毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




昨日の午後から降りだした雨。昨夜の京都市内は台風26号の影響で雨脚がつよかったものの、いまはまだすっきりとはいえないものの、青空がのぞいてきています。さきほど明るくなった西の空をふとみると、くっきりとした虹の弧かかっています。ときおり雨まじりの強い風が吹いていますが、いまもまだみえていて、まだしばらくは虹を楽しめそうです。

さて、先週から収録順にきいてきた、ジャネット・シー(たちによる「J.S.Bach/Flute & Harpsichord Sonatas」(1990年録音)。今日きくのは最後の収録曲のト短調ソナタで、演奏はフルートのシーとチェンバロのダヴィット・モロニーです。なお、このBWV1020は、ヴァイオリン・ソナタとして伝承されており、エマーヌエル・バッハの作品とみなされています。

CD : HMU 907024.25(harmonia mundi)

HMU 907024.25

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先週からきいているジャネット・シー(フルート)たちの「J.S.Bach/Flute & Harpsichord Sonatas」(1990年録音)。これからきくのは、シチリアーノ(第2楽章)で有名な、変ホ長調のフルート・ソナタです。このBWV1031は、「別人の作品(または弟子との合作)」(『バッハ事典』)との説もありますが、共演のダヴィット・モロニー(チェンバロ)の解説によると、バッハらしくないとされる様式は、ドレスデン宮廷のギャラント様式への適合のためだとし、作曲者はバッハだとしています。

CD : HMU 907024.25(harmonia mundi)

HMU 907024.25

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先週にひき続き今週も、ジャネット・シーたちの「J.S.Bach/Flute & Harpsichord Sonatas」を楽しみます。今日きくのは、一昨日にもきいたハ長調のフルート・ソナタ(BWV1033)。といっても、さすがに同じ演奏ではなく、シーはこれをフルート独奏版(無伴奏版)として演奏しています。バッハ研究者のロバート・マーシャルの説、つまり、このBWV1033は、無伴奏の作品(BWV1013のような)として成立した可能性があったという説を実践してみた、ということなのでしょう。じっさいシーの演奏をきいても、通奏低音なしでの違和感はほとんどありません。

CD : HMU 907024.25(harmonia mundi)

HMU 907024.25

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三位一体節後第20日曜日にきくのは、ジョン・エリオット・ガーディナーたちによる「装いせよ、おお、わが魂よ」です。このBWV180の初演は1724年10月22日。そこからもわかるように、このカンタータは、いわゆるコラール・カンタータで、ヨーハン・フランクの同名コラールにもとづいています。ガーディナーたちの演奏でおもしろいなと思ったのは、第1曲の合唱。ガーディナーらしくないゆったりとしたテンポに、ずいぶん抑制された歌声です。このカンタータは「牧歌的」と評されることがおおいのですが、これだと牧歌的というよりも、むしろ瞑想的にきこえます。しかし、第5行と第6行にピークをおき、この2行を力強く歌わせるところなどは、やはりガーディナーらしいといえます。

CD : SDG 168(SDG)

SDG 168

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今週きいているジャネット・シーたちによる「J.S.Bach/Flute & Harpsichord Sonatas」。このCD(2枚組)に収録されたフルート作品を、番号順ではなく収録順にきいています。これからきくのは、ハ長調のフルート・ソナタ(BWV1033)。これは通奏低音とのソナタで、フルート(シー)、チェンバロ(ダヴィット・モロニー)、ヴィオラ・ダ・ガンバ(メアリー・スプリングフェルス)という編成での演奏です。なお、BWV1033には様式批判による真偽の議論があり、くわしい説明が「ヨハン・ゼバスティアン・バッハのフルートのための室内楽作品」(「湘南のバッハ研究室」)にあります。

CD : HMU 907024.25(harmonia mundi)

HMU 907024.25

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昨日は真夏日だった京都市。これで「市内の10月の真夏日は4回目となり、1961年の最多記録3回を更新した」(「京都新聞」)とのことで、ほぼ半世紀ぶりの暑い秋にということに。週間予報をみると、明日ぐらいからは夏日ていでですみそうなので、ようやく秋らしくなってくれそうです(やれやれ)。

