オオシマザクラ と ムラサキカタバミ
○里山(2-5)とったり ●拓錦 (西幕下6枚目)
○旭南海(7-6)送り出し ●玉乃島(9-4)
里山より2歳年下の学生相撲出身の拓錦(たくにしき)は、
まだ里山の相撲のうまさを知らない。(初顔)
里山は、大きな体に押されたが、足がそろった拓錦の突っ張りは、効かない。
里山は頭を付け、前に出た。
脚を広げて下がる拓錦の巨体は、
里山の頭ひとつで支えられているかっこうだ。
里山は立合いの変化こそ、しないが、その後繰り出すわざは、各力士、最大限の警戒を要するのだ。あしをそろえて、受けてはいけない、拓錦。
前に出た里山が、相手の左肩に付けた頭を離し、
左の腕をたぐると、巨体は簡単に落ちてころがった。
決まり手「とったり」の発表は時間がかかったが、
突き押しの攻防や差し手争いのなかで、相手の片腕を両手で抱え取り、体を開いて手前にひねり倒すこと。
その通りの技だった。
里山は自分の相撲で連勝。
大負けのあとの、最期の連勝は先場所と同じ。