毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




一日もおわりに近くなってのバッハは、いわゆる復元協奏曲中、もっとも人気のあるオーボエとヴァイオリンのための協奏曲です。音源は、今週きいてきた、インシエーメ・ストロメンターレ・ディ・ローマによるアルバムで、録音は2008年。このBWV1060の復元協奏曲といえば、ヘルムート・ヴィンシャーマンとドイツ・バッハ・ゾリステン、というかたも多いでしょうが、半世紀ほどの時差は、その演奏スタイルに大きな変化をあたえています。

CD : STR 33825(Stradivarius)

STR 33825

コメント ( 0 )




今日のバッハは昨日に続き、ジョルジョ・サッソ(ヴァイオリン)とインシエーメ・ストロメンターレ・ディ・ローマによる復元協奏曲。これからきくのは、チェンバロ協奏曲第5番(BWV1056)が原曲のヴァイオリン協奏曲です。BWV1056からの再構成では、独奏楽器をオーボエとする編曲もありますが、やはりヴァイオリンが多数派。先日きいていたアルバムだと、ヴィクトリア・ムローヴァたちによる1995年録音の演奏もそうでした。

CD : STR 33825(Stradivarius)

STR 33825

コメント ( 0 )




今週のバッハは、インシエーメ・ストロメンターレ・ディ・ローマによる、いわゆる復元協奏曲を楽しみます。このブログでは、すでに同アンサンブルの同じような趣旨の音源、「J.S.Bach Concerto Reconstructions」(Brilliant Classics)をきいていますが、これからきくのは別音源。CDは2008年に録音(Stradivarius)されたもので、5曲の協奏曲が収録されており、今週きくのはその中からの3曲。いずれも、1曲の原曲をもとに1曲を再構成した協奏曲で、今日きくのは「イタリア協奏曲」(BWV971)を原曲とした4声の協奏曲です。編曲者のサルヴァトーレ・カルキオーロは、同アンサンブルの鍵盤楽器奏者。ここでは弦楽と通奏低音のために再構成しています。なお、同じような編曲には、ハープ・コンソートやコンチェルト・イタリアーノの録音があり、すでにこのブログできいています。

CD : STR 33825(Stradivarius)

STR 33825

コメント ( 0 )




三位一体節後第15日曜日にきくのは、トン・コープマンたちによる「全地よ、神にむかいて歓呼せよ」です。ソプラノとトランペットが競うこのBWV51は、ソプラノ歌手の絶好のレパートリー。バッハらしからぬ、外面的な華やかな技巧が好まれてのことでしょう、多数の録音があります。また、華麗さとは対極の第3曲もじつに美しく、しばしばアンコールにもとりあげられています。敬虔さに満たされたアリアは、このBWV51の隠れた白眉といってもよいかもしれません。コープマンのもとで歌うのはマリス・ペテルセン、トランペットはイタリアの名手ガブリエーレ・カッソーネ。第3曲は個人的好みよりは、やや速めのテンポです。

CD : CC 72219(Challenge Classics)

CC 72219

コメント ( 0 )




これからきくのは、ベルリン古楽アカデミー(AAMB)による「フーガの技法」。AAMBは、ヤーコプス指揮下で、さまざまなバッハを録音をおこなってきた団体で、2014年にはバッハ・メダル(バッハ・メダルについては記事「バッハ・メダル」を参照ください)を受賞しています。「フーガの技法」の録音(2009年)にあたっては、弦楽16名と管楽5名、そしてオルガンおよびチェンバロ1名という編成でのぞみ、楽曲におうじてさまざまな編成をとっています。

最初にオルガン・コラール、次にフーガ、カノン、最後に未完のフーガがおかれた配列で、未完フーガはトゥッティでの演奏です。しかし、トゥッティといってもじっさいには編成をこまかく変化させ、第1主題は管楽のみ→トゥッティ、第2主題は弦楽のみ→トゥッティ、第3主題はトゥッティ→パート・ソロの弦楽、というふうです。公演でのプログラムを意識した配列、編曲といえるでしょうか。なお、AAMBの「フーガの技法」には、映像をおさめたDVDもあります。

CD : HMC 902064(Harmonia Mundi)

HMC 902064

コメント ( 0 )




今日は早朝から外出し、さきほど帰宅。ほぼ今日はじめてのまともな食事をとり、ようやく一息ついたので、これからいつものバッハを楽しむことにします。きくのは、鈴木雅明によるホ短調のプレリュードとフーガ(BWV548)。音源はこれまでと同じく、フローニンゲンのマルティニ教会(アルプ・シュニットガー)を弾き、2014年に録音したアルバムです。鈴木の新録から感じるのは、ファンタジー。年齢をへて、練れた演奏になってきたことはまちがいありませんが、老いとは無関係で、かつてより、さらにファンタジー豊かな演奏になったと思います。息子にはまだまだ負けられない、というところでしょうか。

CD : BIS-2111(BIS Records)

BIS-2111

コメント ( 0 )




鈴木雅明が2014年に録音したアルバムからきいている、今週のバッハ。オランダはフローニンゲンのマルティニ教会(アルプ・シュニットガー)を弾いてのアルバムで、録音、演奏ともに楽しんでいます。今日これからきくのは、ト短調のプレリュードとフーガ(BWV535)。「フランスの影響が強い」(『バッハ事典』)昨日のファンタジーとは一転、こちらは「北ドイツ楽派の影響を色濃くとどめた作品」(『同』)です。