さて、収録順にきいているジャネット・シーたちによる「J.S.Bach/Flute & Harpsichord Sonatas」。今日からは2枚めに入り、きくのは無伴奏フルートのためのパルティータ(BWV1013)です。演奏はもちろんシー(フルート)で、使用楽器は、トーマス・ロストによるフォルカーズ&パウエル製(1989年)です。

CD : HMU 907024.25(harmonia mundi)

HMU 907024.25

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今週から来週にかけて、収録順にきいていく予定のジャネット・シーたちによる「J.S.Bach/Flute & Harpsichord Sonatas」。今日きくのは、フルート・ソナタ史上、最高の名曲といってよいロ短調のフルート・ソナタです。昨日のBWV1032と同じく、このBWV1030も奏者はシー(フルート)とダヴィット・モロニー(チェンバロ)だけながら、「チェンバロの右手・左手とフルートが、対位法的なトリオを組」(『バッハ事典』)んだソナタです。

CD : HMU 907024.25(harmonia mundi)

HMU 907024.25

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台風24号が温帯低気圧になり、雨もあがって晴れてきたのはよいのですが、京都はずいぶんむし暑くなっています。風があるとまずまず快適なのですが、風がなくなると梅雨時期のような不快さです。明日は10月だというのに真夏日の予報で、その予報をみるだけて不快感がまします。

さて、収録順にきいているジャネット・シーたちの「J.S.Bach/Flute & Harpsichord Sonatas」(1990年録音)。今日きくのはイ長調のフルート・ソナタ(BWV1032)で、これはオブリガート・チェンバロとのソナタのため、奏者はシー(フルート)とダヴィット・モロニー(チェンバロ)だけです。

CD : HMU 907024.25(harmonia mundi)

HMU 907024.25

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昨日からききはじめた、ジャネット・シーたちによる「J.S.Bach/Flute & Harpsichord Sonatas」。今週から来週にかけては、その演奏を収録順にきいていく予定です。さて、これからきくのは、ホ長調のフルート・ソナタで、このBWV1035は「バッハがポツダム/ベルリンに旅行した1741年から、47年の成立とみるのが妥当」(『バッハ事典』)とされています。第3楽章のシチリアーノ(ハ短調)をのぞけば、じつにのびやかで明朗なソナタで、朝きくにもぴったりです。演奏は、シー(フルート)、ダヴィット・モロニー(チェンバロ)、メアリー・スプリングフェルス(ヴィオラ・ダ・ガンバ)。

CD : HMU 907024.25(harmonia mundi)

HMU 907024.25

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今週から来週にかけてきいていく予定の、ジャネット・シーたちによる「J.S.Bach/Flute & Harpsichord Sonatas」。このCDは、シー(フルート)、ダヴィット・モロニー(チェンバロ)、メアリー・スプリングフェルス(ヴィオラ・ダ・ガンバ)が、1990年に録音したもの。これを収録順に楽しむ予定で、今日これからきくのは、ホ短調のソナタ(BWV1034)です。使用楽器は、シーがトーマス・ロストによるフォルカーズ&パウエル製、モロニーがニコラ・デュモンによるジョン・フィリップス製、スプリングフェルスがベルトランによるピーター・トゥリン製です。

CD : HMU 907024.25(harmonia mundi)

HMU 907024.25

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三位一体節後第19日曜日にきくのは、ガーディナーたちによる「われは喜びて十字架を負わん」。このBWV56(全5曲)は、1726年10月27日に初演されたカンタータで、有力なバス歌手がこぞって録音している名作です。ガーディナーの録音(2000年)では、イギリスの歌手ピーター・ハーヴェイが歌っています。この録音で驚かされるのは第5曲のコラール。ガーディナーは、モンテヴェルディ合唱団に、ごくごく弱音で歌わせています。歌詞にふさわしくないわけではありませんが、ガーディナーらしいですね。

