毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




待降節第4日曜日にきくのは、ヘルムート・リリングたちによる「道を備え、大路をなおくせよ」(Hänssler CLASSI CD 92.041)です。カンタータをきくのは、待降節第1日曜日にきいて以来ですので、しばらくぶりということになります。このBWV132は、待降節第4日曜日用として伝承された唯一のカンタータ(同日用のBWV147aは音楽が消失)。ヴァイマールで1715年に初演されており、全6曲からなっています。リリングの録音は1976/77年で、管弦楽と合唱はいつもどおり、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム、シュトゥットガルト・ゲヒンゲン・カントライです。独唱者は、アーリーン・オジェー、ヘレン・ワッツ、クルト・エクヴィルツ、ヴォルフガング・シェーネとよい歌手がそろっています。

CD 92.041

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ヴォルフガング・リュプサムの演奏で楽しんでいる「平均律クラヴィーア曲集 第2巻」も、今日でようやく半分。つまりきくのは情趣の濃いプレリュードとフーガ第12番(BWV881)です。キース・ヒル製とみられるによるリュート・チェンバロ(ラウテンヴェルク)を弾いての録音は、自主レーベルにて2016年におこなわれています。

CD : CR2.3349(Counterpoint Records)

CR2.3349

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今宵きくのは、イェルク・シュトラウベによる「Johann Christoph Altnickol / Befiehl du deine Wege」(Carus 83.168)。これはバッハの弟子で娘婿であったヨーハン・クリストフ・アルトニコルのミサ曲とモテットを収録したCD(2004年および2005年録音)で、1曲をのぞき世界初録音の曲です。これからきく「ミサ曲 ニ短調」(キリエとグローリア)も世界初録音。アルトニコルは1719年生まれということで、世代的にはバッハの四男と五男のあいだということになり、ここできくミサ曲はバッハの様式とは「つかずはなれず」な印象。終曲の「クム・サンクト・スピリトゥ」は、ちょっとヴィヴァルディの「グローリア ニ長調」の終曲(ジョヴァンニ・マリア・ルッジェーリの曲にさかのぼる)ににているような。演奏はシュトラウベ指揮、北ドイツ・フィグーラル合唱団(39名)、ムジカ・アルタ・リパ(6名)です。ソプラノに「Ryoko Morooka」のクレジットがありますが、オルガン奏者の諸岡亮子でしょうか。

Carus 83.168

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これからきくのは「平均律クラヴィーア曲集 第2巻」から、プレリュードとフーガ第11番(BWV880)です。演奏は、先週から楽しんでいるヴォルフガング・リュプサム。同曲集の録音は、全曲をリュート・チェンバロ(ラウテンヴェルク)で弾いているめずらしいCD(2016年録音)です。リュプサムの弾くキース・ヒル製とみられるによるリュート・チェンバロは、ガット弦らしいじつに柔らかな響きで、リュプサムの演奏ともどもとても楽しめます。

CD : CR2.3349(Counterpoint Records)

CR2.3349

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ヴォルフガング・リュプサムのリュート・チェンバロ(ラウテンヴェルク)による「平均律クラヴィーア曲集 第2巻」。このブログでは、チェンバロ、クラヴィコード、オルガン、フォルテピアノ、ピアノ、アコーディオンなどなど、いろいろな楽器による「平均律」を楽しんできました。あたりまえながら、リュート・チェンバロの響きはそれらとはちがうわけで、リュプサムのCDでも独特の柔らかな響きを堪能できます。これからきくのはプレリュードとフーガ第10番(BWV879)。楽器はこれまでと同じく、キース・ヒル製とみられるによるリュート・チェンバロで、録音は2016年です。

CD : CR2.3349(Counterpoint Records)

CR2.3349

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今日これからきくのは、ヴォルフガング・リュプサムによるプレリュードとフーガ第9番(BWV878)です。リュプサムが2016年に録音した「平均律クラヴィーア曲集 第2巻」は、すべでの曲をリュート・チェンバロ(ラウテンヴェルク)で演奏したもの。したがって、この第9番もリュート・チェンバロでの演奏です。弾いているのは、アメリカの鍵盤楽器製作家、キース・ヒルによる2014年製の楽器とみられます。

CD : CR2.3348(Counterpoint Records)

CR2.3348

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今夜これからきくのは、ウルリケ・テレジア・ヴェーゲレの「Orgelwerke / Zwischen Barock und Rokoko」(Tacet TACET 30)から、ヨーハン・ルートヴィヒ・クレープスの「トッカータとフーガ イ短調」です。CDは1993年の録音。表題どおりバロックからロココにかけてのオルガン作品を収録しており、作曲家としてとりあげられているのは、クレープスのほか、ゴットフリート・アウグスト・ホミーリウス、ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ、ヨーハン・クリスティアン・キッテル、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハという、バッハの息子、弟子たちです。クレープスの「トッカータとフーガ イ短調」は第1曲におかれており、優秀な弟子らしくバッハの様式にも類似した壮大なオルガン曲です。ヴェーゲレが弾いているのは、ヴァインガルテンの聖マーティン大聖堂のオルガン。同オルガンはヨーゼフ・ガプラーが1737年から1750年にかけて建造(再建)したものです。

