先週後半から楽しんできた、鈴木雅明によるイギリス組曲集(2016年録音)。アルバムの収録順どおり番号順にきいてきて、これからきくのは最後の第6番(BWV811)です。ほの暗い情趣をたたえたプレリュードに導かれるのは、アルマンド、クーラント、サラバンド(とドゥーブル)、ジーグの4舞曲に、当世風舞曲のガヴォット(ジーグのまえに挿入)。いっそう自在感をましたように思える鈴木の演奏は、かわいらしいガヴォットから、哀切なサラバンドまでじつに楽しめます。使用チェンバロは、ウィレム・クレースベルヘンの1982年製(ルッカースにもとづく)です。
CD : BIS-2281(BIS Records)