毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




復活節後第6日曜日にきくのは、カール・リヒターたちによる、カンタータ「人々汝らを除名すべし」。ミュンヘン・バッハ管弦楽団、同合唱団と、エディト・マティス、アンナ・レイノルズ、ディートリヒ・フィッシャー・ディースカウとの録音(ARCHIV PRODUKTION 439 380-2)で、1973年10月、1974年1月と2月、1975年1月に収録されています。演奏にいつものような緊迫感がないように感じるのは、録音が3年にわたっているためなのかもしれません。

439 380-2

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今日のバッハは昨日に続き、ピエール・アンタイの「イギリス組曲」で、これからきくのはニ短調の第6番です。このBWV811は、プレリュード、アルマンド、クーラント、サラバンドとドゥーブル、ガヴォット、ジーグという構成。プレリュードは、「プレリュードとフーガ」的な展開をみせ、やや鬱々とした導入部に活発な主部が続きます。アンタイの演奏は、情感豊かで、ときには激しいくらいのもの。舞曲もじつにきかせます。

CD : MIR 251(MIRARE)

MIR 251

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今日と明日のバッハは、ピエール・アンタイの「イギリス組曲」で、これからきくのはその第2番(BWV807)。2014年に録音されたアルバムには、2曲のイギリス組曲のほか、イタリア協奏曲やコラールなどが収録されていますが、それらはまた別の機会にでも楽しむことにします。なお、使用チェンバロは、ウィリアム・ダウドによる1984年製(ミヒャエル・ミートケの1702年製)です。

CD : MIR 251(MIRARE)

MIR 251

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これからきくのは、昇天節のためのカンタータ「神は喜び叫ぶ声と共に昇り」です。このBWV43は、1726年5月30日に初演。3本のトランペットのふくんだ編成に2部11曲構成という、編成も構成も大がかりなカンタータです。演奏は、トン・コープマン指揮のアムステルダム・バロック管弦楽団と同合唱団、そして、ヨハネッテ・ゾマー、クリストフ・プレガルディエン、クラウス・メルテンスという独唱者たち。録音は2002年です。

CD : CC 72216(Challenge Classics)

CC 72216

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今日は台風一過のよい天気。こんな日には、野外を空気が感じられる作品を、ということで、きくのはカンタータ「楽しき狩こそわが悦び!」(「狩のカンタータ」)です。音源は、アンドレ・リュウ指揮のアムステルダム室内管弦楽団、ハンブルク・モンテヴェルディ合唱団らによるCD(WARNER CLASSICS & JAZZ 2564 69646-9)です。録音は1962年なので、すでに半世紀が経過していますが、当時としてはスタイリッシュな演奏だと思います。第9曲のパラスのアリアにもフルートではなくリコーダーを用いており、これを亡くなったフランス・ブリュッヘンが吹いています。また、録音にはグスタフ・レオンハルトもチェンバロで参加していています。

2564 69646-9

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今日これからきくのは、昨日に続き佐藤豊彦による無伴奏チェロ組曲の編曲で、その第3番です。昨日の第1番もそうでしたが、この第3番でも力んだところがなく、音楽は水の流れのようにごく自然。しかし、せせらぎと同じく、その響きは千変万化といった感じで、ついつい、きき入ってしまいます。なお、チェロからリュートへの編曲にあたっては、原調のハ長調が、ト長調に変更されています。

CD : CD-16305(CARPE DIEM)

CD-16305

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今日と明日きくのは、佐藤豊彦による無伴奏チェロ組曲(佐藤がリュートのために編曲したもの)。注目されるのは、「禅の『無』の境地に近づくための勉強」によって「少し分かってきた」という無限の「芸術を求める精神性」で、それが録音に反映されているということでしょう(引用は佐藤本人による解説)。今日きく第1番にしろ、明日の第3番にしろ、佐藤のリュートはじつにさりげなく、無色透明のようにもきこえてきます。しかし、無色であるはずのシャボン玉に、無限の光彩をみることができるように、佐藤のリュートからも、無限にひろがる音世界を楽しむことができます。

CD : CD-16305(CARPE DIEM)

CD-16305

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復活節後第5日曜日にきくのは、カンタータ「今までは汝らなにをもわが名によりて求めしことなし」。音源は、先週に続きカール・リヒター指揮によるCD(ARCHIV PRODUKTION 439 374-2)です。リヒター手兵の、ミュンヘン・バッハ管弦楽団、同合唱団との録音で、独唱者には、アンナ・レイノルズ、ペーター・シュライヤー、ディートリヒ・フィッシャー・ディースカウを迎えています。フィッシャー・ディースカウの歌うアリアからはじまり、レチタティーヴォをまじえつつ、レイノルズ、フィッシャー・ディースカウ、シュライヤーがアリアを歌い継いでいき、コラールで閉じられます。レイノルズの歌う美しい第3曲のアリアは長大ですが、さすがリヒターらというか、ゆるんだところはありません。なお、この曲のオブリガートはオーボエ・ダ・カッチャ(録音ではイングリッシュホルン)で、独奏しているのはエドガー・シャンとロバート・エリスクです。

