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『沖縄側から見た奄美の文化変容』 (南島文化叢書) [単行本]

2013年03月04日 | 本と雑誌

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『沖縄側から見た奄美の文化変容』 (南島文化叢書) [単行本]

津波高志 (著)

第一書房: 薩摩直接支配以降の奄美における文化変化は、薩摩・鹿児島の文化との長期的な直接接触によって元々の文化に変化が起きた典型的な文化変容として把握されねばならない。その現場に沖縄側からの見方で迫り、そこで見えてくるものを琉球弧全体の文化の研究に位置づけることが本書の目的である。

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単行本
出版社: 第一書房 (2012/10)

発売日: 2012/10

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著者の名前は、奄美と沖縄の相撲の違いについて述べられた地元紙のなどで知っていた。本書全三部のうち、相撲については第二部 「組み相撲と立ち合い相撲」P91に述べられている。

とくに表紙にもなっている相撲につられて読んだが、他の難しい内容も、身近な事例が多いのでなんとか完読できた。

表紙の写真の立派な土俵。
薩摩役人や島役人やその家族らしき人や一般の観客の姿。そのにぎにぎしく、楽しそうな様子からは、これまで文字で読んだ奄美の歴史書から想像していた奄美の姿や砂糖作りに苦しむ庶民のイメージからはほど遠い。それは『南島雑話』の「嶋人相撲」の絵を見たときも感じたものだ。百読は一見にしかず、ということか?

表紙は、※南島雑話以前の近世奄美の習俗を描いた絵巻※「琉球嶌真景」(りゅうきゅうとうしんけい)。11景で構成され、その中の奄美を描いたものと思われる数点のうちの一景。 現在の奄美市名瀬小浜町あたりのウドゥンバマ(御殿浜)の特設土俵で、当時(1800年代前半)7年に一度行われた祝宴での相撲大会の見られている。

※「琉球嶌真景」:沖縄県名護博物館に所蔵されている。縦42センチ、長さ14メートルの絵巻
作者は江戸時代後期に活躍した四条派の画家・岡本豊彦(1773~1845)。

※『南島雑話』を書いた流刑の薩摩武士・名越左源太(なごやさげんた1819~81)が奄美大島に滞在したのは1850~55年までの5年間。

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沖縄側から見た奄美の文化変容 (南島文化叢書)
価格:¥ 3,675(税込)
発売日:2012-10