毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




今日は三位一体節後第16日曜日。同日曜日のためのカンタータとしては4曲が伝承しており、4曲ともにそれなりに録音も多数です。そのため、いつもの日曜日とちがい、どのカンタータをだれの録音できくか、けっこう迷いました。で、きくことにしたのは、ギュンター・ラミンたちによるカンタータ「キリストこそ わが生命」(Berlin Classics 0032912BC)です。このカンタータは1723年9月12日に初演。それぞれ作者のちがうコラールが、全7曲中、第1曲、第3曲、第7曲で引用されています。ラミンの録音は1952年。合唱はトマス合唱団(聖トーマス教会合唱団)で、ソプラノ独唱も団員が歌っています。管弦楽はライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団です。

0032912BC

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今週後半きいてきたのは、サルヴァトーレ・アッカルドとヨーロッパ室内管弦楽団の「Johann Sebastian Bach: Violin Concertos Nos.1&2, Double Concerto」(PHILIPS 468 124-2)。このアルバムから、ヴァイオリン独奏のための協奏曲3曲のみを楽しんでおり、れからきくのはヘ短調のヴァイオリン協奏曲です。この協奏曲は、チェンバロ協奏曲第5番にもとづく編曲。編曲はアッカルドがおこなっています。有名な第2楽章のラルゴでは、アッカルドは豊かなビブラートとともに、旋律を長くなめらかに歌っており、その美質をいかんなく発揮しています。

468 124-2

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昨日に続き今日もきくのは、サルヴァトーレ・アッカルドによるヴァイオリン協奏曲。ヨーロッパ室内管弦楽団と共演した「Johann Sebastian Bach: Violin Concertos Nos.1&2, Double Concerto」(PHILIPS 468 124-2)から、ヴァイオリン協奏曲第2番を楽しみます。アッカルドのヴァイオリンは、いつもながらの屈託のない明るい響きで、歌うヴァイオリンの魅力が横溢。録音はかれこれ40年ほどまえの1985年です。

468 124-2

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今週後半にきくのは、サルヴァトーレ・アッカルドとヨーロッパ室内管弦楽団の「Johann Sebastian Bach: Violin Concertos Nos.1&2, Double Concerto」(PHILIPS 468 124-2)です。アルバムには3曲のヴァイオリン協奏曲と、2つのヴァイオリン、ヴァイオリンとオーボエという2曲の二重協奏曲が収録されていますが、ここできいていくのはヴァイオリン協奏曲のみ。今日きくヴァイオリン協奏曲第1番から番号順に楽しむことにします。録音は1985年です。

468 124-2

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今週前半にきいてきた、ラファエレ・トレヴィザーニ(フルート)、ピート・クーンホフ(ヴァイオリン)、パオラ・ジラルディ(ピアノ)の「J. S. Bach Trio Sonatas」(DELOS DE 3391)。このアルバムからトリオ・ソナタを3曲収録順に楽しんできて、のこるは1曲、イ長調のオブリガート・チェンバロとフルートのためのソナタです。トレヴィザーニたちはこのソナタをフルート、ヴァイオリン、ピアノで演奏。トレヴィザーニの演奏はフルートを朗々と美しく鳴らしたもので、ピリオド・アプローチから遠いですが、これはこれで清々しさがあります。チェンバロではなくピアノをもちいているのは好印象。バランス的にも、朗々たるフルートにはピアノのほうがあっています。

DE 3391

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昨日からきいている、ラファエレ・トレヴィザーニ(フルート)、ピート・クーンホフ(ヴァイオリン)、パオラ・ジラルディ(ピアノ)の「J. S. Bach Trio Sonatas」(DELOS DE 3391)。収録曲は5曲なのですが、「音楽の捧げもの」からの抜粋の曲をのぞき、それ以外のトリオ・ソナタ3曲を収録順に楽しんでいます。今日きくのは2本のフルートと通奏低音のためのソナタ(音楽はガンバ・ソナタ第1番と同じ)。トレヴィザーニたちはフルート、ヴァイオリンとピアノで演奏しています。録音の時期は明記されていませんが、2009年以前かと。

