カマキリ eats ツマムラサキマダラ
カメラが近づくまでは、この花で、アサギマダラとツマムラサキマダラが二頭づづ、何事でもないかのように、吸蜜していました。
今場所の十両の番付は、幕の内から下りてきた力士がずらり。
5枚目まで、幕内経験のないのは、里山だけ。
しかし里山は、今場所これまで対戦した5人の幕内経験者すべてに勝っている。
6人目の相手が、今日の嘉風(よしかぜ)東十両筆頭。
一敗の駿傑(しゅんけつ、西10枚目)が敗れ、十文字が二敗を維持、
カメラは、土俵下で出番を待つ最後のニ敗力士、里山のアップです。
放送席は、今場所初めて里山の新入幕について、(軽くではあるが)触れた。(うーむ、まだチト早いんではないか、とか思いつつ、それが早く決まれば、場所前から期待しているオジヤマ氏のこころは、のどけからまし、まずは勝ち越しですな)
大分県佐伯市出身の嘉風(日体大)は里山(日大)とは、同学年。
高校時代から対戦している。(十回位の対戦は、五分五分だったと里山、分が悪かったと嘉風)
3年のときアマチュア横綱になった嘉風は里山同様、卒業を待って入門、前相撲からのスタートで、スーピード出世を重ね、里山の新十両の場所2006年1月には、新入幕を果たしている。先場所、五勝十敗し十両に陥落。
176cm、130kg 突き押し得意。
今日がプロ初対戦、「負けたくない」里山。
十両最後の取り組み。きのねが入り、「この相撲一番にて中入り」。
トザイ、トーザイ。花道の奥では、化粧回しをした幕内力士も土俵を見つめています。体を左右に揺らしています。かつて里山が勝った力士もいますな。
時間です。
(じかんがなくなりました)
両者、激しい突き合い。
里山、めずらしく応戦、土俵際まで追い詰めます。
しかし、嘉風は頭でつきあげるようにしながら、前にでます。
激しい突き押しです。反対側土俵際まで追い詰めます。
しかし、顔を上げない里山。
頭をひくく、あごを引き、嘉風のふところを狙います。
里山の土俵際が近づき、嘉風が、だきつくようなかっこうで、里山のまわしに両手を伸ばしたとき、里山は軽いフットワークで体を右へすばやく回転させます。嘉風はその遠心力に振り払われるように、崩れ落ちました。
つかんだ右下手も役にたちませんでした。
このとき里山の左は、嘉風の首にかかっています。
ヒジョーにいい相撲になりました。
立ち上がる嘉風の背中がくやしそうです。
十両3強となった里山、あす10日目に勝ち越しをかけます。
これは、自己最速です。
これは通過点です。勝てば7月場所の6連勝にならびます。
そして、放送席では、「優勝」、さらには、「新入幕」へ向けての星勘定が、ほんかくてきに、かっぱつに、真剣に行われ始めるものと思われます。
十両の土俵も、いよいよhomestretchに入ってまいりました。
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大相撲九州場所9日目
○里山 (7-2)押し倒し ●嘉風(4-5)
●旭南海(5-4)寄り切り ●大真鶴(2-7)
明日10日目の取り組み
里山-将司(5-4)東10 (5-4)青森県西津軽郡
旭南海-猛虎浪(5-4)東14 モンゴル・ウランバートル
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里山、十両全星取り表
1月 ①●②●③ ④●⑤●● ⑥⑦●⑧⑨ 西13枚目新十両
3月 ①②●●● ③●④⑤● ●⑥⑦⑧⑨ 西8枚目
5月 ①②③●④ ●●●⑤● ●⑥●●⑦ 東4枚目
7月 ①●●●② ③④⑤⑥⑦ ●⑧⑨●● 西4枚目
9月 ●①●●● ●●●②● ③④●⑤⑥ 東2枚目
11月 ●①②●③ ④⑤⑥⑦ 西5枚目