毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




三位一体節後第9日曜日にきくのは、ジョン・エリオット・ガーディナーたちによるカンタータ「われいかで世のことを問わん」です。このBWV94は、1724年8月6日に初演された、いわゆるコラール・カンタータ(全8曲)。独奏フルートの技巧的なパートが、第1曲と第4曲にあらわれます。

CD : 463 590-2(ARCHIV PRODUKTION)

463 590-2

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イギリスのオルガン奏者、クリストファー・ヘリックの「Bach Organ Miniatures」から、今週は、気のむくままに選んで楽しんできました。まだ多数の曲をききのこしていますが、「Bach Organ Miniatures」は、今日きくト長調のトリオで、ひとまずおわりにしておきます。さて、BWV586ですが、これは一昨日のファッシュ、昨日のクープランと同じように、他者の作品を編曲したオルガン曲。原曲は、「テーレマンの作品(あるいはフーガ主題のみがテーレマンの作)」(『バッハ事典』)とみられており、偽作説もあるようですが、筆写譜には「Trio. ex G.♯. 2. Clavier et Pedal. di J. S. Bach」とあり、バッハを作曲者としています。

CD : CDA67211/2(hyperion)

CDA67211/2

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今週は、クリストファー・ヘリックが1996年に録音した「Bach Organ Miniatures」から、気のむくままに選んで、バッハのオルガン曲を楽しんでいます。今日きくのは、ヘ長調のアリア。このBWV587は、昨日と同じく他者の作品を編曲したもので、フランソワ・クープランの「神聖ローマ帝国人」(「諸国の人々」第3オルドル)の第1曲が原曲です。ただし、編曲については、「他者の手によるものとする説もある」(『バッハ事典』)ようです。

CD : CDA67211/2(hyperion)

CDA67211/2

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フランス・ブリュッヘンの訃報は、今朝の新聞で接しました。亡くなったのは現地(アムステルダム)時間の8月13日で、享年79歳。近年は、健康状態がよくなさそうで、指揮のためステージに登場するさいも、ちょっとふらついていたのも映像で目にし、心配していたのですが(昨年の日本公演では車椅子で登場していたという)、じっさいに訃報にふれると、やはりショックです。

今年は、大々的なニュースにこそなりませんでしたが、リュート奏者(手の故障で引退)のオイゲン・ミュラー・ドンボワが亡くなり、個人的にたいせつな音楽家をまたひとり失ったと思っていたのですが、まさかブリュヘンもとは。2年前にはグスタフ・レオンハルトが逝去しており、古楽(にはとどまりませんが)をささえた巨匠がまたひとり逝ってしまいました。

個人的な思い入れとしては、指揮者になってからのブリュッヘンより、リコーダー奏者としてのブリュッヘンのほうが強く、バッハの無伴奏フルートのためのパルティータのサラバンドを、ブリュッヘンがリコーダー編曲したもの(「無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 BWV1013 [2]」)をまね、へたくそながらも吹いていたことを思いだします。

しかし、これから追悼として何かきくには、やはり指揮者としてのブリュッヘンでしょう。それでいろいろ迷ったのですが、ここではバッハではなく(バッハはいずれこのブログの本流で)、ベートーヴェンの交響曲全集(2011年録音)から、変ロ長調の第4番(GLOSSA GCDSA 921116)に耳をかたむけることとし、ブリュッヘンの事跡を偲ぶことにします。

GCDSA 921116

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イギリスのオルガン奏者、クリストファー・ヘリックのアルバム「Bach Organ Miniatures」から、気のむくままに楽しんでいる今週。昨日まではディスク1からきいていましたが、今日からはディスク2をきいていくことにします。これからきくのはハ短調のトリオで、このBWV585は、バッハの同時代人、ヨーハン・フリードリヒ・ファッシュのトリオ・ソナタの編曲です。

CD : CDA67211/2(hyperion)

CDA67211/2

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『「音楽の捧げもの」が生まれた晩―バッハとフリードリヒ大王』は、アメリカのジャーナリスト、ジェイムズ・R・ゲインズ(訳は松村哲哉)による刺激的な著作(白水社から2014年に刊行)です。同書は、「バッハとフリードリヒ大王というふたりの歴史上の巨人の生涯にからめて、バッハの『音楽の捧げもの』の解釈をめぐるエッセイをしたためるという試み」(同書ゲインズによる「謝辞」)だということですが、四六判で382頁で、「エッセイ」ということばのイメージからくる軽さというものは、まったくありません。

全13章からなる同書は、クライマックスである第12章の「音楽が捧げられた夜」にむけ、バッハと大王、そしてバッハと子カール・フィーリップ・エマーヌエル、大王と父フリードリヒ・ヴィルヘルム1世の関係を中心に章が進められます。父子、時代の相克がえがかれていて、じつにおもしろく、これを二重螺旋的な伝記とみなすこともできるでしょう。バッハと大王の出会いの背景など、読者によってはショッキングな説も展開されます。なお、原題は「Evening in the Palace of Reason: Bach Meets Frederick the Great in the Age of Enlightenment」(2005年刊)です。

