イギリスのチェンバロ奏者、スティーヴン・ディヴァインの演奏できいている「クラヴィーア練習曲集 第2部」。昨日のイタリア協奏曲に続き、今日これからきくのはフランス様式による序曲です。このBWV831は、長大な序曲にはじまり、クーラント、ガヴォット、パスピエ、サラバンド、ブーレー、ジーグをはさんで、ちょっとかわったエコーでおわる構成。まさに、バッハの力作という感じです。これを弾くディヴァインの楽器は、コリン・ブースによる二段チェンバロで、ヨーハン・クリストフ・フライシャーの一段チェンバロにもとづいています。なお、ピッチはA=415Hz(ヴェルクマイスター第3)です。
CD : CHAN 0802(Chandos Records)