毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




今日これからきくのは、デュオ・シナフェによる「ゴルトベルク変奏曲」(NAXOS 8.551455-56)。デュオ・シナフェは、昨日まできいていたブラジル・ギター・デュオと同じく、ギター二重奏のアンサンブル。ただし、デュオ・シナフェは10弦ギターのアンサンブルで、「ゴルトベルク変奏曲」でも深みのある響きが楽しめます。デュオ・シナフェのメンバーは、はディミタール・イヴァノフとアンゲラ・クレーガー。ともに弾きとばすようなところがなく、アリアも変奏曲もとてもていねいに弾きすすめています。録音は2021年です。

8.551455-56

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先週からきいてきた、マリーナ・ピッチニーニとブラジル・ギター・デュオによる「フルート・ソナタ集」(Avie Records AV2196)。収録順に楽しんできて、最後にきくのはホ短調のフルート・ソナタ(フルートと通奏低音のためのソナタ)です。このアルバム(2009年録音)の売りのひとつは、オブリガート・チェンバロ、あるいは通奏低音を担当するブラジル・ギター・デュオ(編曲も。ここではジョアン・ルイス)。ギター1本だとフルートとのバランスがわるくなりそうですが、2本ということでそのあたりも良好です。ところで、ピッチニーニの経歴をみると、夫はピアノ奏者のアンドレアス・ヘフリガーなのですね。ということは、ピッチニーニは、あのエルンスト・ヘフリガーの義理の娘ということに。ちょっとびっくりです。

AV2196

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先週からきいている、マリーナ・ピッチニーニとブラジル・ギター・デュオによる「フルート・ソナタ集」(Avie Records AV2196)。これから楽しむのはイ短調のパルティータ(BWV1013)です。構成舞曲はアルマンド、クーラント、サラバンド、ブーレー・アングレーズで、ブーレー・アングレーズでは、ピッチニーニが華麗な装飾を付けて吹いています。なお、このパルティータは無伴奏フルートのための曲なので、共演のブラジル・ギター・デュオには出番がありません。録音は2009年です。

AV2196

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三位一体節後第9日曜日にきくのは、ヘルムート・リリングたちによる「われいかで世のことを問わん」(Hänssler CLASSIC CD 92.030)です。このカンタータは1724年8月6日に初演された、全8曲からなるもの。バルタザール・キンダーマンのコラールにもとづく、いわゆるコラール・カンタータで、第1曲に第1節、第3曲に第3節、第5曲に第5節、第8曲に第7節と第8節がもちいられています。リリングたちの録音は1974年。管弦楽と合唱は、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム、シュトゥットガルト・ゲヒンゲン・カントライで、技巧的なフルート・パートを吹いているのはペーター・ルーカス・グラーフです。

CD 92.030

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今週きいているのは、マリーナ・ピッチニーニとブラジル・ギター・デュオによる「フルート・ソナタ集」(Avie Records AV2196)。アルバムには8曲のソナタが収録されており、収録順に楽しんでいます。これからきくのはイ長調のフルート・ソナタ(オブリガート・チェンバロとフルートのためのソナタ)。中間楽章のラルゴ・エ・ドルチェはイ短調に転じ、両端楽章とは対照的な憂いのある調べをきかせます。編曲はブラジル・ギター・デュオのダグラス・ローラ。録音は2009年です。

AV2196

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マリーナ・ピッチニーニとブラジル・ギター・デュオの「フルート・ソナタ集」(Avie Records AV2196)。これからきくのはハ長調のフルート・ソナタ(フルートと通奏低音のためのソナタ)です。このソナタは、カール・フィーリップ・エマーヌエルの筆写パート譜で伝承されており、エマーヌエルは父の名を作曲者として明記していますが、様式批判から真偽が議論されています。ピッチニーニのフルートはとても伸びやかで、その音楽を楽しむには議論は無用。第3楽章のアダージョも美しく、ほれぼれします。なお、編曲はブラジル・ギター・デュオのジョアン・ルイスで、録音は2009年です。

AV2196

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今夕、バッハをはなれて楽しむのは、ジュゼッペ・トレッリの協奏曲。先日、「アレッサンドロ・ピッチニーニ『リュートのインタヴォラトゥーラ集 第2巻』」で、奏者のフランチェスカ・トレッリを紹介したさい、トレッリつながりでジュゼッペ・トレッリの名に言及しました。ジュゼッペはバッハともつながり(協奏曲のチェンバロ独奏用編曲)があるので、その協奏曲をいくつか楽しみます。きくのは、サイモン・スタンデイジとコレギウム・ムジクム90によるトランペット協奏曲。作品8を中心にしたアルバム(Chandos Records CHAN 0716)に収録された同協奏曲は、1本および2本のための協奏曲が2曲ずつ。独奏はクリスピアン・スティール・パーキンス、2本用ではデイヴィッド・ブラッカダーが加わります。録音は2003年です。なお、トレッリの曲中でとくに有名な「クリスマス協奏曲」も、アルバムに収録されています。

CHAN 0716

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今週きいているのは、マリーナ・ピッチニーニとブラジル・ギター・デュオによる「フルート・ソナタ集」(Avie Records AV2196)。2009年録音のアルバムから収録順に楽しんでおり、これからきくのはロ短調のフルート・ソナタ(BWV1030です)。このフルート・ソナタはいまさらいうまでもなく、傑作中の傑作のソナタ。ピッチニーニは伸びやかな音色で朗々と美しく吹いていますが、やや陰影に欠けるきらいもあります。編曲はブラジル・ギター・デュオのジョアン・ルイスです。

