奄美 海風blog

写真。植物や本 ネットで映画感想。相撲見てツイート
04年4月~14年11月ブログ人
トップへはタイトルをクリック

逆説の日本史 14 近世爛熟編文治政治と忠臣蔵の謎 単行本

2018年05月15日 | 本と雑誌

逆説の日本史 14 近世爛熟編文治政治と忠臣蔵の謎 単行本 – 2007/6/28
井沢 元彦 (著)

===

20数巻あるシリーズを一巻から急いで通読中、15巻まできた。

読み飛ばすつもりのこの巻だったが、なかなか骨太の巻だった。
いつもの文献至上主義批判や、言霊、ケガレ、怨霊、和などのキーワードそのものの説明はトーンを抑え、そのかわりそれらに左右される日本人の本質が随所にあぶりだされている。

第1章 忠臣蔵、その虚構と真実編
第2章 将軍と御用人システム編
第3章 大坂・江戸 大商人の世界編
第4章 江戸時代の東アジア外交I――明と日本編
第5章 江戸時代の東アジア外交II――琉球王国と日本編

どの章も読み飛ばせなかった。
文献至上主義批判や、言霊、ケガレ、怨霊、和に加え、この巻は儒教、朱子学の影響が各章にわたって滲んでいる。
第1章では、大石らを「義士」とした幕府の「判決」は二・二六事件にも連なる大失敗だった、p104。 この失敗は日本史最大の「逆説」の一つともいえる、という指摘P108は、このシリーズでたびたび登場する朱子学(儒学)が幕府の公式学問だったという点で、話は明智光秀から「倒幕イデオロギー」にもおよび、日本人の「論理より人情」、「喧嘩両成敗」の話へと退屈しない。
赤穂事件のとき、大方がその大石らの仇討を義挙と讃えるなか、佐藤直方は、それを愚挙とみて大石たちを「犯罪者」と見なし、彼の名は忘れさられた。一方の浅見 絅斎(あさみ けいさい)は「赤穂義士」とし、その影響は幕末のいわゆる志士たちにまでおよんだ。というわけだ。
佐藤直方はwiki 豪放磊落な人となりで清貧な生活を好み、江戸に在住していた際の困窮していた生活を伝えるエピソードが残されている。逆説的には直方に味方したい。

2章、綱吉名君説、は最近よく言われるようになり、TVでも見たことがある。3章は日本の商人。プロテスタントと並び「利潤・利息」を正当と認めた日本式資本主義思想の礎P242など、日本史の幅広い見方が刺激的だ。
4章では対馬藩と朝鮮外交、対馬藩朝鮮方佐役雨森芳洲と、来日した朝鮮通信使の製述官(書記官)として来申維翰(しんゆかん)の友情とその結末は、隣国との付き合いの難しさを痛感させられる。これは現在の日韓日朝関係、ストレートに通じる。沖縄問題を考える上でも参考になるだろう。5章では琉球貿易について、これは薩摩の「大島(奄美)入り(このシリーズでは秀吉の朝鮮出兵も「唐入り」が妥当とされる)にも触れられる。また、砂糖だけではない薩摩の収入源にも思いを呼び起こし、視野を広げざるを得ない。はたしてその比率はどうだったのだろうか?あと、首里城の御嶽空間から、現在の護憲「信仰」にまで話がおよぶとはp418。これも、言霊、ケガレ、怨霊、和に直結するのだろうか。


大相撲5月場所(2018) 3日目 奄美力士星取表(幕下上位以上)

2018年05月15日 | 大相撲

大相撲5月場所(2018) 3日目 奄美力士星取表(幕下上位以上) 

幕内

大奄美(龍郷町)25歳
5月 東前11*OO       2勝1敗

3月 東前16 O*OOOOOO****OOO 10勝5敗

前頭十一枚目○大奄美(2勝1敗)叩き込み前頭十枚目 ●貴景勝(1勝2敗)
abematv 27分38秒ごろ、立ち合い

明生(瀬戸内町)22歳
5月 東十4*OO        2勝1敗

3月 東十3 O***O**OOOOO*** 7勝8敗


千代ノ皇(与論町)26歳
5月 東十9**O       1勝2敗

3月 東十6 *OO*O**O***O**O 6勝9敗

幕下

里山(奄美市)36歳
5月 東下22*-O      1勝1敗

3月 西下14 O-O--*-*-*-*--O 3勝4敗