今宵きくのは、小糸恵の「Baroque Organ Concertos」(deutsche harmonia mundi G0100034141954)。アルバムにはヘンデル、ヴィヴァルディ、テレマン、アルビノーニ、トレッリを原曲とする独奏オルガンのための協奏曲が収録されています。編曲者は小糸のほか、バッハ、フランチェスコ・タジーニ、ジョン・ウォルシュらです。これから楽しむのは、バッハの親族ヨーハン・ゴットフリート・ヴァルターによる、ロ短調の協奏曲。原曲はヴィヴァルディのホ短調のヴァイオリン協奏曲(RV275)で、バッハがヴァイマールでおこなった一連の独奏オルガン、チェンバロのための協奏曲と同じ趣旨のものです。小糸が弾くのは、アルプ・シュニットガーが1720年に建造したオルガン(オランダはフローニンゲンのデル・アー教会)で、録音は2015年です。