毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




今週のバッハは、キャサリン・マンソンとトン・コープマンによる6曲のヴァイオリン・ソナタをきいており、これから楽しむのはその第4番(BWV1017)です。コープマンにとって初回の録音(1983年)はモニカ・ハジェットとのもので、ジャケット表紙はハジェットとコープマンの写真でした。2度目の録音(2011年)ではニコラ・コジミ(1667~1717年)の銅版画(1706年)がジャケットにもちいられています。コジミはアルカンジェロ・コレッリの弟子で、イギリスを訪問したことがあるヴァイオリン奏者。したがって、ヴァイオリン・ソナタのジャケットにもふさわしくないわけではありませんが、どういう意図でこの銅版画が採用されたのか気になるところです。

CD : CC72560(Challenge Classics)

CC72560

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一昨日から楽しんでいる、キャサリン・マンソンとトン・コープマンによる6曲のヴァイオリン・ソナタ(オブリガート・チェンバロとヴァイオリンのためのソナタ)。今日これからきくのは、ホ長調の第3番(BWV1016)です。アルバムの解説はクリストフ・ヴォルフが担当し、バッハのヴァイオリン・ソナタの先進性などについて解説しています。なお、解説書には使用楽器については明記されていません。

CD : CC72560(Challenge Classics)

CC72560

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今宵はバッハをはなれ、朝吹園子(ヴァイオリン)、西山まりえ(チェンバロ、ハープ)、懸田貴嗣(チェロ)による、ヴィヴィアーニの2曲のソナタを楽しみます。ヴィヴィアーニはインスブルック宮廷楽長を務めるなど、17世紀後半に活動したイタリアの音楽家。2曲のソナタは作品4の「カプリッチョ・アルモニコ集」(1678年)所収で、同曲集のほかの曲とともに、朝吹たちの同名アルバム(2019年録音)に収録されています。朝吹のヴァイオリンはとてもかっこよく、表出力がゆたか。西山、懸田もそれに貢献しています。ちなみに、朝吹はバーゼル在住で、ザンクトガレン・バッハ財団によるカンタータ、ミサ曲、受難曲にもヴァイオリン、ヴィオラで参加しています。

KDC-2075

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昨日からききはじめた、キャサリン・マンソンとトン・コープマンによる6曲のヴァイオリン・ソナタ(オブリガート・チェンバロとヴァイオリンのためのソナタ)。CDの収録は番号順となっており、ここでもその順できいています。ヴァイオリンのマンソンは、ロンドン・ハイドン弦楽四重奏団のメンバーで、コープマン率いるアムステルダム・バロック・オーケストラのリーダーも務めていました。コープマンはマンソンとの録音よりまえに、モニカ・ハジェットとの同ソナタの録音(1983年)をおこなっており、マンソンとは2度目の録音(2011年)ということになります。今日これから楽しむのはイ長調の第2番(BWV1015)。使用楽器については解説書に明記されていません。

CD : CC72560(Challenge Classics)

CC72560

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今週きいていくのは、キャサリン・マンソンとトン・コープマンによる6曲のヴァイオリン・ソナタ(オブリガート・チェンバロとヴァイオリンのためのソナタ)です。録音は2011年で、コープマンにとっては2度目の録音となります。収録されているのは、6曲のソナタと第6番の異稿。ここでは第1番(BWV1014)から番号順に楽しむことにします。

CD : CC72560(Challenge Classics)

CC72560

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復活節前第5日曜日(四旬節第2日曜日)にきくのは、先週の復活節前第6日曜日に続き、ピート・ケーの「Piet Kee plays Bach Vol.3 On the Müller organ of St Bavo, Haarlem」から、ニ短調のトッカータとフーガ ニ短調(BWV565)です。四旬節の期間中である、復活節前第5日曜日用のカンタータが伝承されていなので、その代替です。ケ-の弾くのは、ハールレム聖バフォ教会のクリスティアン・ミュラー・オルガンで、録音は1991年です。

CD : CHAN 0527(Chandos Records)

CHAN 0527

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今週きいてきたのは、ヘルムート・ヴァルヒャが1959年に録音した6曲のイギリス組曲(ワーナーミュージック・ジャパン TOCE-3113/4)。それらを番号順(収録順)にきいてきたので、これから楽しむのは第6番ということになります。ヴァルヒャが弾くのはドイツのアンマー社が製作したモダン・チェンバロで、その外観はフォルテピアノに似ています。その音は歴史的チェンバロ(およびそれをベースにしたチェンバロ)とは似て非なるものです。ヴァルヒャのオルガン演奏では、複数の声部がすっきりききわけられるのが常ですが、モダン・チェンバロによるイギリス組曲では、そうした美点がやや後退しているようにみられます。もちろん録音も影響しているのかもしれませんが。

TOCE-3113/4

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今日これから楽しむのは、昨日までと同じくヘルムート・ヴァルヒャによるイギリス組曲(ワーナーミュージック・ジャパン TOCE-3113/4)です。1959年録音のアルバムを第1番から順にきいているので、今日きくのは第5番。ヴァルヒャが弾くのはアンマー・チェンバロです。

