五味 文彦 (著), 鳥海 靖 (著)
5つ星のうち 3.6 (30件のカスタマーレビュー)
amamzon 出版社 / 著者からの内容紹介
「日本の歴史 改訂版」をベースに、一般読者を対象として記述を全面的に見直し、時代に即応した簡潔かつ明解なかたちに書き改めた通史。さらに、現代の理解の手助けになるようなテーマを選択してコラムとし、解説を加えている。また学会の動向を反映させた解説注も導入。
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この本の書評記事 asahi.com book 2010年1月24日
当然かも知れないが、教科書と言えども、変わってきている。
字句の表記や、写真などだけでなく、たとえば、天下の悪法と言われてきた、p164徳川綱吉の「生類憐(しょうるいあわれ)みの令」の対象は、動物だけでなく、人間の社会的弱者にも及んでいた、とか
奄美薩摩に関するものとしては、p161の「鎖国」についての説明
(前略)近年、鎖国の研究が長崎貿易に片寄る傾向への批判から、朝鮮に対する対馬、アイヌに対する松前、琉球に対する薩摩の重要性に着目し、鎖国体制下の「四つの口」として重んじるほか、「鎖国」の語の適否についても議論されている。
======「奄美」が登場する箇所
p40 8世紀の東アジアと日唐交通路の地図に、遣唐使船の南島路として「奄美島」
p110 「琉球王国の発展」のコラムで琉球王国統一では奄美は出てこない。
第3部近世 第10章 幕藩体制の動揺 p196「西南の雄藩」
「薩摩藩は深刻な財政難になやんでいたが、(中略)琉球貿易や特産の砂糖の専売制度などによって、天保年間には財政を立て直し」
第4部近代・現代 が始る前のページ
本文「批判的思想」との関連はないが、上の記述を受けた?挿絵か
p205 2枚の写真 あわせて、たばこ大。
写真の説明文
▲奄美大島での砂糖取引
大島では近世期に中国から黒砂糖の生産技術が伝わった。右は大島の薩摩藩の代官所での取引で、人々が集まって商談しているところ。
左は買入糖(かいいれとう)の代米を支給しているところ。天保(てんぽう)の改革にあたり薩摩藩は大島・喜界島(きかいじま)・徳之島(とくのしま)の三島砂糖総買入れ制度を実施して、莫大な利益をえた。(『南島雑話』部分、東京大学史料編纂所 所蔵)
第15章 現代世界と日本 2 主権の回復
平和条約と安保条約
p323 平和条約は1952(昭和27)年4月28日に発効し、連合国の日本占領はおわり、(中略)1953年、戦後アメリカの施政権下におかれていた奄美大島が日本に返還された。
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もういちど読む山川日本史 価格:¥ 1,575(税込) 発売日:2009-09 |
登録情報
単行本: 354ページ
出版社: 山川出版社 (2009/09)
発売日: 2009/09
商品の寸法: 21 x 14.8 x 2.2 cm