今週前半にきくのは、タチアナ・ニコラーエワの「Tatiana Nikolayeva / Prague Recordings」(SUPRAPHON SU 4216-2)です。このアルバムはバッハのほか、セルゲイ・ラフマニノフ、セルゲイ・プロコフィエフ、ドミートリイ・ショスタコーヴィチの曲を収録。ここではバッハのみを、収録順にきいていきます。アルバム中のバッハが録音されたのは1951年および1954年。ニコラーエワは、1950年、つまりバッハ没後200年にライプツィヒで開催された、第1回ヨハン・ゼバスティアン・バッハ国際コンクールで優勝しており、録音はすべて4年以内におこなわれたことになります。これから楽しむのは、ハ短調のファンタジー。録音は1954年です。