TOCE-3113/4

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これからきくのは、ヘルムート・ヴァルヒャによるイギリス組曲第4番です。この第4番をふくめ、6曲のイギリス組曲が収録されているアルバム(ワーナーミュージック・ジャパン TOCE-3113/4)は、1959年の録音。使用楽器は、アンマー社製のモダン・チェンバロで、同時代に活動したカール・リヒターもそうしたモダン・チェンバロを弾いていました。ヴァルヒャの演奏は、当時の研究とモダン・チェンバロから発した解釈で、いまからすると手堅すぎるバッハですが、ヴァルヒャらしい真摯さは語りつぐにふさわしいものでしょう。この第4番のプレリュードも推進力があって楽しめます。

TOCE-3113/4

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今週のバッハは、ヘルムート・ヴァルヒャによる6曲のイギリス組曲(ワーナーミュージック・ジャパン TOCE-3113/4)。録音からはすでに60年以上が経過し、録音の状態はあまりよくありませんが、ヴァルヒャらしい、というか、その時代らしい真摯で渋い演奏はまだまだ楽しめます。ヴァルヒャの弾いているのはアンマー・チェンバロで、これはいまではあまりきくことができなくなった、いわゆるモダン・チェンバロ。チェコのチェンバロ奏者、ズザナ・ルージチコヴァーもこうしたモダン・チェンバロを弾いており、そのうちききなおしてみたいと思っています。

TOCE-3113/4

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今宵、バッハをちょっとだけ離れてきくのは、「Danielle de Niese / Beauty of the Baroque」(DECCA 478 2260)。このアルバムは表題どおり、ソプラノ歌手のダニエル・ドゥ・ニースがバロック時代のさまざまなアリアを歌ったもので、ヘンデル、パーセル、モンテヴェルディ、ペルゴレージ、ダウランド、バッハの曲が収録されています。ダウランドはバロックというにはどうかと思いますが、彩り豊かで楽しめる構成です。

ここできくのはヘンデルの「あなたを抱きしめ」。このドゥエットはオペラ「ロデリンダ」(HWV19)中の屈指の名曲で、ロンバルド王国の王ベルタリードと王妃ロデリンダが再会からの別離を切々と歌いかわします。ニースの歌唱は、ベルタリード役のアンドレアス・ショルともども情感豊か。いまレギュラーできいていいるヘルムート・ヴァルヒャの演奏が渋くてモノクロ的であるのとじつに対照的です。録音は2010年。指揮とオーケストラは、ハリー・ビケットとイングリッシュ・コンサートです。

478 2260

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昨日からききはじめた、ヘルムート・ヴァルヒャによる6曲のイギリス組曲(ワーナーミュージック・ジャパン TOCE-3113/4)。6曲の組曲を番号順にきくことにしているので、今日これから楽しむのは第2番です。録音が1959年ということもあり、ヴァルヒャの弾いているのはアンマー社製モダン・チェンバロ。シンセサイザーなどのプリセット音「ハープシコード」はまさに、このモダン・チェンバロの音なので、演奏をきいているとヴァルヒャがシンセサイザーを弾いているような錯覚におちいります。

TOCE-3113/4

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今週きいていくのは、ヘルムート・ヴァルヒャによる6曲のイギリス組曲(ワーナーミュージック・ジャパン TOCE-3113/4)です。アルバムはアンマー・チェンバロ(ドイツのアンマー社製モダン・チェンバロ)を弾いての録音で、録音年代は1959年です。6曲の組曲は番号順に収録されており、ここでもその順どおり第1番から楽しむことにします。ヴァルヒャらしい堅固な構築の演奏ですが、モダン・チェンバロの響きと堅固すぎる演奏があいまって、いまきくとさすがに時代を感じさせます。

TOCE-3113/4

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今日は復活節前第6日曜日(四旬節第1日曜日)にあたるのですが、この日のためのカンタータは伝承されていません。そのかわりにきくのは、ピート・ケーの「Piet Kee plays Bach Vol.3 On the Müller organ of St Bavo, Haarlem」から、ハ短調のプレリュードとフーガ(BWV549)です。このBWV549は「メラー手稿譜集」所収の初期作品で、アルバムには同じく初期作品のニ短調のトッカータとフーガ(BWV565)も収録されています。オルガンはアルバム表題のとおり、ハールレム聖バフォ教会のクリスティアン・ミュラー・オルガン。録音は1991年ですが、音の鮮度はまだじゅうぶんです。

CD : CHAN 0527(Chandos Records)

CHAN 0527

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これから楽しむのは、マリア・ティーポの「Bach/Busoni」(EMI CDC 7 49066 2)。ティーポは1931年生まれのイタリアのピアノ奏者で、ピアノの手ほどきをうけた母のエルシリア・カヴァッロはフェルッチョ・ブゾーニの弟子でした。つまり、ブゾーニの孫弟子ということになるわけで、ブゾーニによるピアノ編曲を収録したアルバムは、ティーポにふさわしい企画といえます。収録曲はシャコンヌ、ニ短調のトッカータとフーガなど5曲で、シャコンヌをのぞけばすべて原曲はオルガン曲です。その中からきくのは、トッカータ、アダージョとフーガ。録音は1988年です。

CDC 7 49066

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