フジ(藤)は、マメ科フジ属のつる性落葉木本。奄美ではフジもソメイヨシノの咲く頃に見られる。花序の形がサネンと似てなくもない。
つる植物には、草本(草本性つる植物 (vine))も木本もあり、木本になるつる植物のことを藤本という場合もある。
フジは藤原氏ゆかりでもあり、中臣氏(のちの藤原氏)の氏神を祀る奈良市の春日大社の下がり藤は有名。
フジが他の植物などにつるを伸ばして絡みつくように、藤原氏も天皇家の外戚になることによって大きな権力を握ることができるようになった。両者とも決して相手に取って替わろうとしないことが長続きの要諦だろう。
鎌倉時代以降の藤原氏は、近衛、三条、九条などの家名を称するようになるが、近衛家と島津家は、特に戦国から幕末まで対外貿易の権限や徳川幕府との婚姻など互いに重要な関係を保つことになり、奄美の歴史とも決して無縁ではない。
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早くも★サネン花
— 奄美海風荘 (@amami_kaihu_so) 2018年4月7日
☆和名 ゲットウ(月桃)ショウガ科
熱帯から亜熱帯アジアに分布し、日本では沖縄県から九州南部に。
5月-6月に穂状花序を出す。葉にムーチー(菓子餅)を包んで蒸したり肉や魚を包んで蒸し焼きにするなど幅広く利用されている。アイスクリームのフレーバーの一つにも。ウィキペディ pic.twitter.com/mDss9l1ayd