毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




復活したキリストは40日にわたって弟子たちに姿をあらわし、天に上げられましたといわれます。このキリストの昇天を祝うのが昇天節で、復活の日を第1日として、40日後の木曜日がその祝日となります。今年2012年は、5月17日、つまり今日がその日にあたります。

ここ10日ほどはカンタータもきいていないので、ひさしぶりに礼拝に供された音楽をきくことにします。きくのは、グスタフ・レオンハルトによる「昇天節オラトリオ」(BWV11)。華やかな第1曲も、レオンハルトの手にかかると、地に足のついた、じつに堅実な音楽になります。

CD : PHCP-5268(PHILIPS)

PHCP-5268

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梅雨時期のように一日中ぐずついた昨日とはうってかわり、今日はさわやかな好天になりました。ただし、この好天は今日一日だけのようで、予報では明日は「曇後雨」。なかなか天気が安定してくれません。さて、ルネ・サオルジャンによる「オルガン小曲集」、今日きくのは「われらに救いの来たれるは」です。このBWV638は、今日の天気のような晴朗な音楽です。

CD : HMX 2951215(harmonia mundi)

HMX 2951215

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ルネ・サオルジャンによる「オルガン小曲集」、今日これからきくのは「アダムの堕落によりて ことごとく腐れたり」です。昨日のBWV636と同じく、このBWV637でもコラール旋律は最上声にあり、下3声は「蛇の姿とアダムの墜落のさまを鮮やかに描」(『バッハ事典』)きます。

CD : HMX 2951215(harmonia mundi)

HMX 2951215

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昨日から、ふたたびききはじめたルネ・サオルジャンによる「オルガン小曲集」。今日きくのは「天にましますわれらの父よ」です。このBWV636では定旋律は最上声にあり、下3声が「十字架動機」(『バッハ事典』)でささえます。

CD : HMX 2951215(harmonia mundi)

HMX 2951215

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これからきくのは、しばらくぶりのルネ・サオルジャンによるコラール(「オルガン小曲集」)。サオルジャンの「小曲集」からは、すでに受難節と復活節のためのコラールをきいており、収録順(教会暦順)からすれば、つぎは聖霊降臨節のためのコラール(BWV631~634)です。しかし、それらは暦どおり聖霊降臨節あたりにきくことにし、さきに祝日の指定のないコラール(BWV635~)をきいておきます。ということで、今日のコラールは「これぞ聖なる十戒」です。

CD : HMX 2951215(harmonia mundi)

HMX 2951215

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ダニエル・コルゼンパが、クラヴィコード、チェンバロ、オルガンをひきわけた「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」。これを4週にわたってきいてきましたが、それもいよいよ今日の第24番でおわりです。このBWV869ではコルゼンパはオルガンを選択。ロバート・レヴィンもオルガン(「『平均律クラヴィーア曲集 第1巻』の楽器選択(ダニエル・コルゼンパ)」)で、気品と崇高さを表現するには、やはりオルガンということなのでしょう。

CD : 446 690-2(PHILIPS)

446 690-2

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天気予報によると、今日の最高気温は17度。先日までは20度をこえるどころか、夏日の日もあったので、ずいぶん肌寒く感じます。さて、ダニエル・コルゼンパのクラヴィコード、チェンバロ、オルガンできいている「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」、今日きくのはチェンバロによる第23番です。このBWV868は、可憐なプレリュードと4声フーガの組みあわせです。

CD : 446 690-2(PHILIPS)

446 690-2


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ダニエル・コルゼンパによる「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」、これからきくのは変ロ短調の第22番です。コルゼンパの選択楽器はオルガン。BWV867のプレリュードはオルガンでひくと、宗教的気分がいっそうきわだち、オルガン・コラールのように、定旋律があらわれるのではないか、と錯覚させられるほどです。なお、コルゼンパは、第22小節のフェルマータ付きの和音に続き、みじかく即興を入れています。

CD : 446 690-2(PHILIPS)

446 690-2

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ダニエル・コルゼンパのクラヴィコード、チェンバロ、オルガンできいている「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」、今日はチェンバロによる第21番です。このBWV866の調性は変ロ長調。ヨーハン・マテゾンによると、変ロ長調は「非常に気晴らしに富んだ、荘厳な調」(山下道子訳「マッテゾンの調性格論」)だ、と。たしかに、3声フーガなどは、「非常に気晴らしに富んだ」味わいがあります。

CD : 446 690-2(PHILIPS)

