大きい写真でもっと見る 2006.09.22
Fine autumn day
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「こっ、これでもか!これでもか!これでもかっ!、くらえ、くらえ、食らえ!ぐいっ ぐいっ ぐいっ」
今日の放送席の解説は、里山の師匠、尾上(おのえ)親方親方。
親方の話によると、里山は先場所の怪我(首)で場所前の稽古が十分ではなかったという。
本来の相撲ではないが、後半少しよくなってきたので、「がんばれよ」と声をかけたと話した。
尾上親方(元小結 濱ノ嶋、熊本出身、日大相撲部)
2006年8月1日、内弟子の幕内の把瑠都、十両里山、幕下白石ら6人を連れて三保ケ関部屋から分家独立し、尾上部屋を興した。
里山は濱ノ嶋を慕って入門した、という。
今日、同部屋の序ノ口 西1の倉園(くらぞの 鹿児島実業 日大)は、7戦全勝で優勝を決めている。
立合い、里山は大真鶴(だいまなずる)の右の差し手を嫌い、動き回る。
動きながら何度か、大真鶴の右腕(かいな)をたぐる動きをみせたが、効を奏さない。先場所と比べ動きに切れが感じられない。
里山、右足を大きく後ろに伸ばし俵に付いた。両者、おでことおでこをあわしまわしが取れない。腕と腕をつかみ合うかっこう、で動きが止まった。
里山が、なにか目にもとまらぬ早業をしかける体勢だ。
期せずして、国技館内から拍手がわいた。めずらしい。里山の人気はおとろえない。
しかし里山が得意の左下手を取りに行こうとしたところを、大真鶴に得意の右上手を深く許してしまい、大真鶴の厳しいおっつけに里山は結局左下手は取れない。
右上手を十分に引いた、巨体(189cm、165k)の大真鶴は、一気に土俵際まで里山を追い詰めます。
里山の背中はすでに逆えび。
土俵際、さらに背中を曲げ、しのぐ里山に、大真鶴はさらに強烈な左のど輪。
里山の背中は、もう折れそうですが、それでもさらに、50キロの体重差を浴びせながら、首も折れんばかりの上からのど輪で攻める大真鶴も必死の形相です。これでもか、これでもか、これでもか、くらえ、食らえ、ぐい、ぐい、ぐい、トォーリャー。(あげ、あんなにまでせんばどうかい)
ついに耐え切れず里山、土俵下に転落。
この時、う、大真鶴、勇み足か?、しかし、物言い付かず。
熱戦に、館内から湧いた拍手は、転落した里山が、土俵に戻ると一段と大きく、長く続いた。
里山、明日は今場所二度目、幕に上がって琉鵬(東前16 3勝10敗 沖縄)との対戦。
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里山(4-9)東2 秋場所の成績 13日目
明日 東前16 琉鵬 3勝10敗 (幕内最初の一番)
13日目● 大真鶴 寄り切り
12日目○ 駿傑 はたきこみ
11日目○ 武雄山 引き落とし
10日目● 片山 寄り切り
9日目○ 海鵬 押し出し
中日● 皇司 送り出し
7日目● 潮丸 押し出し
6日目● 栃栄 押し出し
5日目● 時津海 寄り切り
4日目● 北桜 押し倒し
3日目● 春日王 押し出し
2日目○ 安壮富士 かいなひねり
初日 ● 鶴竜 突き倒し
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里山、十両全星取り表
1月①●②●③ ④●⑤●● ⑥⑦●⑧⑨ 西13枚目新十両
3月①②●●● ③●④⑤● ●⑥⑦⑧⑨ 西8枚目
5月①②③●④ ●●●⑤● ●⑥●●⑦ 東4枚目
7月①●●●② ③④⑤⑥⑦ ●⑧⑨●● 西4枚目
9月●①●●● ●●●②● ③④● 東2枚目
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旭南海(8-5)西13 秋場所の成績 13日目
明日 東十7 駿傑(しゅんけつ) 5勝8敗
13日目● 皇司 送り出し
12日目○ 海鵬 送り出し
11日目○ 上林 押し出し
10日目● 光法 寄り切り
9日目○ 若兎馬 寄り切り
中日● 時津海 引き落とし
7日目○ 龍皇 寄り切り
6日目○ 須磨ノ富士 押し出し
5日目● 大真鶴 寄り切り
4日目● 栃煌山 押し出し
3日目○ 大翔大 送り出し
2日目○ 猛虎浪 引き落とし
初日○ 出羽鳳 寄り切り
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