毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




今週きいてきたのは、ジョン・スコット指揮の聖トーマス合唱団によるモテットモテット(2012年、2013年、2014年の録音)で、収録曲中、BWV Anh.159をのぞき、6曲のモテットを収録順にきいてきました。今日これからきくのは最後に収録された「主を頌めまつれ、もろもろの異邦人よ」。昨日にも言及しましたが、聖トーマス合唱団(Saint Thomas Choir of Men & Boys, Fifth Avenue, New York)は、所属する聖トーマス教会がアングリカンということもあり、イギリスの著名聖歌隊と同じような、少年を最上声とする編成をとっています。したがって、技術的に多少問題がありますが、その響きは女声とはちがう独特のものがあり、そこがききどころでしょう。なお、指揮のジョン・スコットは、モテット最後の録音の翌年、2015年に亡くなっています(享年59歳)。

CD : RES10152(Resonus)

RES10152

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これからきくのは、ジョン・スコット指揮の聖トーマス合唱団によるモテット「恐るるなかれ、われ汝とともにあり」です。この合唱団(Saint Thomas Choir of Men & Boys, Fifth Avenue, New York)は、イギリスの、ケンブリッジ・キングス・カレッジや、オックスフォード・クライストチャーチといった聖歌隊と同じく、少年を最上声におく編成で、このBWV228では24名のトレブル(ソプラノ)が参加しています。録音が2012年、2013年、2014年と3年にわたっているため、変声ということもあってか、そのメンバーには入れ替わりがあります。

CD : RES10152(Resonus)

RES10152

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今週きいているのは、ジョン・スコット指揮、聖トーマス合唱団によるモテットで、これからきくのは「イエスよ、わが喜び」です。このBWV227は、ヨーハン・フランクの同名コラールと「ローマの信徒への手紙」を交互に配した全11曲からなるモテットです。第9曲のコラール「いざさらば、世の選びとりし生きざまよ」(杉山好訳)は、とても美しく感動的な曲です。

CD : RES10152(Resonus)

RES10152

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これからきくのは、ジョン・スコット指揮、聖トーマス合唱団による「み霊はわれらの弱きを助けたもう」です。このBWV226は、トーマス学校長ヨーハン・ハインリヒ・エルネスティの葬儀のためのモテット。第1部で合唱をなぞる弦と管については、この録音では編成されていないようで、楽器の参加は通奏低音のみです。このモテットにおける合唱団は、トレブル(ソプラノ)に25名、アルトに7名、テノールに10名、バスに8名の計50名と大きな編成をとっています。

CD : RES10152(Resonus)

RES10152

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昨日からききはじめた、ジョン・スコット指揮、聖トーマス合唱団による6曲のモテット。今日これからきくのは、収録順どおりの「主に向かいて新しき歌を歌え」です。昨日の「来ませ、イエスよ、来ませ」(歌詞は埋葬用)と同じく、二重合唱用のモテットですが、用途については不明なようです。音楽は3部構成。この録音では、第2部は第1群がソロで編成されており、第2群の合唱(コラール)と美しく対比されます。

CD : RES10152(Resonus)

RES10152

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今週きいていくのは、ジョン・スコット指揮、聖トーマス合唱団による6曲のモテット。聖トーマス合唱団とはいってもライプツィヒではなく、ニューヨーク五番街聖トーマス教会の合唱団(Saint Thomas Choir of Men & Boys, Fifth Avenue, New York)で、2012年、2013年、2014年のそれぞれ5月に同教会で録音されたアルバムです。収録されているのは、順に、BWV229、BWV225、BWV Anh.159、BWV226、BWV227、BWV228、BWV230の7曲ですが、BWV Anh.159はまたの機会として、ほかの6曲をきくことにします。ということで、これからきくのは「来ませ、イエスよ、来ませ」。歌唱部をささえる通奏低音は、オルガン、チェロ、ヴィオローネが担当しています。

CD : RES10152(Resonus)

RES10152

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今日は復活祭前第6日曜日(四旬節第1日曜日)。ふだんならカンタータをきくところですが、四旬節の期間中のカンタータはヴァイマール時代に初演された四旬節第3日曜日用の「罪に手むかうべし」しか伝承されていません。これをのぞいて棕櫚の日曜日までの期間中の日曜日は4回あるので、例年、何をきくかを悩んでいます。

いろいろ考えて決めたのは、ハンス・ファーイウスによる「4つのデュエット」。「クラヴィーア練習曲集 第3部」に所収された音楽で、今日のホ短調のデュエット(BWV802)から順番にきいていきくことにします。録音は1989年。使用楽器は、カールスクルーナ(スエーデン)のフレドリキ教会のヴァールベルク・オルガン(1764年)です。

CD : BIS-CD-443/444(BIS Records)

