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映画『バベットの晩餐会』 デジタル・リマスター版 デンマーク

2021年10月25日 | 映画

映画『バベットの晩餐会』デジタル・リマスター版予告編

DVDもあります。

『バベットの晩餐会』 デジタル・リマスター版
NHKBSプレミアム ヒューマン 80s デンマーク
2021年9月11日(土) 24:00~25:44 (104分)

絵画的な映像の美しさに惹かれます。デジタル・リマスター版

私が惹かれたのは荒涼とした貧しい魚村の白い壁と黒い藁葺き(?)屋根の小さな家々。
荒涼とした曇り空と海の色、しかしすこし青みがかって見える。

小さな窓が印象的な家々のちいさな集落(すべてセットというから驚く)
魚かイカを干したような紐のオープニングの絵は、(韓国映画)「パラサイト」←靴下が干してあった」
映画『ROMA/ローマ』のラストシーンを思わせた。(洗濯物)

集落の風景や人々の風貌も絵になるが、見ているうちに、フェルメール(オランダ)の室内の絵のようだ、と思うようになった。

↑ この映画予告編より

 

 

フェルメール『牛乳を注ぐ女』『手紙を書く女』『窓辺で手紙を読む女』『地理学者』

しかし、これらフェルメールの絵の窓から差し込む光は、比べると非常に明るく人物も部屋の様子も貧しさは感じられない。壁に反映される影さえも、明るい。むしろ対照的。

ヨハネス・フェルメール, 1632年 - 1675年12月)は、ネーデルラント連邦共和国(オランダ)の画家で、バロック期を代表する画家の1人である。映像のような写実的な手法と綿密な空間構成そして光による巧みな質感表現を特徴とする

 

この映画の「時代は19世紀、重苦しい雲と海を背景にしたユトランドの片田舎が舞台である。美しい姉妹であるマーチーネとフィリパは、牧師である老父と清貧な暮らしを送っている」のだった。
しかしやはり映像は美しい。日本的な清貧も感じさせる。(あとで観るものをわくわくさせる展開のなるのだが、省略)

気になって調べたらデンマーク(この映画の製作はデンマーク)には、デンマークのフェルメールといわれる

「ヴィルヘルム・ハンマースホイ」という画家がいることを知った。

wiki ヴィルヘルム・ハンマースホイ(Vilhelm Hammershøi1864年5月15日–1916年2月13日)は、デンマークの画家。姓はハメルショイ、ハマスホイとも表記される。作品としては、白・黒・灰色を基調とした抑えた色調で、時間の止まったような静寂な空気を感じさせる細密なタッチの室内画が中心である。室内風景画の多くには鑑賞者に背を向けた人物(その多くは彼の妻イーダ)が描かれている。

ハンマースホイは生前にはデンマークを代表する画家として、特に国外で名声を得たが、その死後は急速に忘れられていった。再評価が始まったのはようやく20世紀末になってからである

(途中、まさかB級映画に転落か?」と一瞬とまどったが、そうではなかった。映像のうつくしさも続いている。

タイトルから宗教映画か、とも思ったが、歳をとると分かるようになる以下のセリフは
宗教感にかかわらず理解できる。

バベット(主人公 晩餐会の料理人=フランスから亡命)の身の処しかたもどこか日本的。

神の恵みと真実は出会い正義と平穏は口づけを交わす

人間は弱く先を見る力もないが

人生ではいくつもの選択を迫られる

そして自分の選択におののく

・・・

しかし我々の選択は重要ではない

(ここで姉若返る)

我々はいずれ目覚める

そして悟るのだ。

神の恵みは無限なのだと

我々はただ恵みを待ち

感謝の心で受け入れるのだ

神の恵みに条件などない

バベット(主人公 晩餐会の料理人=フランスから亡命)の身の処しかたもどこか日本的。

wikipediq『バベットの晩餐会』(バベットのばんさんかい、原題: Babettes gæstebud, 英題: Babette's Feast)は、1987年に公開されたデンマークのドラマ映画。アイザック・ディネーセン(カレン・ブリクセン)の同名小説の映画化作品で、同年度のアカデミー賞最優秀外国語映画賞を受賞した。


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