毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




これからきくのは、ピーテル・ヤン・ベルダーによるハ短調のトッカータ(BWV911)。音楽は情熱的で名技的。その曲想の変化から、有名なニ短調のトッカータとフーガを想起してしまいます。ベルダーの録音は2017年と2018年。弾いているのは、ルッカースの1624年製にもとづく、ティトゥス・クライネンの2014年製チェンバロです。

CD : 96059(BRILLIANT CLASSICS)

96059

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今週後半から楽しむのは、ピーテル・ヤン・ベルダーのチェンバロによる7曲のトッカータ。録音は2017年と2018年におこなわれており、今日のBWV910から番号順(収録順)どおりにきいていきます。ベルダーは、ボブ・ファン・アスペレンに学んだ、1966年生まれのオランダの奏者。チェンバロのほかに、リコーダーも学んでいたようです。録音での使用楽器は、ティトゥス・クライネンの2014年製チェンバロ(ルッカース1624年製にもとづく)です。

CD : 96059(BRILLIANT CLASSICS)

96059

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先週後半からきいてきた、ファビオ・ビオンディとリナルド・アレッサンドリーニによるオブリガート・チェンバロとヴァイオリンのためのソナタ。日曜日をのぞき番号順にきいてきたので、これからきくのは第6番(BWV1019)です。第3楽章のアレグロはヴァイオリンが沈黙し、チェンバロの独奏となるのですが、ここでのアレッサンドリーニはじつにうまく、軽快ながらも弾性もあって力強く、とても楽しめます。そのアレッサンドリーニの楽器は、ケース・ボム(ドゥルケンによる)のチェンバロで、ビオンディはニコラ・リュポ(ドメニコ・モンタニャーナによる)のヴァイオリン。録音は1995年です。

CD : OPS 30-127/128(OPUS 111)

OPS 30-127/128

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先日の復活節前第9日曜日にきいたカンタータ「われはわが幸に満ち足れり」、ヴァーツラフ・ルクスたちの録音できいたわけですが、今日はルクスたちによる興味深い映像作品(Blu-ray)を楽しみたいと思います。視聴するのは、ハインリヒ・イグナーツ・フランツ・(フォン・)ビーバーの「ザルツブルク・ミサ曲」(NAXOS NBD0066)です。

このミサ曲は「53声部」(伝承された写譜では54声部の譜表)のミサ曲として音楽史上有名な作品で、かつては、オラツィオ・ベネヴォリが、ザルツブルク大聖堂の献堂式(1628年9月24日)のため作曲したとされていました。近年では、1628年の献堂式用は否定され、1682年、ザルツブルク大司教区1100周年(あるいは1000周年)という記念年にビーバーが作曲したという説が有力になっています。

ルクスたちの録画は、2016年7月27日のザルツブルク大聖堂での公演(2016年7月27日)を録画したもので、先日のカンタータと同じく、管弦楽と合唱はコレギウム1704とコレギウム・ヴォカーレ1704です。かつては巨大な記念碑的な価値だけという評価を受けていましたが、近年の録音(ラインハルト・ゲーベルやトン・コープマン)、そしてとりわけこのルクスの録画からは、それだけでもないような感銘を受けます。

ルクスたちのメンバーによる録画には、ローマのラテラノ教会(サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂)のものもDVDとして発売されています。こちらは少年少女の合唱団もくわわって(独唱者にちがいも)魅力的ですが、やはりゆかりの大聖堂であるザルツブルク大聖堂のもののほうが楽しめるといえるでしょう。

なお、Blu-rayには同じ公演でのモンテヴェルディの宗教曲も収録されています。また、1974年にやはりザルツブルク音楽祭で、コレギウム・アウレウムらの公演もあり、公演とは別に録音されたレコードも発売されています(発売されたレコードはSQ4[Sterio-Quadraphonic 4 channel]、つまりマトリクス4チャンネル方式によるフォーマットでした)。

NBD0066

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ファビオ・ビオンディとリナルド・アレッサンドリーニによるオブリガート・チェンバロとヴァイオリンのためのソナタ(1995年録音)、これからきくのはヘ短調の第5番(BWV1018)です。第1楽章(ラルゴ)でのビオンディは、ときおり深めなビブラートを効かせつつ、たっぷりと歌っています。アレッサンドリーニが、繊細な弾きぶりで、慎ましく歌わせているのと好対照です。

CD : OPS 30-127/128(OPUS 111)

OPS 30-127/128

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先週後半からきいている、ファビオ・ビオンディとリナルド・アレッサンドリーニによる、オブリガート・チェンバロとヴァイオリンのためのソナタ。今週前半も第4番(BWV1017)から順に、続けてきいていきます。この曲は悲嘆の表現が強調されることがおおいのですが、ビオンディの艶やかなヴァイオリンできくと、またひと味ちがう美しさを楽しむことができますね。そのビオンディの楽器は、ニコラ・リュポ(ドメニコ・モンタニャーナによる)のヴァイオリン、アレッサンドリーニの楽器は、ケース・ボム(ドゥルケンによる)のチェンバロ。録音はもう四半世紀まえとなる、1995年です。

CD : OPS 30-127/128(OPUS 111)

OPS 30-127/128

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復活節前第9日曜日(四旬節前第3日曜日)にきくのは、ヴァーツラフ・ルクスたちによる「われはわが幸に満ち足れり」(BWV84)です。ここできく録音(2017年)は、「Johann Sebastian Bach Oboe Concertos & Cantatas」と題されたCDに収録されたもの。オーボエ奏者のクセニア・レフラーと、ソプラノ歌手のアンナ・プロハスカがフィーチャーされており、二人はともにドイツの音楽家です。共演するコレギウム1704とコレギウム・ヴォカーレ1704はチェコの奏者たちを主体とする団体。指揮者のルクスもチェコのチェンバロ奏者で、団体名の「1704」は、チェコの大先輩であるヤン・ディスマス・ゼレンカが、イエズス会学校での寓話劇(消失した「月桂樹の道」)を上演した1704年にちなんでいるとのことです。

