毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




今夜しばしの時間楽しむのは、イタリア勢によるヘンデルのカンタータです。きくのは「Roberta Invernizzi Handel in Italy」(GLOSSA GCD P10002)と題されたアルバムで、ロベルタ・インヴェルニッツィをフィーチャーし、イタリア時代のヘンデルのカンタータ9曲を収録しています。インヴェルニッツィはお気に入りの歌手のひとりで、バッハの録音はすくないのですが、深みのある明るい声で、母音を美しく響かせて歌うイタリアの歌手です。共演はファビオ・ボニッツォーニ(チェンバロと指揮)とラ・リゾナンツァ、および歌手3名。全員がイタリア人というわけではありませんが、「Handel in Italy」にふさわしいメンバーです。録音は2005年から2009年にかけておこなわれており、9曲のうちから2,3曲を選びきいていこうと思います。

GCD P10002

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これから楽しむのは、レギュラーできいているヨヴァンカ・マルヴィルの「J.S.BACH Keyboard works」から、ホ短調のトッカータ(BWV914)です。一般的なチェンバロでの演奏にくらべ、クラヴィコードは陰影が豊かで、このトッカータのほの暗さがいっそうきわだちます。使用楽器はトーマス・シュタイナーの1999年製クラヴィコードで、録音は2011年です。

CD : Passacaille 970(Passacaille)

Passacaille 970

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これからきくのはヨヴァンカ・マルヴィルのクラヴィコードで、ヘ長調の協奏曲(BWV978)。これまでと同じく、2011年録音の「J.S.BACH Keyboard works」に収録されたものです。BWV978の原曲は、アントニオ・ヴィヴァルディの「調和の霊感」作品3第9番で、ふつうはチェンバロで演奏されます。このブログではエドアルド・ベロッティやエレナ・バルシャイのオルガンによる録音でも楽しみましたが、クラヴィコードはめずらしいのではないでしょうか。輝かしさではクラヴィコードはチェンバロにかないませんが、ラルゲットはその繊細さがいきています。なお、マルヴィルの弾く楽器は、トーマス・シュタイナーの1999年製です。

CD : Passacaille 970(Passacaille)

Passacaille 970

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先週から楽しんでいる、ヨヴァンカ・マルヴィルの「J.S.BACH Keyboard works」。2011年に録音されたこのアルバムには、クラヴィコードで演奏されたオリジナル曲や編曲が10曲収録されており、それらを収録順にきいてきています。これから楽しむのは、ハ短調のプレリュード(BWV943)。ヨーハン・ペーター・ケルナーの筆写譜で伝承されており、表紙には「リュートのため」と明記されています。ここできくのはもちろん、クラヴィコードによる演奏。音の強弱をはっきりだせることもあり、チェンバロにくらべずっとリュートに近い雰囲気があります。楽器はトーマス・シュタイナーの1999年製です。

CD : Passacaille 970(Passacaille)

Passacaille 970

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復活節前第8日曜日(四旬節前第2日曜日)にきくのは、クリストフ・シュペーリング、ダス・ノイエ・オルケスター、コールス・ムジクス・ケルンによる「主よ、われらを汝の御言葉のもとに留めたまえ」です。このカンタータの初演は1725年2月4日。マルティン・ルターの同名コラールにもとづく、いわゆるコラール・カンタータです。合唱のコールス・ムジクス・ケルンは独唱者4人をふくむ各声部4名、管弦楽のダス・ノイエ・オルケスターは14名でそれぞれ編成。録音は2015年です。

CD : 88985320832(deutsche harmonia mundi)

88985320832

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これから楽しむのは、ハ短調のプレリュード(BWV943)。この曲はヨーハン・ペーター・ケルナーが収集した「5つの小さなプレリュード」にふくまれる小品ですが、小品ぞろいの「小さなプレリュード」中では最大の小節数で、58小節。とはいえ、演奏時間は1分30秒(ここできくヨヴァンカ・マルヴィルの演奏による)ですから、やはり「小さな」曲であることにかわりはありません。

CD : Passacaille 970(Passacaille)

Passacaille 970

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今週きいているのは、ヨヴァンカ・マルヴィルが2011年に録音した「J.S.BACH Keyboard works」。このアルバムには鍵盤楽器のための10曲が収録されており、収録順に楽しんでいます。これからきくのは「5つの小さなプレリュード」から、イ短調のプレリュード(BWV942)です。これまでどおりマルヴィルはクラヴィコードで演奏しており、トーマス・シュタイナーの1999年製の楽器をもちいています。

CD : Passacaille 970(Passacaille)

Passacaille 970

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遅めの昼食休憩に楽しむのは、「5つの小さなプレリュード」からホ短調のプレリュード(BWV941)です。ヨーハン・ペーター・ケルナーが収集した「5つの小さなプレリュード」は、「小さなプレリュード」というだけにどれもごく短い曲で、このBWV941はわずか22小節。こうした小品をヨヴァンカ・マルヴィルは、クラヴィコードで演奏しており、弾いているのはトーマス・シュタイナーの1999年製の楽器です。

CD : Passacaille 970(Passacaille)

