック・ソロイスツとモンテヴェルディ合唱団。ほかにも、夫人と共演したコープマンや、クリストフ・ビラー指揮のト-マス合唱団など、ほとんどが一部ですが、それでもけっこう楽しめます。エンディングは、ガーディナーたちによる渾身の「ドナ・ノービス・パーチェム」(「ロ短調ミサ曲」)です。