これはアダンです。奄美の原風景。海岸などに生えています。田中一村も描いています。
今は夏なので、アダンの花が咲いています。花びらはありません。
同じ海岸に、まだ青い実や、熟した実もありました。
あまり美しくもないのに、葉にはトゲがあります。
(美しい島を守るため、牛や馬に食われないようにと、神様が与えたもの)とも考えられます。
防風防砂などの役割があります。
もっと過酷な環境の海の近くの岩場に生えるソテツの葉は、半分近くは枯れたり、折れたり「無残」?なほどのかっこうで生きています。
何もこんな所に、と思うほどの所にも生えています。昔むかし、神様が島の植物たちを召集した時、遅かったアダンよりも、さらに遅れて来たからだそうです。ソテツは昔、飢饉の時の非常食になりました。
岩場のソテツをこのデジカメで美しく撮るには、かなり?の腕が必要だと思われます。
以下、アダンについて図鑑などで調べたことのおさらいです。
タコノキ科(空気中の根、気根がタコの足に似ている)のアダンは、雌雄異株(しゆういしゅ)です。オスの木とメスの木があるということです。
写真のこれは花序(かじょ=花の集まり)です。
それ包んでいるのは苞(ほう=芽や蕾を包み、保護する小形の葉)です。
茎頂(=けいちょう)につきます。茎頂とは茎や枝の先端のことです。これは雄花序でしょうか、穂状(すいじょう=イネなどの穂のような)で多数のおしべだけの花をつけます。
雌花序は、球形または円筒形。実をつけるのは雌
すこし指でさわるだけで花粉?が、飛び散ります。かなりの量です。
これからも、不思議発見の予定。
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