「おもてなし」という残酷社会: 過剰・感情労働とどう向き合うか (平凡社新書) 新書 – 2017/3/17
榎本 博明 (著)
5つ星のうち 3.6
7件のカスタマーレビュー
amazon 内容紹介
行き過ぎた「おもてなし」(接客)の精神が現代に働く私たちの多くを追い詰めている。その社会的背景や実例を示し、対処法を考える。
amazon 内容(「BOOK」データベースより)
私たち日本人は、人と人との「間柄」を配慮しながら生きてきた。だからこそ、接客の場で心地よい「おもてなし」がなされてきたのだ。しかし、もともと丁寧な対応をし、信頼関係を築いてきた場に、欧米の「顧客満足(CS)」といった概念が取り入れられ、従業員は過剰な「お客様扱い」を強いられるようになった。そして、客は過剰な接客を当然とみなし、どんどんわがままになっていく―。過酷なストレス社会を生き抜くために、その社会的背景を理解し、対処法を考える。
amazon 登録情報
新書: 207ページ
出版社: 平凡社 (2017/3/17)
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本書で指摘されたている多くの事例は、過酷なストレス社会を浮き彫りにして
興味深いが、タイトルの「おもてなし」より副題の「過剰・感情労働」一本でよかったのではないか。
むしろ両者の違いをさぐる手法も有りなのではないか。
本書の最後に「おもてなし」の勘違いにきづく
という項があり、顧客満足だけでなく、かつてのように従業員満足も大事にすることが提案されている。
”かつてのように”というのが考えどころではある。