BIS-CD-443/444

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夕べのひとときにきくのは、ハビエル・ヌニェスによるハ短調のファンタジー(BWV906)。2015年に録音された「Johann Sebastian Bach / Afectus / Harpsichord Works」の最後に収録されたこのBWV906は、バッハのクラヴィーア曲の中でも、外形的な華麗さがきわだつ、まさに絢爛たる楽曲です。ファンタジーにはフーガが続くのですがそちらは未完で、ここではファンタジーのみが収録されています。使用楽器は、ミヒャエル・ミートケの1710年製にもとづく、ヤン・カルスベークの2003年製のチェンバロです。

Digital : AD 108(ARCANA)

AD 108

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これからきくのは、ハビエル・ヌニェスの「Johann Sebastian Bach / Afectus / Harpsichord Works」に収録された、「神を讃えまつれ、汝らキリストの徒よ、こぞりて」(BWV732)です。即興的な間奏をふくむコラールは、若かりしのバッハが、コラールに「多くの耳なれぬ音を混入させ」(酒田健一訳)たという逸話を彷彿とさせます。使用楽器は、ヤン・カルスベークの2003年製のチェンバロ(ミヒャエル・ミートケの1710年製の楽器にもとづく)。録音は2015年です。

Digital : AD 108(ARCANA)

AD 108

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今日からきいていくのは、セビリア生まれのチェンバロ奏者、ハビエル・ヌニェスの「Johann Sebastian Bach / Afectus / Harpsichord Works」(2015年録音)です。同CDは昨年の3月末にもきいており、ここではまだ未紹介の5曲から3曲をきいていきます。今日きくのは「深き淵より、われ呼ばわる」(BWV745)ですが、これはヨーハン・クリストフ・バッハの作品との説があります。使用楽器はヤン・カルスベークが2003年に製作したチェンバロ(ミヒャエル・ミートケの1710年製の楽器による)です。

Digital : AD 108(ARCANA)

AD 108

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今日の水曜日は教会暦でいうと灰の水曜日にあたります。つまり今日から四旬節がはじまり、それがおわると復活節ということになります。灰の水曜日の音楽は、2008年に一度とりあげました(記事「モラレスの『エメンデムス・イン・メリウス』」)が、空き時間ができたので、ふたたび灰の水曜日の音楽を紹介します。きくのは、ジョヴァンニ・ピエルルイージ・ダ・パレストリーナの「あなたをあがめます、主よ」。マッシモ・パロムベッラ指揮、システィーナ礼拝堂聖歌隊の「O CRUX BENEDICTA」(Deutsche Grammophon 0289 483 5673 7)に収録されたモテトゥスです。

483 5673

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一昨日からきいてきた、エレーヌ・シュミットによるヴァイオリン・ソナタ。今日これからきくのはヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ(BWV1024)で、シュミットのヴァイオリンのほか、通奏低音として、チェロのアラン・エルヴロー、チェンバロのヤン・ヴィレム・ヤンセンが共演しています。なお、このソナタは、バッハの知己のヨーハン・ゲオルク・ピゼンデルの筆写譜で伝承されているのですが、作曲もバッハではなく、筆写者のピゼンデルだと考えられているようです。

CD : Alpha 008(Alpha)

Alpha 008

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これからきくのは、フランスのヴァイオリン奏者エレーヌ・シュミットによるホ短調のヴァイオリン・ソナタです。このBWV1023は、「ヴァイオリンと通奏低音のための作品集」と題された2000年録音のアルバムに収録。全4楽章の構成は、アルカンジェロ・コレッリのソナタにもみられる、ソナタと組曲があわさったような音楽となっており、個人的には第4楽章のジーグがお気に入りです。シュミットのヴァイオリンに、アラン・エルヴローのチェロ、ヤン・ヴィレム・ヤンセンのチェンバロがあわせています。

CD : Alpha 008(Alpha)

Alpha 008

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今日からきいていくのは、エレーヌ・シュミットによる「ヴァイオリンと通奏低音のための作品集」です。収録された5曲中、BWV1025とBWV1026はすでにきいているので、のこる3曲を楽しむことになります。これからきくのは収録順どおり、イ長調のソナタ。BWV Anh.II 153という補遺番号があたえられたこのソナタは、バッハの真作ではないとされています。録音で通奏低音を担当するのは、アラン・エルヴロー(チェロ)とヤン・ヴィレム・ヤンセン(チェンバロ)で、ヴァイオリンはもちろんシュミットです。

CD : Alpha 008(Alpha)

Alpha 008

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復活節前第7日曜日にきくのは、鈴木雅明とバッハ・コレギウム・ジャパンによる「イエス十二弟子を召し寄せて」(BWV22)。このカンタータは、「汝まことの神にしてダヴィデの子よ」(BWV23)とともに、バッハのトマス・カントル採用試験として、1723年2月7日に初演されました。全5曲は、アリアと合唱にはじまり、アリア、レチタティーヴォ、アリアと続いてコラールでとじられる構成。第2曲をなつかしい米良美一が歌っています。録音は1998年です。

CD : BIS-CD-991(BIS Records)

BIS-CD-901

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