毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




今日からきいていくのは、ナイジェル・ノースの「J.S. Bach: Complete Lute Works and Other Transcription」(2020年録音)です。ノースは1954年生まれのイギリスのリュート奏者。バッハのリュート曲、無伴奏チェロ組曲や無伴奏ヴァイオリン曲の編曲など多数の録音がありますが、リュート作品全曲を録音するのはこのアルバムがはじめてです。ここではアルバム収録曲を順番にきくこととし、今日はト短調のリュート組曲(BWV995)を楽しみます。使用楽器はスウェーデンの製作家ラース・ヨンソンの13コースのリュートです。

CD : DXL1194(Deux-Elles)

DXL1194

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三位一体節後第25日曜日にきくのは、ミシェル・コルボ指揮、ローザンヌ声楽アンサンブル、ローザンヌ室内管弦楽団(ローザンヌ器楽アンサンブル)らによるニ長調のサンクトゥス(ERATO 4509-97236-2)です。このサンクトゥスの初演は1723年で、同年のクリスマスかそれに近い時期に上演されたとみられています。自筆総譜の標記は「サンクトゥス、ユニゾンのヴァイオリンと4声のため、オルガンをともなう」で、ちょっとめずらしい編成。パート譜からすると、じっさいの演奏ではソプラノにコルネット(ツィンク)、アルトにヴァイオリン、テノールにヴィオラと、それぞれ重複して演奏したようです。なお、コルボの録音ではコルネットはトランペットで代替しているもよう。アルバムの録音は1972年および1973年です。

4509-97236-2

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今週きいてきたのは、ベルリン古楽アカデミー(AAMB)が2021年に録音した「J.S.Bach: Brandenburg Concertos」。このアルバムには、イザベル・ファウストやアントワン・タメスティも参加しており、それらを番号順=収録順に楽しんできました。これからきくのはのこる第6番(BWV1051)。自筆譜によるとはこの協奏曲は、2挺のヴィオラ・ダ・ブラッチョ、2挺のヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロ、ヴィオローネとチェンバロのためとされており、タメスティ(ヴィオラ)が参加したAAMBは、これをパート1名で演奏しています。6曲の協奏曲でパート1名だったのはこの第6番と第3番のみで、コンチェルティーノ(独奏)とリピエーノ(合奏)が明瞭な協奏曲では、リピエーノは厚めの編成をとっています。急速楽章ではおおむね快速。そのテンポ感での、なめらかでふくよかな演奏は、ピリオド・アプローチの成熟を示しています。

CD : HMM 902686.87(harmonia mundi)

HMM 902686.87

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今日きくのは昨日までと同じく、ベルリン古楽アカデミー(AAMB)の「J.S.Bach: Brandenburg Concertos」(2021年録音)から、ブランデンブルク協奏曲第5番(BWV1050)です。この協奏曲の独奏は、フルートのクリストフ・フントゲブルト、ヴァイオリンのゲオルク・カルヴァイト、チェンバロのラファエル・アルパーマン。これにヴァイオリン3名、ヴィオラ2名、チェロとヴィオローネがそれぞれ1名が参加します。

CD : HMM 902686.87(harmonia mundi)

HMM 902686.87

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今宵きくのは、イザベル・ファウストのヴァイオリン、ジョヴァンニ・アントニーニ指揮のイル・ジャルディーノ・アルモニコによる、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト「ヴァイオリン協奏曲集」(harmonia mundi HMC 902230.31)です。2024年12月には録音メンバーでの来日公演が決まっていますが、演奏会にはざんねんながら参加できません。その代替にはなるはずもないのですが、しばしの時間、CDでファウストのモーツァルトを楽しむことにします。アルバムにはヴァイオリン協奏曲第1番から第5番、変ロ長調とハ長調のロンド、ホ長調のアダージョが収録されており、ここでは第1番と第3番をきいていきます。録音は2015年なので、いま本流できいている「ブランデンブルク協奏曲集」より6年まえの収録ということになります。

HMC 902230.31

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これから楽しむのはブランデンブルク協奏曲第4番(BWV1049)。今週きいている「J.S.Bach: Brandenburg Concertos」に収録されたもので、イザベル・ファウストが参加したベルリン古楽アカデミー(AAMB)による演奏です。第4番での独奏は、ヴァイオリンがファウスト、リコーダーがクリストフ・フントゲブルトとクセニア・レフラー。弦楽と通奏低音は12名で編成されています。録音は2021年です。

CD : HMM 902686.87(harmonia mundi)

HMM 902686.87

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今週きいているのは、ベルリン古楽アカデミー(AAMB)とイザベル・ファウストの「J.S.Bach: Brandenburg Concertos」。このアルバムから番号順=収録順にきいており、これから楽しむのはブランデンブルク協奏曲第3番(BWV1048)です。第3番ではAAMBはパート1名(3つのヴァイオリン、3つのヴィオラ、3つのチェロ、ヴィオローネ、チェンバロ)の11名で演奏しており、奏者の中にはAAMB員外のファウスト(ヴァイオリン)とアントワン・タメスティ(ヴィオラ)がくわわっています。録音は2021年です。

CD : HMM 902686.87(harmonia mundi)