DE 3391

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今週前半にきくのは、ラファエレ・トレヴィザーニ(フルート)、ピート・クーンホフ(ヴァイオリン)、パオラ・ジラルディ(ピアノ)の「J. S. Bach Trio Sonatas」(DELOS DE 3391)です。アルバムの録音年は明記されておらず、おそらく2009年以前とみられます。録音場所はパラッツォ・ピニャーノのサン・マルティーノ教会(クレモナ)です。アルバムは表題どおり、4曲のトリオ・ソナタとカノンを収録。うち1曲のトリオ・ソナタとカノンは「音楽の捧げもの」から抜粋されたものなので省略し、3曲のトリオ・ソナタのみを収録順に楽しみます。今日きくのはフルート、ヴァイオリンのためのト長調のトリオ・ソナタです。

DE 3391

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三位一体節後第15日曜日にきくのは、フィリッペ・ヘレヴェーゲ(フィリップ・ヘレヴェッヘ)たちによる「汝なにゆえにうなだれるや、わが心よ」(BWV138)です。このカンタータの初演は1723年9月5日で、合唱とレチタティーヴォにはじまり、レチタティーヴォ、合唱とレチタティーヴォ、レチタティーヴォ、アリア、レチタティーヴォ、コラールという7曲からなっています。ヘレヴェーゲには3種の録音がありますが、ここできくのは2012年録音の最新盤。いつものようにコレギウム・ヴォカーレ・ヘントを指揮しての録音で、近藤倫代(ヴァイオリン)と北里孝浩(オーボエ)が参加しています。

CD : LPH 006(PHI)

LPH 006

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今週後半はイタリアのオルガン奏者、ロレンツォ・ギエルミが2023年に録音した「Bach Fragments」から、オルガン自由曲をきいてきました(同アルバムはバッハの断片オルガン曲をすべて収録しています)。今日きくのはハ短調のファンタジーとフーガ(BWV53)。同曲はヨーハン・トビーアスとヨーハン・ルートヴィヒのクレープス父子の筆写譜で伝承されており、いちおう完成されたもので断片ではありません。ただし、フーガのおわりの部分はヨーハン・ルートヴィヒの手が入っているとみられています。

フーガでのバッハの企図について、ギエルミは2重フーガの可能性を指摘していますが、筆写譜はフーガのはじめの部分をダ・カーポしておわっており、ギエルミはそれにもとづき演奏しています。できれば、ギエルミによる2重フーガ版をきたいところですが、父子ともにバッハの弟子であった同時代人の筆写譜がある以上、補完行為を競うことは不遜として回避したのかもしれません。弟子によって完成されていながらも、なんだかんだで補筆版の多いモーツァルトの「レクイエム」は、ちょっと不遜なのではと思ってしまいます。

CD : PAS 1140(Passacaille)

PAS 1140

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今日もきくのは昨日に続き、ロレンツォ・ギエルミの「Bach Fragments」です。今日きくのはハ短調のファンタジーとフーガ(BWV562)で、「Fantasia pro Organo à 5 Vocam cum pedali obligato」と標記されたファンタジアにはじまり、「Fuga. a 5」と標記のあるフーガが続きます。が、このバッハ自筆譜のフーガは1頁(27小節)しか伝承されていません。ギエルミはこれを補完し録音(2023年)。このフーガについては2重フーガ説もあるのですが、ギエルミは2重対位法にふさわしい第2主題はないと判断し、単純フーガとして補完してます。

CD : PAS 1140(Passacaille)

PAS 1140

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今週後半にきくのは、ロレンツォ・ギエルミの「Bach Fragments」です。このアルバムの録音は2023年。表題のとおり、いろいろな理由で未成(断片)のまま伝承されたオルガン曲すべてを、おもにギエルミが補完したものが収録されています。アルバム中、きくのはオルガン自由曲3曲。これからきくハ長調のファンタジー(BWV573)から、収録順どおりに楽しむ予定です。同曲は「アンナ・マグダレーナ・バッハのためのクラヴィーア小曲集」(第1巻)に所収。「Fantasia pro Organo」と標記された曲は、13小節目でとぎれたまま伝承されており、のこりはギエルミによって補完されています。使用楽器は、オランダのライル社が2009年に建造した、聖ニコラウス教会(ドイツのローゼンハイム)のオルガンです。

