今日これから楽しむのは、マリナ・シシュの「Après une lecture de Bach」(Intrada INTRA034)。シシュは1981年生まれのフランスのヴァイオリン奏者で、ここできくアルバムは2006年に録音されています。アルバムの表題「バッハの読後」は、1973年生まれのフランスの作曲家、カロル・ベッファによる無伴奏ヴァイオリンのための同名作品にちなんだもの。ベッファのほかにも、ウジェーヌ・イザイ、セルゲイ・プロコフィエフの無伴奏作品も収録されており、バッハとその後の無伴奏ヴァイオリン音楽をプログラムとするアムバムにふさわしい表題となっています。これからきくのは無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番。シシュはバロック・ヴァイオリンも演奏するらしいのですが、ここでの演奏はそういう気配を感じさせないものです。