HMM 902686.87

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昨日からききはじめた、ベルリン古楽アカデミー(AAMB)とイザベル・ファウストの「J.S.Bach: Brandenburg Concertos」。今日きくのは番号順=収録順どおり、ブランデンブルク協奏曲第2番(BWV1047)です。独奏者は、クリストフ・フントゲブルト(リコーダー)、ルプレヒト・ドレース(トランペット)、クセニア・レフラー(オーボエ)、ベルンハルト・フォルク(ヴァイオリン)。これに弦楽と通奏低音の12名がくわわっての演奏です。アルバムの録音はベルリンのキリスト教会にて、2021年3月と5月におこなわれています。

CD : HMM 902686.87(harmonia mundi)

HMM 902686.87

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今週きくのは、ベルリン古楽アカデミー(AAMB)とイザベル・ファウストの「J.S.Bach: Brandenburg Concertos」です。アルバムの録音は2021年。6曲の協奏曲は番号順に収録されており、ここでも第1番(BWV1046)から順に楽しむことにします。第1番はゲオルク・カルヴァイト(ヴィオリーノ・ピッコロ)をはじめ、全20名の編成で演奏しています。

CD : HMM 902686.87(harmonia mundi)

HMM 902686.87

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三位一体節後第24日曜日にきくのは、ジャーマンブラスによるプレリュードとフーガ第4番(「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」)です。ふだんなら、カンタータをきくところですが、迷ったすえジャーマンブラスを楽しむことにしました。プレリュードとフーガ第4番はこれまでと4同じく「Bach on Brass」(Berlin Classics 0300720BC)に収録。収録順的にはブランデンブルク協奏曲第3番よりまえですが、きく順序が前後しました。

しかし、ジャーマンブラスが「平均律」から選んだのがプレリュードとフーガ第4番というのはちょっと驚き。メンバーのだれかの好みだったのでしょうか。個人的には第4番は好きなので、うれしいかぎりです。なお、アルバムに収録されているのはほかに、管弦楽組曲の第3番(序曲とエール)、第1番(ブーレーとフォルラーヌ)、第2番(バディヌリー)をあわせ、ひとつの組曲としたものもあり、これも楽しめます。録音は2010年ごろです。

0300720BC

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今日これから楽しむのは、ジャーマンブラスによるブランデンブルク協奏曲第3番です。同曲は昨日、一昨日にもきいた「Bach on Brass」(Berlin Classics 0300720BC)に収録されたもので、おそらく2010年ごろに録音されたと思われます。第2楽章のアダージョは、和音上でのホルンの即興となっています。

0300720BC

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昨日からきいている、ジャーマンブラスの「Bach on Brass」(Berlin Classics 0300720BC)。このアルバムから1曲まるごとおさめられた4曲を収録順にきいており、今日楽しむのはチェンバロ独奏のためのニ長調の協奏曲です。同協奏曲はバッハのオリジナルではなく、原曲はアントニオ・ヴィヴァルディの「調和の霊感」作品3第9番。バッハの編曲からさらに金管アンサンブルのために編曲したものが、アルバム収録曲ということになります。なお、録音年については明記されておらず、おそらく2010年ごろとみられます。

0300720BC

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今週後半にきくのは、ジャーマンブラスの「Bach on Brass」(Berlin Classics 0300720BC)です。こののアルバムは、カンタータのシンフォニアなどの単一楽章ををふくめた10曲を収録。ここでは1曲まるごとがおさめられた4曲を収録順に楽しみます。まずきくのは、有名なニ短調のトッカータとフーガ。いまの季節にふさわしく、まさに「天高く」爽快な演奏です。録音は、原盤権の表示年の2010年ごろとみられます。

0300720BC

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今週前半きいているのは、タチアナ・ニコラーエワの「Tatiana Nikolayeva / Prague Recordings」(SUPRAPHON SU 4216-2)で、今日きくのはのこる半音階的幻想曲とフーガです。同曲の録音は昨日のフランス組曲第5番と同じく1951年。ニコラーエワの演奏は、ファンタジーでは瞑想的な部分と疾駆する部分の対比がくっきり。フーガはテンポが速めで、若々しいエネルギーに満ちています。

SU 4216-2

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今宵楽しむのは、ジョナス・デスコットとアンサンブル・レザルゴノーツによるジョージ・フレデリック・ヘンデルの「主は言われた」(HWV232)です。「主は言われた」はイタリア時代のヘンデルの傑作で、1707年7月16日の「カルメル山の聖母」の祝日の晩課で初演されたとされます。一般的にその演奏は、壮麗な方向へ傾斜し、おおきめな編成でおこなわれます。

しかし、デスコットたちのアルバム「Händel, Lotti: Dixit Dominus」(Aparte Music AP361)に収録された「主は言われた」は、対照的にすべてパート1名(通奏低音をのぞく)という小さな編成での録音。じゅうらいの「主は言われた」(ひいてはヘンデル)のイメージを大きく変える演奏です。歌手の適性にはややバラツキがありますが、演奏そのものもなかなかきかせます。

ヘンデルの曲中でもっとも好きな第8曲、「彼は道のほとりの川からくんで飲み、それによって、そのこうべをあげるであろう」も美しい演奏。ただし、パート1名ゆえに、ソロ(第1、第2ソプラノ)とカペッラ(テノールとバスのトゥッティ)の音楽的遠近には欠けるところもあるかと。それはともかく、デスコットたちの録音は歓迎すべき挑戦(アンサンブル名にもふさわしい)といえます。録音は2023年です。

AP361

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