439 374-2

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フレデリク・デザンクロのオルガンできいてきた「平均律クラヴィーア曲集 第2巻」、最後にきくのはもちろん、ロ短調の第24番です。跳ねたところのある(とくにフーガの主題)このBWV893は、オルガンよりはチェンバロでききたいところ。しかし、デザンクロの、いつもながらのレジステレーションの妙で、プレリュードはじつに神秘的で美しく仕上げられています。なお、使用楽器は、マティアス・フェルホフスタート建造(1723年)の、ザルトボンメル聖マールテン教会の歴史的オルガン。録音は2001年です。

CD : Alpha 819(Alpha)

Alpha 819

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4週にわたってきいてきたフレデリク・デザンクロによる「平均律クラヴィーア曲集 第2巻」も、のこすところは、今日のロ長調の第23番と明日に予定しているロ短調の第24番のみとなりました。これからきくBWV892、デザンクロはもちろんオルガンによっていますが、明るいプレリュードは、やはりチェンバロでききたいところです。しかし、フーガ(4声の二重)のほうはオルガンでも楽しめます。

CD : Alpha 819(Alpha)

Alpha 819

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フレデリク・デザンクロが、四つのオルガンを弾きわけて録音した「平均律クラヴィーア曲集」。いまきいている第2巻は2001年に録音されており、第13番からの使用オルガンは、マティアス・フェルホフスタートが1723年に建造した、ザルトボンメル聖マールテン教会のそれです。これからきくのは変ロ短調の第22番で、このBWV891は、複数楽器を弾きわけたダニエル・コルゼンパもローバート・レヴィンも、ともにオルガンを選択しています。たしかに、すぐれたフーガについてはとくに、オルガンできくにふさわしく感じます。

CD : Alpha 819(Alpha)

Alpha 819

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まずまず天気にめぐまれた今年のゴールデンウィーク。このGW中はとりたてて何もなくすごしたので、せめて最終日ぐらいは、豪華なアルバムを楽しみつつすごそうと思います。きくのは、エマニュエル・アイムとル・コンセール・ダストレエ、そして歌手陣による「バロックの祭典」(Virgin classics 50999 956502 2 7)。このアルバムは、ル・コンセール・ダストレエ10周年記念の同名ガラコンサート(シャンゼリゼ劇場)を収録したもので、2011年12月19日の録音です。ラモーにはじまり、リュリ、パーセル、ヘンデルとつないでいくプログラムで、ほとんどは劇作品からとられています。

歌手として参加しているメンバーも、ナタリー・デセイ、アンネ・ゾフィー・フォン・オッター、パトリシア・プティボン、パスカル・ベルタン、フィリップ・ジャルスキー、ロランド・ヴィラゾンなど、じつに豪華な面々。今晩は、その中から、ヘンデル「ジューリオ・チェーザレ」の、クレオパトラの2曲のアリアを二人の歌手できいてみようと思います。一人はサンドリーヌ・ピオー(第3幕第3場)、もう一人はデセイ(第2幕第8場)で、同じ役のアリアを、ことなる二人に歌わせているのはアルバムではこれだけ。二人の間には2曲入っていたとはいえ、火花散る感じだったのでしょうか。

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フレデリク・デザンクロのオルガンできいている、「平均律クラヴィーア曲集 第2巻」。連休最終日にきくのは、変ロ長調の第21番です。このBWV890は、複数楽器をもちいて録音した、ダニエル・コルゼンパとローバート・レヴィンは、ともにチェンバロで演奏してました。なので、オルガンでの演奏だと、違和感がありそうと思っていたのですが、デザンクロの演奏はそういうことをあまり感じさせません。とくにプレリュードは、夢見心地とでもいうべき美しさで、じつに楽しませてくれます。

CD : Alpha 819(Alpha)

Alpha 819

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今日、こどもの日は、こいのぼりが映える上々の天気。風はやや冷たく感じますが、じつに爽快で、音楽をきくにもよい気候となりました。さて、その音楽ですが、きくのはフレデリク・デザンクロによるイ短調のプレリュードとフーガ(「平均律クラヴィーア曲集 第2巻」)。このBWV889、プレリュードは半音階が支配し、フーガは荒々しく、今日の天気とはずいぶんズレがあります。

CD : Alpha 819(Alpha)

Alpha 819

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フレデリク・デザンクロによる「平均律クラヴィーア曲集」、第1巻、第2巻をまとめたアルバムから、いまは第2巻を番号順にきいています。デザンクロのオルガン演奏は、レジストレーションがすばらしく、オルガンには不向きと思われる楽曲でも、異質さをあまり感じさせません。みどりの日に楽しむのは、イ長調の第19番。このBWV888のプレリュードでは、のどかな響きのレジストレーションで、祝日のひとときをくつろがせてくれます。

CD : Alpha 819(Alpha)

Alpha 819

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