CD : BIS-2111(BIS Records)

BIS-2111

コメント ( 0 )




鈴木雅明が、オランダ、フローニンゲンのマルティニ教会のシュニットガー・オルガンを弾いて録音したオルガン曲集。2014年の録音だけに、オルガンの響きもじつに鮮烈で、選曲も多彩で楽めています。今週は、そのアルバムから収録順(一部をのぞく)にきいており、今日はト長調のファンタジー(BWV572)です。重々しい「グラヴマン」を、華麗な「トレ・ヴィトマン」と「ラントマン」がはさむような構成で、フランス語表記があらわしているように、フランスのオルガン曲を思わせるところがあります。

CD : BIS-2111(BIS Records)

BIS-2111

コメント ( 0 )




昨日からきいている鈴木雅明によるオルガン曲集のアルバム。今週は、この2014年に録音されたアルバムから、一部をのぞき収録順に楽しむことににしています。今日きくのは、コラール・パルティータ「おお神よ、汝義なる神よ」(BWV767)で、原コラールはヨーハン・ヘールマン。使用オルガンは、フローニンゲン(オランダ)のマルティニ教会のシュニットガー・オルガンです。

CD : BIS-2111(BIS Records)

BIS-2111

コメント ( 0 )




今週きいていくのは、鈴木雅明によるオルガン曲集のアルバム。録音は2014年で、使用オルガンは、オランダはフローニンゲンのマルティニ教会のそれ(アルプ・シュニットガー)。アルバムは、有名なトッカータとフーガ(BWV565)をはじめとし、自由曲からコラール編曲まで多彩なオルガン曲で構成されています。今日からそれらを収録順にきくこととし、まず楽しむのはBWV565です。なお、きいていくにあたり収録曲中2曲を除外する予定。その2曲とは、パストラーレ(BWV590)とカノン風変奏曲「高き御空よりわれは来れり」(BWV769)で、もっと季節感のあうクリスマス時期にでもきくことにします。

CD : BIS-2111(BIS Records)

BIS-2111

コメント ( 0 )




三位一体節後第14日曜日にきくのは、ジョン・エリオット・ガーディナーたちによる「イエスよ、汝はわが魂を」です。このBWV78は、1724年9月10日に初演された、いわゆるコラール・カンタータ。17世紀のドイツの詩人(牧師)、ヨーハン・リストの同名コラールにもとづいています。晴朗な二重唱(第2曲)は、このBWV78中ひときわ人気があり、ここで歌っているのは、マリン・ハルテリウス(ソプラノ)とロビン・タイソン(カウンターテナー)です。

CD : SDG 124(SDG)

SDG 124

コメント ( 0 )




ジョルディ・サヴァールたちが1990年に録音した管弦楽組曲(序曲)。そのアルバムから、第3番、第1番、第2番と収録順にきいてきて、最後に楽しむのはニ長調の第4番(BWV1069)です。この第4番ではふたたびトランペットがくわわり、華やかにアルバムをしめくくります(番号順にきいていってもこの第4番は最後になるわけですが)。

CD : AVSA 9890 A+B(ALIA VOX)

AVSA 9890 A+B

コメント ( 0 )




今朝はじつによい天気。いまの時間、空気はまだ冷気をふくんでいて、開け放った窓からは爽快そのものの風が流れ込んでいます。そんな初秋の気候を満喫しながらきくのは、ジョルディ・サヴァールたちの管弦楽組曲(序曲)。一昨日からアルバムの収録順に楽しんでおり、今日これからきくのはロ短調の第2番(BWV1067)です。フルートの独奏は、マルク・アンタイ。アンタイは、じつに安定したテクニックの持ち主で、いつものような美音をきかせてくれることでしょう。

CD : AVSA 9890 A+B(ALIA VOX)

AVSA 9890 A+B

コメント ( 0 )




昨日からききはじめた、ジョルディ・サヴァールたちによる管弦楽組曲(序曲)。1990年録音のアルバムから、収録順(第3番→第1番→第2番→第4番)にきいているので、これからきくのはハ長調の第1番(BWV1066)です。なお、この第1番は、サヴァールたちによる近年の公演でとりあげられており、いずれ新録が誕生するかもしれません。ちなみに、その公演は「Les Gouts réunis」(趣味の融合)と題されたもので、プログラムは、チェンバロ協奏曲第1番、管弦楽組曲第2番、二つのヴァイオリンのための協奏曲、それにこの第1番だったかと思います。

CD : AVSA 9890 A+B(ALIA VOX)

AVSA 9890 A+B

コメント ( 0 )




今日から週末まできいていくのは、ジョルディ・サヴァールたちによる管弦楽組曲。録音は1990年で、コンセール・ド・ナシオンの編成は、弦と通奏低音をあわせ15人です。解説書をめくると公演の写真なども掲載されており、サヴァールも、ファビオ・ビオンディ(ヴァイオリン)も、アルフレード・ベルナルディーニ(オーボエ)も、みんなずいぶん若く、15年という時の流れを意識させられます。演奏については特記するようなアプローチではなかったものの、音楽の躍動感はあったと記憶しています。4曲の組曲の収録順は、第3番、第1番、第2番、第4番というもので、今日からそのとおりに楽しむことにしています。したがって、これからきくのは第3番(BWV1068)ということになります。

CD : AVSA 9890 A+B(ALIA VOX)

AVSA 9890 A+B

コメント ( 0 )



« 前ページ 次ページ »