TACET 30

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これから楽しむのは、ヴォルフガング・リュプサムのリュート・チェンバロ(ラウテンヴェルク)で、プレリュードとフーガ第8番(「平均律クラヴィーア曲集 第2巻」)です。リュプサムの演奏はこのBWV877でも、リュート・チェンバロの響きを慈しむようにゆったりと弾いており、瞑想的ともいえる演奏です。録音は2016年で、リュート・チェンバロはキース・ヒル製作の楽器とみられます。

CD : CR2.3348(Counterpoint Records)

CR2.3348

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先週から楽しんでいる、ヴォルフガング・リュプサムの「平均律クラヴィーア曲集 第2巻」。同曲集は2016年に録音で、リュプサムはすべての曲を、キース・ヒル製作とみられるリュート・チェンバロ(ラウテンヴェルク)で弾いています。これからきくのはプレリュードとフーガ第7番(BWV876)。リュプサムはプレリュードもフーガもじつにおだやかに弾いており、食後のひとときにきくにはぴったりですね。もっともきき手によっては、消化不良になるかもしれない演奏といえます。

CD : CR2.3348(Counterpoint Records)

CR2.3348

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待降節第3日曜日にきくのは、フランチェスコ・ピエモンテージによるオルガン・コラール「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」。ピエモンテージは1983年生まれのスイスのピアノ奏者で、同曲は2019年に録音された「Bach Nostalghia」(PENTATONE CLASSICS PTC-5186 846)に収録されています。ペンタトーンらしく、ピエモンテージのピアノの美しさがよくとらえらた録音です。なお、ピアノ編曲はよく知られたフェルッチョ・ブゾーニのそれです。

PTC-5186 846

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今週きいてきたのは、ヴォルフガング・リュプサムの「平均律クラヴィーア曲集 第2巻」。同曲集はリュプサムがリュート・チェンバロ(ラウテンヴェルク)を弾いて2016年に録音したもので、これを番号順で楽しんでいます。これからきくのはプレリュードとフーガ第6番(BWV875)。プレリュードを疾風のように弾く奏者が多い中、リュプサムはここでもゆっくりめのテンポで繊細に弾いています。楽器はおそらく、キース・ヒルが2014年に製作したリュート・チェンバロ。来週もひき続き、リュプサムの「平均律」をきいていきます。

CD : CR2.3348(Counterpoint Records)

CR2.3348

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ヴォルフガング・リュプサムのリュート・チェンバロできいている「平均律クラヴィーア曲集 第2巻」、これからきくのはプレリュードとフーガ第5番(BWV874)です。リュートほどではありませが、リュート・チェンバロはガット弦のやわらかい音色が特徴で、リュプサムはそれを楽しむかのように、この第5番でもゆっくりしたテンポで弾いています。楽器については明記されていませんが、キース・ヒルが2014年に製作したリュート・チェンバロと思われます。

CD : CR2.3348(Counterpoint Records)

CR2.3348

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今宵きくのは、ジャドラン・ダンカムによるヨーハン・アドルフ・ハッセのリュート・ソナタです。音源はダンカムが2017年に録音した「Weiss & Hasse Lute Sonatas」(Audax Records ADX13713)で、CDにはジルヴィウス・レーオポルト・ヴァイスが2曲とハッセが2曲収録されています。ここできくのはハッセのリュート・ソナタのみ。バッハと同年代のヴァイスにくらべ、ハッセはバッハの長男フリーデマンの世代に近く、音楽のスタイルもずいぶんちがいその軽快なスタイルは、ハッセのソナタはうっかりするとギター・ソナタにきこえます。なお、ダンカムはロルフ・リスレヴァンドに学んだリュート、ギター奏者で、この「Weiss & Hasse Lute Sonatas」がソロ・デビューということです。

ADX13713

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今日これから楽しむのは、ヴォルフガング・リュプサムの「平均律クラヴィーア曲集 第2巻」から、プレリュードとフーガ第4番(BWV873)です。リュプサムはここでも、リュート・チェンバロの響きを慈しむような丹念に弾きぶり。そのため、プレリュードの情趣の濃さがいっそう強調されますが、その反面、旋律の美しさはやや後退しています。フーガの切迫感もゆるやかですね。

CD : CR2.3348(Counterpoint Records)

CR2.3348

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これからきくのは、ヴォルフガング・リュプサムのリュート・チェンバロで、プレリュードとフーガ第3番(「平均律クラヴィーア曲集 第2巻」)です。リュート・チェンバロは、バッハがラウテンヴェルクと表記している楽器で、外観はチェンバロと同じ(製作者によってはリュートの胴のような形状のものもあります)ですが、その弦には金属弦ではなくガット弦がもちいられています。したがって、チェンバロとくらべてやわらかい音色で、ここできくBWV872でも相性がよく、くつろいだ気分で楽しめます。

CD : CR2.3348(Counterpoint Records)

CR2.3348

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