ほぼ一か月まえからききはじめた、トーマス・ラゴスニヒによる「インヴェンションとシンフォニア」。のこる1曲はこれからきくシンフォニア第15番(BWV801)のみとなりました。ラゴスニヒのCD(2015年録音)では、30曲の楽曲を調ごとにグループされた配列(「トーマス・ラゴスニヒによる『インヴェンションとシンフォニア』の配列」)がとられており、一般的な同曲集の録音とは曲順が大きくことなります。ふつうは、まずインヴェンション、そしてシンフォニアのそれぞれ15曲を、ハ長調からロ短調へと昇順で録音されますから。
ところで、まだ試してはいませんが、CDにしろ音楽ファイルにしろ、昇順での録音をラゴスニヒの配列できいてみることはかんたんです。ラゴスニヒのではなく、ベルンハルト・クリスティアン・カイザー(バッハの弟子)の筆写譜の配列も試せますし、ほかの魅力的な配列もあるかもしれません。時間があれば、全曲通しではなくても、いろいろ試してみたいところです。なお、ラゴスニヒの使用楽器は、ミヒャエル・ミートケが1700年ごろ製作したチェンバロにもとづく、マルクス・クレープスの楽器です。
CD : SM 236(Solo Musica)