AV2196

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今日これから楽しむのは、マリーナ・ピッチニーニとブラジル・ギター・デュオ(ジョアン・ルイスとダグラス・ローラ)によるホ長調のフルート・ソナタ(BWV1035)。これまでの2曲と同じく、2009年に録音された「フルート・ソナタ集」(Avie Records AV2196)に収録されたもので、編曲はルイスです。昨日の変ホ長調のソナタと同じく、こちらにもシチリアーノ(第3楽章)が入っていますね。なお、このソナタのもとの編成は、オブリガート・チェンバロとではなく、通奏低音とのソナタです。

AV2196

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いまフルート・ソナタをきいているマリーナ・ピッチニーニにはもうしわけないのですが、ピッチニーニというと、古楽好きにはアレッサンドロ・ピッチニーニでしょう。アレッサンドロは1566年生まれのイタリアの音楽家。ピッチニーニ家はリュート奏者一族で、アレッサンドロは同時代の音楽家から高く評価されていました。マリーナの父方家系とは無関係かもしれませんが、せっかくですので、アレッサンドロの音楽を何曲かきいてみようと思います。きくのは死後の1639年に発表された「リュートのインタヴォラトゥーラ集 第2巻」からで、フランチェスカ・トレッリ(こちらもバロック時代の著名な音楽家ジュゼッペ・トレッリと同姓)による録音(Tactus TC 561602)です。トレッリはリュートとキタローネを弾きわけて録音しており、その演奏は素朴で訥々としたもの。録音は2007年ごろです。

[訂正]人名の「ピッチニーニ」を「ピッチーニ」と誤表記していました。すでに修正済みです。

TC 561602

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昨日から収録順にききはじめた、マリーナ・ピッチニーニとブラジル・ギター・デュオによる「フルート・ソナタ集」(Avie Records AV2196)。今日きくのは、有名なシチリアーノ(第3楽章)をふくむ、変ホ長調のフルート・ソナタ(BWV1031)です。このソナタはバッハの真作性が疑われているため、バッハのソナタとして録音されることが減っていますが、シチリアーノの美しさは変わることはありません。ピッチニーニは一抹の哀感をもつこの曲を伸びやかに吹いています。編曲はダグラス・ローラ。録音は2009年です。

AV2196

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今週から来週にかけて楽しむのは、マリーナ・ピッチニーニとブラジル・ギター・デュオによる「フルート・ソナタ集」(Avie Records AV2196)です。ピッチニーニは1968年生まれのフルート奏者。父がイタリア人、母はブラジル人で、フルートは10歳からはじめたとのことです。共演はブラジル・ギター・デュオ。メンバーはジョアン・ルイスとダグラス・ローラで、この2009年録音のアルバムでは編曲も担当(このソナタはルイス)しています。きいていくのは収録順とし、これから楽しむのはト短調のフルート・ソナタ(BWV1020)。なお、このソナタの作曲者はヨーハン・ゼバスティアンではなく、カール・フィーリップ・エマーヌエルとみられています。

AV2196

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三位一体節後第8日曜日にきくのは、ヘルムート・リリングたちによる「神よ、願わくばわれを探りて」(Hänssler CLASSIC CD 92.042)です。このカンタータの初演は1723年7月18日。合唱、レチタティーヴォ、アリア、レチタティーヴォ、二重唱、コラールという全6曲からなっています。リリングはいつものように、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム、シュトゥットガルト・ゲヒンゲン・カントライを指揮しての録音(1977年と1978年)。独唱者はヘレン・ワッツ、クルト・エクヴィルツニコラウス・テュラーです。

CD 92.042

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今週のバッハは、ヨゼフ・スークとズザナ・ルージチコヴァーの「ヴァオリンとチェンバロのための6曲のソナタ集」(DENON 60CO-1370→71)を、番号順に楽しんできました。1986年の録音ですから、すでに40年近くまえのものということで、演奏からはさすがに時代が感じられます。とはいえ、録音された時代背景を認めれば、まだまだじゅうぶん楽しめ、これからきく第6番もじつにいきいきとした演奏です。第3楽章(アレグロ)ではルージチコヴァーのモダン・チェンバロ独奏も楽しめます。

ちなみに、ルージチコヴァーには「ズザナ・ルージチコヴァー / 音楽こそ人生 ~ 愛の物語、独裁と勝利」(ZUZANA MUSIC IS LIFE a story of love, tyranny and triumph)という映像ドキュメンタリーがあるのですが、この未入手DVDの予告編を視聴すると、マハン・エスファハニ(もちろん歴史的なチェンバロを弾く)を指導している場面がありました。どういうことを語っているのか興味をおぼえましたので、LPは不要ですが、おくればせながら、そのうち入手の予定です。

60CO-1370→71

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ヨゼフ・スークとズザナ・ルージチコヴァーが1986年に録音した「ヴァオリンとチェンバロのための6曲のソナタ集」(DENON 60CO-1370→71)。これを今週は番号順に楽しんでおり、これからきくのはヴァイオリン・ソナタ第5番です。一連のソナタは「オブリガート・チェンバロとヴァイオリンのため」と表題されることもあり、ヴァイオリンが1声、チェンバロが2声をうけもつかたち。スークとルージチコヴァーはそれにそった演奏といえるのですが、やはり主役はスークの美しいヴァイオリン。ヴァイオリンがほぼ重音のみで終始する第3楽章(アダージョ)も、ヴァイオリンがやはり主役です。

60CO-1370→71

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