「音楽の捧げもの」が生まれた晩

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今週は、イギリスのオルガン奏者クリストファー・ヘリックの演奏を、気のむくままに楽しんでいます(音源は1996年録音の「Bach Organ Miniatures」)。今日きくのはイ短調のファンタジーとフーガで、このBWV561は、18世紀末、あるいは19世紀の筆写譜で伝承されています。筆写譜には「Fantasia」とあり、「Giovanne Sebast: Bach」と作曲者の名が記されていますが、「偽作という見解」(『バッハ事典』)があります。

CD : CDA67211/2(hyperion)

CDA67211/2

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昨日からききはじめた、クリストファー・ヘリックの「Bach Organ Miniatures」。「Bach Organ Miniatures」は、スイス、ラインフェルデンの聖マルティン教会のメツラー・オルガン(1992年)を演奏して録音された2枚組のアルバムで、今週はそれから気のむくまま選んで楽しみます。これからきくのはプレリュードと模倣曲(BWV563)で、昨日の「小フーガ」と同じく自筆譜はなく、「アンドレーアス・バッハ本」に所収されています。

CD : CDA67211/2(hyperion)

CDA67211/2

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今週は、クリストファー・ヘリックのアルバム「Bach Organ Miniatures」(2枚組)から、気のむくままにきいていく予定です。ヘリックについては、今年の2月にトリオ・ソナタを楽しんださいも、かんたんに紹介しましたが、1942年生まれのイギリスのオルガン、チェンバロ奏者。ハイペリオン・レコードに、バッハやブクステフーデの録音が多数あります。

「Bach Organ Miniatures」は、聖マルティン教会(スイスはラインフェルデン)のメツラー・オルガン(1992年建造)を演奏して1996年に録音されており、今日はその中から「小フーガ」(BWV578)をきくことにします。長い魅力的な主題が展開されていくフーガですが、バッハの自筆譜はのこってなく、「アンドレーアス・バッハ本」などの筆写譜によって伝承されています。

CD : CDA67211/2(hyperion)

CDA67211/2

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近畿にはお昼ごろに台風が最接近するらしいのですが、京都市内はいまは雨もなく、風がすこし強いくらい。セミの合唱もいつもどおりです。そんな日曜日の朝にきくのは、ジョン・エリオット・ガーディナーたちによるカンタータ「主なる神われらの側にいまさずして」。このBWV178は、三位一体節後第8日曜日用(1724年7月30日に初演)で、ユストゥス・ヨーナスの同名コラールにもとづく、いわゆるコラール・カンタータです。

CD : SDG 147(SDG)

SDG 147

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グスタフ・レオンハルトによるパルティータ(「クラヴィーア練習曲集 第1部」)、1963年から1970年にかけて録音された「J.S.Bach Clavierübung Teil I Sechs Partiten」から、番号順に楽しんできましたが、早くも今日でおわりです。これからきくホ短調の第6番(BWV830)は1970年の録音で、使用楽器はマルティン・スコヴロネックの1962年製(オリジナルはヨハン・ダニエル・ドゥルケンの1745年製)です。録音は半世紀まえのため、さすがに鮮度は上々とはいえませんが、演奏の鮮度はおとろえしらずです。

CD : GD77215(deutsche harmonia mundi)

GD77215

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今週は、グスタフ・レオンハルトによるパルティータを、番号順に楽しんでいます。録音は番号によってまちまちで、1963年から1970年にかけて。これからきくト長調の第5番(BWV829)は1968年の録音で、チェンバロはこれまでと同じく、ヨハン・ダニエル・ドゥルケン(1745年製)によるマルティン・スコヴロネック(1962年製)の楽器です。

CD : GD77215(deutsche harmonia mundi)

GD77215

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グスタフ・レオンハルトの演奏で楽しんでいるパルティータ(「クラヴィーア練習曲集 第1部」)。今週は、1963年から1970年にかけて録音された「J.S.Bach Clavierübung Teil I Sechs Partiten」から、そのパルティータを番号順にきいています。これからきくのはニ長調の第4番(BWV828)で、昨日の第3番と同じ1970年の録音。チェンバロは、現代の名工マルティン・スコヴロネックの1962年製(ヨハン・ダニエル・ドゥルケンの1745年製による)です。

[訂正]第4番の録音年を「第3番と同じ1970年の録音」と書きましたが、じっさいは1963年録音でした。お詫びして、訂正します。

CD : GD77215(deutsche harmonia mundi)

GD77215

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先週まで3週続けた「小川のせせらぎ」週間から、今週は本流にもどり、グスタフ・レオンハルトによるパルティータ(「クラヴィーア練習曲集 第1部」)をきいています。これからきくのは、イ短調の第3番。このBWV827は1970年の録音で、アルバム「J.S.Bach Clavierübung Teil I Sechs Partiten」の中では、第4番とともにもっとも新しい録音です。

CD : GD77215(deutsche harmonia mundi)

GD77215

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午前中、御池通を東にむかっていると、並木からシャワーのようにふり注いできたのはセミの声。セミしぐれというような風情ではなく、うるさくて、うるさくて、むし暑さも倍増です。これからきくのは、そんな騒音のような響きとはほど遠い、グスタフ・レオンハルトによるチェンバロ演奏で、パルティータの第2番。このBWV826の録音は、昨日の第1番よりさらに古く、半世紀前の1964年です。現代の名工マルティン・スコヴロネックのチェンバロを得て、2年後の録音ということになります。

CD : GD77215(deutsche harmonia mundi)

GD77215

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