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「あのころ」の日本映画がみたい! 単行本(ソフトカバー) – 2010/11/19

2020年11月28日 | 本と雑誌

「あのころ」の日本映画がみたい! 単行本(ソフトカバー) – 2010/11/19
立花 珠樹  (著)
5つ星のうち4.0    6個の評価

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副題に
「DVDで発見する時代と世代を超えた名作101」とある。

DVDの値段が4~5千円前後と意外に高いのに少し驚いた。
(今はネットでみている)本書の発売は2010/11月だから
まだ、現在の、定額制動画配信サービスNetflix・Hulu・Prime Video・Disney +・AppleTV +などは
普及していなかった。

時代の変遷を実感している。
本書でとりあげられている作品についても試してみたが、定額制動画配信サービスで検索してもヒットしない作品のほうが多いとおもう。

も、ひとつ驚いたは、あまり映画など熱心に見たほうではないのに本書であつかっている。
どの年代(50年代以前~90年代以降)の作品の名前をほとんど知っているということ。
実際に見た記憶のある映画もけっこうあった。東京の名画座などで見ていたのだろう。

たまにTVで見たり、『山田洋次監督が選んだ日本の名作100本』(NHK BSプレミアムで2011年4月から2013年3月まで放送)を録画で見ていた時期があったからでもあるだろう。

本書は、映画の解説だけでなく、著者自身の少年時代から映画体験、人生観など
著者が見た当時の時代背景などが織り込まれている。

映画好きの人は受験時代をどう過ごしたのだろうか?
映画にはまると、それどころでなくなってしまった人の話も聞くが、よくわかる気がする。
(受験勉強の息抜きに映画という方法もあるのだろうが)

学校での勉強以上に、映画を見たことがその後の人生を豊かにしているという人もいることだろう。

つまらないと思いつつ若いころみた「名作」が、あるいは息抜きでみた娯楽映画が、
歳を重ねるうちに自分なりの真価を発見するという経験もつづられている。

映画について何か書くことは自分の人生を書くことにつながるし、
映画を見ることは自分の人生を見る事にもつながるだろう(特に古い映画は)。

ーーーamazon 登録情報
発売日 : 2010/11/19
単行本(ソフトカバー) : 243ページ
出版社 : 彩流社 (2010/11/19)