446 690-2

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ダニエル・コルゼンパのクラヴィコード、チェンバロ、オルガンによる「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」、今日きくのはオルガンによる第20番です。このBWV865の4声フーガでは、小節をまたぐ保持低音が最下声には3度あります。その最後のものは5小節にまたがっており、そのあたりがオルガン選択の理由かも。コルゼンパはこれをゆっくりしたテンポでひいています。なお、フーガは「ヴァイマル時代に書かれたオルガン曲の転用という説」(『バッハ事典』)もあるようです。

CD : 446 690-2(PHILIPS)

446 690-2

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ダニエル・コルゼンパの演奏できいている「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」、これからきくのはイ長調の第19番です。このBWV864は、「事実上の3声インヴェンション」(『バッハ事典』)と、「休符が主役を演ずる、ユニークな主題に基づく」(『同』)3声フーガからなり、コルゼンパはここではチェンバロを選択。ちなみに、第19番からの6曲では、コルゼンパとロバート・レヴィンの楽器選択はすべて一致しています。

CD : 446 690-2(PHILIPS)

446 690-2

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日中は不安定な天気が続きましたが、夕方から安定し、いまは上空には星もみえています。昨夜と同じく、今夜もスーパームーンが観察できるので、外にでてゆっくり月をながめています。ただし、夜気がやや冷たいので、このあとは音楽を楽しみながら、窓越しにながめることにします。

きくのは、2002年に録音された、クラシカル・ジャズ・カルテットの「プレイ・バッハ」(Kind of Blue KOB10012)です。メンバーは、ケニー・バロン(ピアノ)、ロン・カーター(ベース)、ステフォン・ハリス(ヴィブラフォン&マリンバ)、ルイス・ナッシュ(ドラムス)。収録曲は、BWV775、BWV1068のエールなどです。

KOB10012

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「わが去るは汝らの益なり」は、復活節後第4日曜日のカンタータ。このBWV108は、女流詩人クリスティアーネ・マリアーネ・フォン・ツィーグラーの歌詞によるカンタータのひとつで、1725年4月29日に初演されています。2本のオーボエ・ダモーレ、弦楽に通奏低音という小編成で、アリア―アリア―レチタティーヴォ―合唱―アリア―コラールという構成。これをピーテル・ヤン・レウシンク指揮、ネーデルランド・バッハ・コレギウム、オランダ少年合唱団と独奏者たちによる録音できくことにします。

CD : 99374/3(BRILLIANT CLASSICS)

99374/3

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今夜はスーパームーンが観察できるということで、夜が更けたころから、きれいな夜空をながめていました。とちゅう長電話があって、日付が替わってしまいましたが、いまも月は南西の夜空に煌々と輝いています。そんな満月をめでながらきいていたのが、冨田勲の「月の光~ドビュッシーによるメルヘンの世界」です。このアルバムの初出は1974年。シンセサイザー音楽としては、冨田のはじめてのアルバムで、クロード・ドビュッシーの音楽を集めたアルバムは、おどろくほどの叙情性があり、いまきいても新鮮です。

BVCC-2514

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昨夜、アゴスティーノ・ステッファーニの二重唱をきいてから、BBC TVの「GREAT COMPOSERS」シリーズの「Bach」をみていました(KULTUR D4119)。1時間ほどの映像ですが、多彩な出演者が魅力のドキュメンタリーです。この手のドキュメンタリー常連といってもいい、トン・コープマンとクリストフ・ヴォルフが出演しています。

ほかにも、ピアノ奏者のジョアンナ・マグレガー、チャールズ・ローゼン、アンドラーシュ・シフ、ジャック・ルーシェ、オルガン奏者のピーター・ハーフォード、指揮者のマーク・ウィリアムズ、ジョン・エリオット・ガーディナー、研究者のロバート・マーシャル、作家のカレン・アームストロング、演出家のジョナサン・ミラーが、バッハを語っています。

みていて思うのは、コープマンだけではなく、だれもかれも饒舌で、バッハが好きだなあということ。ちょっと悪人顔(失礼)のチャールズ・ローゼンも、ヘンデルの「テオドーラ」とバッハの「マタイ」の終曲について、ピアノで実演しながら楽しそうに説明しています。また、マグレガーはなぜかチェンバロをひきつつ、熱く語っています。

演奏の中心はガーディナー指揮のイングリッシュ・バロック・ソロイスツとモンテヴェルディ合唱団。ほかにも、夫人と共演したコープマンや、クリストフ・ビラー指揮のト-マス合唱団など、ほとんどが一部ですが、それでもけっこう楽しめます。エンディングは、ガーディナーたちによる渾身の「ドナ・ノービス・パーチェム」(「ロ短調ミサ曲」)です。

D4119

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