まずまず天気にめぐまれた今年のゴールデンウィーク。このGW中はとりたてて何もなくすごしたので、せめて最終日ぐらいは、豪華なアルバムを楽しみつつすごそうと思います。きくのは、エマニュエル・アイムとル・コンセール・ダストレエ、そして歌手陣による「バロックの祭典」(Virgin classics 50999 956502 2 7)。このアルバムは、ル・コンセール・ダストレエ10周年記念の同名ガラコンサート(シャンゼリゼ劇場)を収録したもので、2011年12月19日の録音です。ラモーにはじまり、リュリ、パーセル、ヘンデルとつないでいくプログラムで、ほとんどは劇作品からとられています。
歌手として参加しているメンバーも、ナタリー・デセイ、アンネ・ゾフィー・フォン・オッター、パトリシア・プティボン、パスカル・ベルタン、フィリップ・ジャルスキー、ロランド・ヴィラゾンなど、じつに豪華な面々。今晩は、その中から、ヘンデル「ジューリオ・チェーザレ」の、クレオパトラの2曲のアリアを二人の歌手できいてみようと思います。一人はサンドリーヌ・ピオー(第3幕第3場)、もう一人はデセイ(第2幕第8場)で、同じ役のアリアを、ことなる二人に歌わせているのはアルバムではこれだけ。二人の間には2曲入っていたとはいえ、火花散る感じだったのでしょうか。