毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




今週のバッハは、マッテオ・メッソーリの「Bach ・ Preludi e Fughe, Corali Schübler」(2011年録音)から、プレリュードとフーガを収録順にきいています。これからきくのは、ト長調のプレリュードとフーガ(BWV541)。使用楽器は、昨日のヨハネス・クロイツブルク・オルガンからかわって、ズール(ドイツ)は十字架教会のアイレルト・ケーラー・オルガン(1738年製)です。

CD : AM 275-2(Amadeus)

AM 275-2

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今週のバッハは、金曜日をのぞき、マッテオ・メッソーリによるオルガン作品を楽しみます。メッソーリ(Matteo Messori)は1976年生まれのイタリアのオルガン奏者。「Bach・Preludi e Fughe, Corali Schübler」(2011年録音)には、表題どおり、5曲のプレリュードとフーガと、「シュープラー・コラール集」が収録されています。今週は、このCDからプレリュードとフーガのみを収録順にきいていく予定で、今日きくのはロ短調のプレリュードとフーガ(BWV544)。オルガンは、ドゥーダーシュタット(ドイツ)の聖キリーアクス教会のヨハネス・クロイツブルク製(1735年)です。

CD : AM 275-2(Amadeus)

AM 275-2

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棕櫚の日曜日(枝の主日)にきくのは、ひさしぶりに本流にもどってのカンタータです。棕櫚の日曜日のためのカンタータは、ヴァイマール時代に初演された「天の王よ、汝を迎えまつらん」のみが伝承。したがって、これからきくのはもちろんそのBWV182です。とくに人気があるとは思えないのですが、ニコラウス・アーノンクールいらい、ピリオド楽器の録音はおおくて、現状でもあと数年はまわせそうなくらい。手持ちのなかから選んだのは、ジェフリー・トーマスとアメリカン・バッハ・ソロイスツ(American Bach Soloists - Jeffrey Thomas, music director)の、OVPP(OVPPについては「OVPPによる演奏」)による録音です。

CD : 3-7235-2 H1(KOCH)

3-7235-2 H1

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京都は、今日も昨日と同じような上々の天気(やや冷え込みはありますが)。バッハのほうも昨日と同じくピアノ協奏曲で、今日きくのは、クリストフ・エッシェンバッハ、ユストス・フランツ、ゲルハルト・オピッツ、ヘルムート・シュミットが共演した「4台のピアノのための協奏曲イ短調」(Deutsche Grammophon 415 655-2)です。エッシェンバッハたちの演奏は、けっこうなピアノ奏者をあつめての録音ですが、きまじめすぎるきらいがあるような。なお、オーケストラはハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団、録音は1985年です。

415 655-2

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これからきくのは、ロベールとギャビーのカサドシュ夫婦、そして息子のジャンが共演した、「3台のピアノのための協奏曲ハ長調」(SONY CLASSICAL SBK 67179)です。この協奏曲の録音は1966年の録音。したがって、音的にはさすがに古さを感じさせます。カサドシュ親子たちの演奏は、録音された時代にふさわしい真摯なものですが、ちょっと洒脱なところもあって楽しめます。なお、オーケストラはコンセール・コロンヌ(ピエール・デルヴォー指揮)です。

SBK 67179

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今朝のバッハは、ジャニーヌ・ヤンセンの「ヴァイオリン協奏曲第2番」(DECCA 478 5362)。ヤンセンはオランダのヴァイオリン奏者で、「ジャニーヌ・ヤンセン『インヴェンションとパルティータ』」でも紹介しました。このCDには協奏曲ながらアンサンブル名の表記がなく、ユニバーサルミュージックによれば「気心知れた仲間たち」でおこなったようで、ヤンセンをふくめ13人の名(Janine Jansen & Friends)がつらなっています。演奏は力みを感じさせないしなやかなもので、ピリオド楽器の演奏に準じた感じです。

478 5362

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すがすがしい朝にきくのは、ふさわしいのか、ふさわしくないのか、グレン・グールドの「ゴルトベルク変奏曲」(CBS Records CD 37779)。グールドには、1955年録音と1981年録音の「ゴルトベルク」がありますが、これからきくのは後者のほうです。ゆったりとした弱音のみのアリアと、続く第1変奏のいきなりの強音のギャップなど、とにかく意表をつかれることがおおい演奏で、終曲のダ・カーポのアリアまで楽しませてくれます。なお、時間の関係で今朝は第15変奏まで、そして夜にのこりをきくことにしています。

CD 37779

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これからきくのはクラッシク界の大御所ふたりのバッハで、ミッシャ・マイスキーとマルタ・アルゲリッチによるチェロ・ソナタ第1番(Deutsche Grammophon 415 471-2)。これはガンバ・ソナタ第1番をチェロとピアノで演奏したもので、マイスキーはかるくひいているのでしょうが、その技術をもってしても、さすがにガンバのやわらかさにはいたっていません(とくに第1楽章)。そのあたりは好みでしょうが、速い楽章はわるくはなく、堂々たる風格を感じさせる演奏だと思います。

415 471-2

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非古楽系のバッハを、気のむくままにきいていく「小川のせせらぎ」週間。週間といいながらも3週め入っていますが、今週もこのまま続けていく予定です。で、今日きくのは、スウィングル・シンガーズの「リチェルカーレ」。「リチェルカーレ」は「音楽の捧げもの」の6声のほうで、コンピレーション・アルバムの「Compact Jazz The Swingle Singers」(Mercury Records 8360 701-2)に収録されています。演奏はモダン・ジャズ・カルテットとの共演ということもあってか、まずピアノ、ビブラフォンが入り、これにスウィングルの歌手たちが続くので、ボーカロイドの「リチェルカーレ」のように全声部「声」というわけではありません。なお、「Compact Jazz」は、Mercury Recordsのシリーズで、カウント・ベイシー、チック・コリアたちが名をつらねています。