CD : SDG 110(SDG)

SDG 110

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雨の朝にきくのは、昨日に続きレイチェル・ポッジャーとブレコン・バロックによる協奏曲(「J.S.Bach Double & Triple Concertos」)。これからきくのは、フルート、ヴァイオリン、チェンバロのための協奏曲(BWV1044)で、独奏はフルートがケイティー・バーチャー、チェンバロがマルチン・スフィオントケヴィッチ、ヴァイオリンはもちろんポッジャーです。なお、先日エリザベス・ファーによるイ短調のプレリュードとフーガ(BWV894)をきいたさいにもふれましたが、BWV1044の第1楽章と第3楽章は、BWV894からの編曲。第2楽章はオルガン用のソナタ第3番(BWV527)からの編曲です。

CD : CCS SA 34113(Channel Classics)

CCS SA 34113

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今日と明日は、レイチェル・ポッジャーとブレコン・バロックによる協奏曲を楽しみます。「J.S.Bach Double & Triple Concertos」(2012年10月録音)には、BWV1043、BWV1044、BWV1060R、BWV1064Rが収録されており、後半2曲の復元協奏曲はいつかまたということにし、今日はBWV1043(第2ヴァイオリンはボヤン・チチッチ)をきき、明日はBWV1044をきく予定です。ポッジャーのBWV1043には、アンドルー・マンゼと共演した録音(「2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043 [4]」)もありますが、それとくらべると編成も最小編成になり、角の丸いアグレッシブな演奏になっています。

CD : CCS SA 34113(Channel Classics)

CCS SA 34113

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これからきくのは、ラベック姉妹によるBWV1065(4台のチェンバロのための協奏曲)。ラベック姉妹たちによる協奏曲は、「2台のチェンバロのための協奏曲 第2番 ハ長調 BWV1061 [2]」や「3台のチェンバロのための協奏曲 第1番 ニ短調 BWV1063 [2]」で紹介しました。そのときは、TDKコア株式会社から発売されたDVD(TDBA-0006)で楽しんだのですが、これからきくImage Entertaintment(EuroArts)のDVDは、同じウィーン楽友協会大ホールでの演奏会(2000年4月24日)を収録したものながら、TDKコアのDVDには未収録だったBWV1065がふくまれています。

じっさい、BWV1063の映像にはラベック姉妹のフォルテピアノとオッターヴィオ・ダントーネのチェンバロのほかに、第2のチェンバロが映っていたので、なぜBWV1065が収録されていないのかふしぎでした(理由はいまでも不明)。なお独奏は、第1がダントーネ、第2がカティア、第3がルカ・グリエルミ、第4がマリエル。いうまでもなく、フォルテピアノとチェンバロの音量はアンバランスで、また録音上ではアンサンブル(13人編成のイル・ジャルディーノ・アルモニコ)とチェンバロもアンバランスにきこえます。チェンバロの音は楽友協会大ホールの後ろの席まで届いていたのでしょうか。

DVD : ID0766EIDVD(Image Entertaintment)

ID0766EIDVD

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先週からきいてきたエリザベス・ファーの「J.S.BACH: Concertos for Solo Harpsichord (Complete)」。クラヴィーア独奏のための一連の編曲協奏曲はききおえましたが(原曲がヴィヴァルディとマルチェッロ兄弟をのぞく)、このCDの2枚めにはBWV894が併録されているので、これからそのイ短調のプレリュードとフーガをきいてみたいと思います。

同曲は、同じイ短調のフルート、ヴァイオリン、チェンバロのための協奏曲(BWV1044)の、第1楽章と第3楽章の原曲で、いってみれば、ハンス・ルートヴィヒ・ヒルシュとファーの演奏できいてきたクラヴィーア独奏用の協奏曲の逆パターンです。ちなみに、BWV1044の第2楽章は、BWV527(オルガン用のソナタ第3番)からの編曲です。

CD : 8.572006-07(NAXOS)

8.572006-07

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