毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




今日これから楽しむのは、マリナ・シシュの「Après une lecture de Bach」(Intrada INTRA034)。シシュは1981年生まれのフランスのヴァイオリン奏者で、ここできくアルバムは2006年に録音されています。アルバムの表題「バッハの読後」は、1973年生まれのフランスの作曲家、カロル・ベッファによる無伴奏ヴァイオリンのための同名作品にちなんだもの。ベッファのほかにも、ウジェーヌ・イザイ、セルゲイ・プロコフィエフの無伴奏作品も収録されており、バッハとその後の無伴奏ヴァイオリン音楽をプログラムとするアムバムにふさわしい表題となっています。これからきくのは無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番。シシュはバロック・ヴァイオリンも演奏するらしいのですが、ここでの演奏はそういう気配を感じさせないものです。

INTRA034

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今宵きくのは、アンジェラ・ヒューイットによる「われら悩みの極みにありて」。このコラールは「フーガの技法」の出版譜の付録として印刷されたもので、「汝の御座の前に われらいま進み出で」の異稿(BWV668a)にあたる曲です。ヒューイットの「フーガの技法」(hyperion CDA67980)にも収録されており、ここできくのはその録音です。ほんとうは「フーガの技法」をきく予定だったのですが、時間のつごうでこの「われら悩みの極みにありて」のみとなりました。ヒューイットが弾いているのはファツィオーリのピアノで、録音は2013年です。

CDA67980

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これから楽しむのは、クレア・フアンチの「Bach Toccatas」(Berlin Classics 0302016BC)。フアンチは1990年生まれのアメリカのピアノ奏者で、このアルバムは2020年、30歳での録音ということになります。収録されているのは表題どおりトッカータが8曲。うち1曲はオルガンのためのニ短調のトッカータとフーガで、のこりはクラヴィーアのためのトッカータです(ただし、前者はチェンバロ用、後者オルガン用との説もあり)。ここできくのはバッハの作品中もっとも有名なトッカータとフーガで、ピアノ編曲はフェルッチョ・ブゾーニです。

0302016BC

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今日これから楽しむのは、カタリーナ・デゼルノの「Suites & Roses」(Kaleidos KAL 6344-2)。2018年に録音されたこのアルバムには、バッハの無伴奏チェロ組曲が2曲と、デゼルノと親交のあるルーマニアの作曲家、ヴィオレタ・ディネスクの「7本のバラ」(チェロ版)などの3曲が収録されており、なかなか興味深いプログラム構成です。ここできくのはもちろんバッハのほうで、無伴奏チェロ組曲第2番。デゼルノはフランクフルト生まれのチェロ奏者。バッハとディネスクではスタイルを替えて演奏しており、その意味でもおもしろいアルバムとなっています。使用楽器はカルロ・アントニオ・テストーレ製のチェロです。

KAL 6344-2

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