8360 701-2

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四旬節の期間中、ライプツィヒでは例外をのぞいてカンタータの演奏がありませんでした。そのため期間中のバッハのカンタータはほとんど伝承されておらず、復活節前第2日曜日用のカンタータも伝承されていません。ないものはしかたがないので、さらに「小川のせせらぎ」週間を延長し、ダニエル・ベーレの「Daniel Behle Bach」(Sony Music 88765477802)から、アリア「心して思いはかれ Erwäge, wie sein blutgefärbter Rücken 」をきくことにしました。

このアリア「心して思いはかれ」は、ヨハネ受難曲第20曲のテノールのアリアで、バロック・オペラのアリアが場(シェーナ)の最後におかれているように、イエスの鞭打ちの場面の最後に歌われます。歌詞は、鞭打たれたイエスの背ににじむ血を虹(神の慈悲や恩寵などの象徴)にみなすという、無信仰の日本人からするとすさまじいものです。ベーレはドイツの若い(経歴からするとたぶん)テノール歌手で、古楽系だとルネ・ヤーコブスとも共演していますね。

88765477802

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花冷えの朝にきくのは、クリス・ヒンゼの「シチリアーナ」。ヒンゼ(1938年生)はオランダのジャズ・フルート奏者で、ジャズとクラッシクを融合させた多数の録音があります。「シチリアーナ」の原曲は、変ホ長調のフルート・ソナタのシチリアーノで、1985年発売の「Sketches on Bach」(CBS CDCBS 26610)に収録。「Sketches on Bach」は、1975年発売の同題レコードなどから再編集されたCDのようで、バッハの作品ばかりで構成されています。それにしても、解説書の表紙写真(フルートを吹いているヒンゼ)は時代を感じさせます。

CDCBS 26610

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ちょっと時雨もようの朝にきくのは、クリスタル・トリオによる管弦楽組曲第2番「バディヌリー」。クリスタル・トリオ(Crystal Trio, Official Website)は、その名のとおりクリスタル楽器のアンサンブルで、「Live Crystal Trio」(Solyd Records SLR 0393)では、イゴール・スラヤロブ(グラス・ハープ)、ウラジミール・ポプラス(ヴェロフォン)、ウラジミール・ペルミノフ(グラス・パン・フルート)という編成です。CDにはバッハのほかに、ボッケリーニ、モーツァルト、シューベルトといった作曲家たちの名曲が収録されており、なかでもチャイコフスキーの「金平糖の精の踊り」は絶品。なお、「バディヌリー」は、グラス・ハープとオーケストラによる演奏です。

SLR 0393

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これからきくのは、クリス・シーリのフラット・マンドリンによる無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番。マンドリンのバッハというと、アヴィ・アヴィタルの録音をこのブログで紹介しました。アヴィタルはいわゆるクラッシク畑の演奏家なので、あの技術ならばバッハもできるだろうと思いましたが、シーリはポピュラー畑の演奏家で、バッハの、しかも無伴奏ヴァイオリン作品とは、かなり意外でびっくりです。

ここできく「パルティータ第1番」は、2013年録音の「Chris Thile Bach Sonatas and Partitas Vol. 1」(NONESUCH 7559-79586-4)に収録(「Vol. 2」も録音されるのでしょう)。シーリの演奏は技術的にはじつに堅実で、バッハの無伴奏によせる真摯な思いが伝わってくるようです。ただし、キース・ジャレットの演奏とも共通したところがあるのですが、まじめすぎて、もうちょっとくずしてもよいのでは、という印象をもちました。

7559-79586-4

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今朝のバッハは、アントニオ・メネセスとマリア・ジョアン・ピレシュ(マリア・ジョアオ・ピリス)の「アリア」。「アリア」といっても一昨日にマルティナスの演奏できいた「G線上のアリア」ではありません。オルガンのためのパストラーレの第3楽章の「アリア」で、ここできくのはチェロとピアノのための編曲です(CDには「Pastorale」と表記)。歌謡的な旋律の「アリア」を、チェロのメネセスがゆったりのびやかにひき、ピリス(ピアノ)がひかえめにささえています。ちょっと時節がちがういのですが、朝のひとときにはぴったりの演奏です。演奏はロンドンのウィグモア・ホールでのリサイタルのライブ録音(2012年)で、「The Wigmore Hall Recital」(Deutsche Grammophon 479 0965)として発売されています。

479 0965

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今週は、先週の「小川のせせらぎ」週間を延長し、さまざまなアプローチのバッハを楽しんでいます。今日はシンセサイザーによるバッハで、発売当時それなりに話題になったドン・ドーシーの「Bachbusters」(TELARC CD-80123)から、明るい朝にふさわしい「イタリア協奏曲」です。第2楽章のアンダンテはなかなか美しく仕上がっていた記憶がありますが、同趣向の先輩となるウェンディ(ワルター)・カーロスにくらべると、ちょっと遊びが足りないかもしれません。きくなら、同CDの「14のカノン」のほうがおもしろかったかも。そういえば、「14のカノン」には、ボーカロイドのものもあって、シンセにしろ、ボカロにしろ、おもしろくきくことができます。

CD-80123

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