Passacaille 970

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今夜これから楽しむのは、ニコラ・シェドヴィルの「忠実な羊飼い」です。シェドヴィルは1705年に生まれ、1782年に亡くなったフランスの作曲家、ミュゼット奏者、オーボエ奏者。「忠実な羊飼い」は、アントニオ・ヴィヴァルディの作品13として、1737年に出版されたソナタ集ですが、じっさいにはシェドヴィルがミュゼット普及を企図して自作をヴィヴァルディと騙って出版した曲集です。ソナタ第2番の第1楽章は、NHK-FMの「バロック音楽のたのしみ」のテーマ曲(フルートとチェンバロでの演奏)として、長らくヴィヴァルディの曲として親しまれていました。ここできくジャン・ピエール・ファン・ヘース(ミュゼット)、リュク・ポネ(オルガンとチェンバロ)、 ロナン・ケルノア(チェロ)による曲集の全曲録音は、シェドヴィルの出版企図がようやく実ったアルバム(2021年録音)です。これから第2番をふくめ、いつかのソナタを選んで楽しむことにします。

KTC 1779

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今日きくのは昨日に続き、「5つの小さなプレリュード」から、ニ短調のプレリュード(BWV940)です。「5つの小さなプレリュード」は、ヨーハン・ペーター・ケルナーが収集した筆写譜集に所収されたもので、ヨヴァンカ・マルヴィルの「J.S.BACH Keyboard works」には、クラヴィコードによる演奏が収録されています。マルヴィルが使用したクラヴィコードはトーマス・シュタイナーの1999年製。録音は2011年です。

CD : Passacaille 970(Passacaille)

Passacaille 970

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これから楽しむのは、ハ長調のプレリュード(BWV939)。この曲は、ヨーハン・ペーター・ケルナーが収集した筆写譜、「5つの小さなプレリュード」に所収された作品です。演奏はヨヴァンカ・マルヴィルのクラヴィコードで、2011年録音。マルヴィルが弾いているのは、トーマス・シュタイナーの1999年製クラヴィコードです。

CD : Passacaille 970(Passacaille)

Passacaille 970

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今週きいていくのは、ヨヴァンカ・マルヴィルの「J.S.BACH Keyboard works」です。マルヴィルは1960年生まれの鍵盤楽器奏者。はじめはピアノ、それからチェンバロに転向し、チェンバロ、フォルテピアノ、クラヴィードでの録音・演奏活動をおこなっています。「J.S.BACH Keyboard works」は2011年の録音。このアルバムには、クラヴィコードで弾いた10曲の鍵盤楽曲が収録されています。きいていくのは収録順で、これから楽しむのはニ短調のソナタ(BWV964)。原曲は無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番ですが、編曲者がバッハであるかは不明。なお、録音でもちいられているクラヴィコードは、トーマス・シュタイナーの1999年製です。

CD : Passacaille 970(Passacaille)

Passacaille 970

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復活節前第9日曜日(四旬節前第3日曜日)にきくのは、ミリアム・フォイアージンガーカプリコルヌス・コンソート・バーゼルによる「われはわが幸に満ち足れり」です。このカンタータは1727年2月9日の初演。全5曲からなるソプラノ独唱のためのカンタータで、第1曲から第4曲まではアリアとレチタティーヴォ(詩はピカンダー)、第5曲はコラール(同じくエミーリエ・ユリアーネ・フォン・シュヴァルツブルク・ルードルシュタット)という構成です。この曲が収録されたアルバム「われは満ち足れり...」の録音は2021年。第1曲と第3曲のオーボエ独奏はカタリーナ・アーフケンで、カプリコルヌス・コンソート・バーゼルはパート1名(通奏低音をのぞく)の7名編成。指揮はヴァイオリンのペーテル・バルシです。

CD : CHR 77459(CHRISTOPHORUS)

CHR 77459

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今週後半は、ネヴィル・マリナーとサーストン・ダートたちによる4曲の管弦楽組曲(DECCA 430 378-2)を楽しんできました。1970年録音と半世紀以上が経過したものですが、いきいきとした演奏をきくことができます。これからきくのは第4番で、ほかの3曲と同じく、序曲は楽譜上AABCBCという部分からなっています。録音ではAABCと演奏されますが、Aのくり返しではトランペットなしで演奏されており、この曲の初期稿の響きを楽しむことができます(ダートがそれを狙ったのかは不明ですが)。ダートは初期稿によるブランデンブルク協奏曲集の録音中、1971年に亡くなったので、完了したマリナーとの共同作業はこの管弦楽組曲集が最後になりました。マリナーは1978年に管弦楽組曲集を再録しており、ダートとは距離をとった演奏ですが、より洗練された演奏で、録音状態もずいぶんよくなっています。

430 378-2

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ネヴィル・マリナーとサーストン・ダートたちが1970年に録音した、4曲の管弦楽組曲(DECCA 430 378-2)。一昨日の第1番から番号順にきいており、今日きくのは第3番です。序曲は楽譜上AABCBCと演奏されるのですが、ここではAABCと演奏され、BCはくり返されません。AもBCも当時としてはかなり速めのテンポです。つぎのエールはAABBと前後半のくり返しが励行されており、演奏時間は5分10秒。こちらも速めのテンポといえると思います。

430 378-2

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