今週後半にきくのは、アンジェラ・ヒューイットの「Bach: Fantasia, Aria & other works」(Hyperion CDA67499)です。このアルバムには、変奏曲、組曲、コラール編曲など10曲が収録。ここではファンタジーとフーガ2曲、そして変奏曲1曲を楽しみます。まずきくのはアルバム劈頭に収録されている、イ短調のファンタジーとフーガ(BWV904)です。この華麗なファンタジーは、演奏者によってかなりのテンポ幅があるのですが、ヒューイットのそれは中庸(3分37秒)といえるもので、多くのきき手に受け入れられそう。弱音での抒情も美しく、フーガともども楽しませてくれます。録音は2004年で、ピアノはスタインウェイです。