CD : ACC 24374(ACCENT)

ACC 24374

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これからきくのは、ファビオ・ビオンディのヴァイオリンと、リナルド・アレッサンドリーニのチェンバロによる、オブリガート・チェンバロとヴァイオリンのためのソナタ第3番(BWV1016)です。奏者はともにイタリア人。第1楽章のアダージョでは、ビオンディのヴァイオリンはとてもよく歌い甘美で、明快な響きがします。また、第2楽章でのアレッサンドリーニのチェンバロも軽妙さがおもしろく、バッハのというよりイタリア人作曲家の音楽ようにもきこえます。

CD : OPS 30-127/128(OPUS 111)

OPS 30-127/128

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これから楽しむのは、ファビオ・ビオンディとリナルド・アレッサンドリーニによる、オブリガート・チェンバロとヴァイオリンのためのソナタ第2番(BWV1015)です。ビオンディのヴァイオリンは、表情豊かで色彩的。ただし、ピリオド楽器のそれというより、モダン寄りな響きで、これは楽器の問題なのかもしれません。そのビオンディの楽器は、ニコラ・リュポ(ドメニコ・モンタニャーナによる)のヴァイオリン。アレッサンドリーニが弾くのはケース・ボム(ドゥルケンによる)のチェンバロです。録音は1995年です。

CD : OPS 30-127/128(OPUS 111)

OPS 30-127/128

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今週後半から来週前半にかけてきくのは、ファビオ・ビオンディ(ヴァイオリン)とリナルド・アレッサンドリーニ(チェンバロ)による、6曲のオブリガート・チェンバロとヴァイオリンのためのソナタです。1995年録音のアルバムには、2枚のCDに第1番から番号順に3曲ずつ収録されており、ここでもその順で楽しむことにします。まずきくのは、ソナタ第1番(BWV1014)。使用楽器は、ビオンディがニコラ・リュポ(ドメニコ・モンタニャーナによる)のヴァイオリン、アレッサンドリーニがケース・ボム(ドゥルケンによる)のチェンバロです。

CD : OPS 30-127/128(OPUS 111)

OPS 30-127/128

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先週後半から今週前半にかけてきいてきた、中田恵子の「Joy of Bach」(2016年録音)。これからきくのはニ長調のプレリュードとフーガ(BWV532)です。この曲を前回きいたのは小糸恵の「Back to Bach」。その小糸の練れたアーティキュレーションはありませんが、中田には音楽の推進力があって、プレリュードもフーガも飽きさせることがありません。どちらの演奏も魅力的ですが、もともと若々しい曲ですし、いま選ぶなら中田のほうかもしれません。使用楽器は、留学中に出会ったという、サン・ジャン教会(ベルフォール)のガルニエ・オルガン(1984年)です。

CD : arc 17008(Arcantus)

arc 17008

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先週後半からきいている、中田恵子の「Joy of Bach」(2016年録音)。今週前半もひき続き楽しんでおり、これからきくのはオルガンのためのニ短調の協奏曲(BWV596)です。この協奏曲は、ヴィヴァルディの「調和の霊感」作品3第11番(2つのヴァイオリンとチェロのための協奏曲)が原曲。ヴァイマール時代の「イタリア体験」の成果とされています。使用楽器は、フランスのベルフォール、サン・ジャン教会のガルニエ・オルガン(1984年)です。

CD : arc 17008(Arcantus)

arc 17008

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これから楽しむのは、中田恵子の「Joy of Bach」(2016年録音)から、ト長調のトリオ(BWV1027a/BWV Anh.Ⅱ 46)です。この曲は、オブリガート・チェンバロとヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ第1番(2本のフルートと通奏低音のためのソナタは同一曲)の第4楽章(アレグロ・モデラート)の異稿。曲は軽やかな3声フーガで、ふだんきいているガンバ・ソナタとくらべても、まったく違和感がありません。中田の弾くのは、サン・ジャン教会(ベルフォール)のガルニエ・オルガン(1984年)です。

CD : arc 17008(Arcantus)

arc 17008

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マリアの潔めの祝日(2020年は顕現節後第4日曜日でも)にきくのは、ジョン・エリオット・ガーディナーたちによる「平安と歓喜もて われはいく」です。このBWV125は1725年の初演。マルティン・ルターの同名コラール(第1節が第1曲、第2節が第3曲、第4節が第6曲)にもとづく、いわゆるコラール・カンタータです。ガーディナーたちの録音は2000年(アルヒーフでの「バッハ・カンタータ巡礼」シリーズ)。いつものように、イングリッシュ・バロック・ソロイスツとモンテヴェルディ合唱団を指揮してのもので、独唱者は、ロビン・タイソン(カウンターテナー)、ポール・アグニュー(テノール)、ピーター・ハーヴィ(バス)の3人です。

CD : 463 585-2(ARCHIV PRODUKTION)

463 585-2

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2020年もはやくも2月。その第1日の朝にきくのは、中田恵子によるト長調のプレリュードとフーガ(BWV550)。明るく柔らかい響きで、プレリュードもフーガも華麗(というより可憐というべきか)に弾かれています。使用楽器はサン・ジャン教会(ベルフォール)のガルニエ・オルガン(1984年)で、録音は2016年です。

CD : arc 17008(Arcantus)

arc 17008

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