CD : PAS 1140(Passacaille)

PAS 1140

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今週ここまできいてきた、マルク・アンタイたちによる「J S Bach : Sonates pour flûte」。これから楽しむのは、フルート、ヴィオラダ・ガンバと通奏低音のためのトリオ・ソナタです。このトリオ・ソナタの原曲は、ガンバ・ソナタ第1番(BWV1027)および2本のフルートと通奏低音のためのソナタ(BWV1039)。2曲は同じ音楽で、ここできくトリオ・ソナタは両方を参考にして編曲されています。演奏はマルク・アンタイ(フルート)、ジェローム・アンタイ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、アヘート・ズヴァイストラ(チェロ)、ピエール・アンタイ(チェンバロ)。録音は1998年です。

CD : 7243 5 45350 2 4(Virgin classics)

7243 5 45350 2 4

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昨日からききはじめた、マルク・アンタイたちによる「J S Bach : Sonates pour flûte」。この1998年に録音されたアルバムを収録順にきいており、今日きくのはロ短調のフルート・ソナタ(BWV1030)です。演奏はマルク・アンタイとピエール・アンタの兄弟。2016年に録音された新録と同じコンビですね。マルクの使用楽器は、アラン・ヴェーマルス製(ジャン・ヒュサント・ロッテンブルグにもとづく)のフルート。ピエールのそれは、ヨハン・ダニエル・ドゥルケンの1755年製のチェンバロです。

CD : 7243 5 45350 2 4(Virgin classics )

7243 5 45350 2 4

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今週前半にきくのは、マルク・アンタイたちによる「J S Bach : Sonates pour flûte」です。アルバムの録音は1998年。収録されているのは順に、イ短調のパルティータ、ロ短調のソナタ、ト長調のトリオ・ソナタ、イ長調のソナタです。ここでは2楽章のみ収録のイ長調をソナタをのぞき、収録順どおりに楽しみます。これからきくパルティータ(BWV1013)は、アンタイにとって旧録にあたり、新録(2016年)のほうはこのブログですでに紹介済み。使用楽器は、ジャン・ヒュサント・ロッテンブルグにもとづく、アラン・ヴェーマルス製作のフルート(フラウト・トラヴェルソ)です。

CD : 7243 5 45350 2 4(Virgin classics)

7243 5 45350 2 4

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三位一体節後第14日曜日にきくのは、ミシェル・コルボ指揮、ローザンヌ声楽アンサンブル、ローザンヌ室内管弦楽団(ローザンヌ器楽アンサンブル)らによるト長調のミサ曲です。このミサ曲の6楽章はすべてカンタータ楽章からの転用。それぞれの原曲は、第1曲が「心せよ、汝の敬神に偽りなきやと」(BWV179)の第1曲、第2曲が「主なる神は日なり、盾なり」(BWV79)の第1曲、第3曲が「汝なにゆえにうなだれるや、わが心よ」(BWV138)の第5曲、第4曲がBWV79の第5曲、第5曲がBWV179の第3曲、第6曲が「感謝の供えものを献ぐる者は、われを讃う」(BWV17)の第1曲です。コルボたちの録音はの1972年および1973年。独唱者は、第3曲がフィリップ・フッテンロッハー、第4曲がヴァリー・シュテンプフリとニコル・ロジー・マラダン第5曲がジョン・エルウィスです。

[補記]じつはこのコルボたちのミサ曲、先週の日曜日、8月25日(三位一体節後第13日曜日)にきく予定でだったものです(今日まで気づきませんでした)。前日の24日に、明日はこれをきこうと決め、軽く下調べをしたのが投稿忘れの原因。下調べをしたことで、当日、投稿したつもりになっていました。

4509-97236-2

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