●里山 はたきこみ ○武州山
○旭南海 押し出し ●駿傑(しゅんけつ)
里山は低い立合いから、
左下手を取りに行くが、断れたので
かまわず、こんどは武州山の左わきの下へ頭をねじ込み、反り技の格好。
しかしこれも武州山に警戒された。
そこで再び左下手を取って動きを止める。
武州山が前に出るのをみはからって、再び体を反らし、回転しながら、わきの下を潜り抜ける伝え反り。
ここまでは自在な動きで武州山を翻弄したが、
しかし、決まらない。
武州山に右から大きく振られるが、すぐにまた体勢を整え、反撃。
回り込みながら、相手を小手に振っていなし、里山のいい形になった
と思った瞬間、はたかれた・・・と言うより、自らバランスをくずすようにして武州山の足元に両手両ひざをついた。
あいやー無念!。
里山のうまさが一人、空回りした相撲に見えたが、しかし
よくみると
武州山の叩きは、タイミングよく効いている。
里山の動きを予想し、警戒しながら、よく見て相撲と取った
武州山もうまい、と言わねばなるまい、うーむ。
相撲は一瞬のタイミングが勝敗を決めるものだ。
武州山は、気合の表情で勝ち名のりを受けた。
里山はサポーターをした右ひざを、すこし痛そうにしながら土俵をおりた。