『検察崩壊』 失われた正義 単行本 – 2012/9/1
郷原 信郎 (著) 26件のカスタマーレビュー
読んでいるのがつらくなるような、役所の不祥事。
小沢一郎の資金管理団体「陸山会」を巡る「陸山会事件」に関する検察不祥事(東京地検特捜部虚偽公文書作成事件が中心)
偉い人たちが、集まる組織でどうしてこのようなことが起こるのか、またそれが繰り返されるのか、
素朴なギモンは、いまだに解消しない。
あまり新しい本ではないのに本書を手にした、経緯をつまびらかに思いだせない。
郵便不正事件(障害者郵便制度悪用事件)について厚生労働省元局長・村木厚子
の『私は負けない 「郵便不正事件」はこうして作られた」』 単行本 – 2013/10
を読んでいたので、それとも関連する本書は読まないわけにはいかなかった。
偶然にも、きのう、年金機構情報流出のニュース。
内規違反のずさん情報管理が問題になっている。
早速本書の著者 郷原 信郎のブログでも、コメントされている。
以下は本書の覚書きとして簡単に。
検察審査会問題などがからんで、事件に経過をたどるにも骨がおれる。
最低限、検察審査会、供述調書と捜査報告書の違い、などの基礎知識も必要だ。
それは新聞TVである程度熱心に経過を押さえていれば、わかるだろう。
本書巻末に全文掲載されている「最高検報告書」、
本事件の発端となった「田代報告書」の2編と、
取調べ状況が極秘に録音されその内容の反訳書(録音の文字起こしをそた者が作成者かつ名義人となっている書証)がロシアのサーバーに、何者かによって公開された証拠書類
「石川議員録音反訳書」で検索すると読める)
をあわせて熟読すると(私は、ながめただけだが)小説よりも断然おもしろい(はずだ)。
これはネットによって明るみに出た不祥事なのに。
「小沢事件の核心は検察による「クーデター」という人もいるように
検察崩壊っちネットのない時代には、マスコミはもうそれ以外報道する暇もないほど大変なさわぎになっただろう出来事だのに、・・・
ネットとは何だろう?と考えてしまう。(情報が多すぎて・・・結局・・)
本書の対談で一番おもしろかったのは、ラテン歌手で著述者で「健全な法治国家のために声をあげる市民の会会長」の八木啓代氏に対談。
ブログも読める。
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amazon 内容(「BOOK」データベースより)
緊急対談!「権力のウソ」すべて暴きます。法治国家最大の危機、“検察問題”の流れを変える一冊!“ごまかし”、“詭弁”だらけの「最高検報告書」全文掲載。
amazon 登録情報
単行本: 256ページ
出版社: 毎日新聞社 (2012/9/1)