映画『マルモイ ことばあつめ』予告編
盗みなどで生計をたてていたお調子者のパンス役のユ・へジンと
親日派の父親を持つ裕福な家庭の息子ジョンファン役のユン・ゲサン
は物語上の人物象も役者の雰囲気も著しく対照的で、それだけでおもしろい。
映画のエンタメ性を無視しない映画作りはさすがで、史実云々の議論を吹き飛ばしてしまう。
日本統治時代の朝鮮半島で実際に起きた朝鮮語学会事件(1942年に日本統治時代の朝鮮で起きた朝鮮語弾圧事件)を基に、朝鮮語の辞書を出版するために奮闘した人々の姿が描かれている。
創氏改名(皇民化政策の一つで、朝鮮人の固有の姓を日本式の名前に改めさせようとした政策。1939年(昭和14)公布)が推し進めらている時代。この映画の製作年は、1919年(大正8年)日本統治下の朝鮮で起こった民族独立運動三・一運動(さん・いちうんどう、サミルうんどう)から100周年の年にあたる。
映画の時代はそれから約20年、韓国併合(朝鮮併合、日韓併合、日韓合邦)は1910年(明治43年)からは30年。
むかし島の学校でも体験した方言撲滅(標準語励行運動)だいぶ事柄の性格がちがう。
偶然だろうが、NHKドラマ「舟を編む 〜私、辞書つくります〜」がきのう最終回だったらしく、最期の部分だけみた。
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2021年11月27日 | 映画