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25日放送「西郷どん」第44回「士族たちの動乱」平均視聴率は12.4% 。前回「さらば、東京」 より0.8Pアップ

2018年11月27日 | 歴史 民俗
25日放送「西郷どん」第44回「士族たちの動乱」平均視聴率は12.4% 。前回「さらば、東京」
より0.8Pアップ
 
タイトルからはメインのはずの佐賀の乱。江藤新平は、あっさり描かれた印象。
代わりに?私学校建設へ向け桐野利秋、そして次回「西郷立つ」へ向けてか、洋行帰りの村田新八、川路利良(日本警察父)らがクローズアップされた。
西南戦争をにらみ、西郷の妻糸どんのセリフが、結局は今回の圧巻だった。
西郷に立ち上がるよう、西郷の留守宅に大勢を引き連れ、押し掛けた人斬り半次郎こと桐野利秋に、
「勝手なことを言わんでくいやい、私には政(まつりごと)のことは、ようわかりもはん。じゃっどん、腹が立ってしかたがなか。旦那さあは今まで、国をつくるために、わき目もふらず
走ってこられもした。そいだけは、私にもよう分かりもす。
そいを、ずっと近くで見てこられた皆さあが、今度は自分で走る番じゃなかとですか!。どうかお引き取りを」と毅然と言い放つ。
一同、ぐうのねも出ず、立ち去る。
それに比べ、後半のシーン。
いつまでも動かない西郷に失望の色をあらわにし、江藤新平同様、西郷の前を立ち去った人斬り半次郎こと桐野利秋が再び現れ、銃を持つ大勢の私学校生を刀で次々のなぎ倒し、
銃までも真っ二つに切ってしまう剣のすご腕を披露する。大暴れだ。薩摩示現流の猿叫(えんきょう)が飛び交う。江戸暮らしの藩主・斉興(斉彬・久光の父)が、嫌ったという鶏を絞めるときの鳴き声のような、あれだ。

そして、皆に向かってこう言い放つ。
「よかかっ!銃や大砲には弾が要る。弾が切れれば、剣で戦うしかなか。戦場で最後まで生き残るっとは、剣の強かもんじゃ!わかったかあ!」

これを西郷は、頼もし気に、受け入れてしまう。
西郷の後ろには、喜界島から西郷が独断で鹿児島に連れ帰りった、村田新八が不安げな表情で立っている。
洋行帰りで、美術を愛し、また音楽を好み、和歌も漢詩もたしなんだという才人の村田は、血気にはやる、この人斬り半次郎と西南戦争の現場でどのように折り合いをつけたのだろうか。
他にも西郷の矛盾?は、さりげなく描かれているような気がした。
糸どんのセリフも、桐野のセリフも次回「西郷立つ」をにらんで考えると意味深長だ。
その後の歴史を見る上でも、というと大袈裟すぎか。
 
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『続・黒潮文明論』 : 海の民の遙かなる旅 単行本 – 2018/7/20

2018年11月27日 | 本と雑誌
続・黒潮文明論: 海の民の遙かなる旅 単行本 – 2018/7/20
稲村 公望 (著)
 
時間もあまりなく、けっこう拾い読みになってしまった。
 
5つ星のうち 5.0
2件のカスタマーレビュー
amazon 内容(「BOOK」データベースより)
奄美・徳之島生まれの著者が探究する日本の基層!黒潮とその大自然と、そのなかで生きる人間が作り出す文化と伝統には味と力があることが明かされる。黒潮が洗う島々の風俗、文化、言語、食などとともに、元総務省政策統括官、元日本郵政公社常務理事などを歴任した著者が、黒潮に洗われる島々、そして日本国家を守るために職を賭して郵政民営化に反対する理由も開示され、新自由主義の闇の一端を言及・追求した考察も多数収録。
 
amazon 登録情報
単行本: 293ページ
出版社: 彩流社 (2018/7/20)