『琉球弧―海洋をめぐるモノ・人、文化 』(歴博フォーラム民俗展示の新構築) [単行本]
国立歴史民俗博物館 (編さん), 松尾 恒一 (編さん)
内容概説、収録論文名は、以下の岩田書院の公式サイト参照。 http://www.iwata-shoin.co.jp/bookdata/ISBN978-4-87294-745-8.htm
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国立歴史民俗博物館(歴博)の民俗展示室のリニューアルの一環として、
2010年、専門研究者による発表と討議のフォーラムと、翌年の人間文化研究機構公開講演会・シンポジュームにおいて、新展示における琉球地域の民俗文化に関する発表と討議をもとにした論文集。
古地図や各地の民族行事などのカラー口絵も興味深い。奄美からは「平瀬マンカイ」(龍郷町秋名)の一枚。
日がかげり出す夕方、海に面した2つの岩にノロ・神人が立ち、鼓を打ち鳴らし歌を掛け合いながら稲魂を招く様子が芸術的にとらえられている。
本文中では、奄美に関する論文を注意して読んだ。
目次 Ⅱ 島嶼をめぐるモノと人
P123
豊かさの原点が「市場」経済にはみえる
-戦後奄美の市場形成と暮らし- 三上 絢子
初期のころの永田橋市場の写真P125。川にせり出した急ごしらえのバラック小屋がすでに古びていて衝撃的。
1948(s23)新築の「公設永田橋市場」P137、人々の様子もなつかしい。
聞き取りによる「永田橋市場と栄橋市場の各店舗の配置図(扱い品目)、当時を知る人はこれだけで思い出話に花をさかせることができるだろう。女性店主による回顧談、復帰間もないころなのに現在のさびれた名瀬の商店街より活気に満ち溢れていた様子がうかがえる。
Ⅲ 島嶼の生活と祈り
P155奄美の宇宙
-昭和30年代の民俗調査から- ヨーゼフ・クライナー
P165〔コラム〕祈りと感謝の力 -奄美大島のノロ- 西田テル子
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特別付録 DVD
『沖縄西表島 祖納稲の祭り/干立の節祭』
11分×2作品
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琉球弧―海洋をめぐるモノ・人、文化 (歴博フォーラム民俗展示の新構築) ======2013年3月14日追記 ↓
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